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呑兵衛哀歌




このタイトルを使うのは、どうにも憚りがある。
いずれキチンとした形で書きたいと思うのだが、昨晩の急報にてもう時間がないのでまたいつか。

酒を呑むということを知ったのは27歳になってからだろう。
教えてくれたのは、ある居酒屋のマスターだった。

三茶にいた5年間、そのマスターの繋がりで色んな人に出会い、記憶に残る様々なエピソードを経験した。
多分、あの頃が一番人生で人に出会った時期であり経験もした時期だろう。
そのマスターが、癌で余命2年らしい。
その報せを信オン繋がりの高村の牛から昨晩聞いた。

癌で亡くなった人は居酒屋繋がりでも少なくない。
まぁマスターがくたばるなら、癌というより肝臓が腐って死ぬとかだろうなと考えてはいたが。

牛はちょうど、馴染みの居酒屋でマスター一派と出会ったらしい。
そこで、俺の話が出て連絡を取りたいと言っていたよと牛が言う。

癌で余命2年でまだ飲むかと思うのだが、真の呑兵衛はそんなものなのだ。
そしていつものようにぐでんぐでんになって酔い潰れていたという。
漫画のようだが、本当にいるのだ。酔いどれではない。
完璧に呑兵衛なのである。そして酒そのものが好きというわけではない。
呑むのが好きなのである。呑まれるのが好きなのである。

酒を呑まない一般人はキチガイ扱いするだろうし、確かにマスターは酔っ払うと甚だ迷惑千万である。
絡むしくどいしうるさいし。そして酔いながら延々と呑むのである。

くたばるときも、酔っ払いながら道端でぶっ倒れて死ぬのかもしれない。
両親や最後まで籍を入れなかった内縁の嫁さんは数年前に他界して、兄貴が二人いるくらいだが、
折り合いは悪くつきあいもないという。ある意味天涯孤独の身である。
最後の言葉を聞く前に12月になったら彼を囲んで集まるというので顔を出す予定だ。

ろくでもない呑兵衛の背中にはいつも人生の 寂寞が貼り付いてる。
死ぬ間際まで酒を呑んでぐでんぐでんになってる状況が思い浮かぶ。
そりゃいつか死ぬわけだしこりゃ天命だしょうがない。

彼はどんな顔をしてその最後を迎えるのか。
それは想像もできないし誰にもわからん。

でも忘れることがないだろう。
三茶の最悪で最高な呑兵衛親父のことを。

あ、まだ死んでねえか。

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テーマ : 日々のつれづれ
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凸

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