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北斗の悲劇

とある都内のパチンコ店。
北斗の拳の新台の体躯優れた4人の男が角台より並んで座って打っている。

その一角だけ張りつめた緊張感がある。
明らかに空気が重い。


顔を見ると、なんと北斗の4兄弟が並んで座っている。
左の角からラオウ、トキ、ジャギ、ケンシロウである。
Sammyの怖いもの知らずの広報担当者がプレ・イベントのゲストとして招待したのだ。

ゲストとは言え、この4人、決して仲のよい兄弟ではない。
トキとケンシロウは互いを認めあっていて友好的な関係だが、ケンシロウと他の兄2名は骨肉の争いを繰り広げた仲である。特にジャギとの確執は取り戻せないほど悪化していた。
何か起こりそうな予感しかしない。

ここで空気の読めない常連のババアが通りすがらチラッと3人を伺った。
いわゆる野次馬感覚であわよくば声でもかけようかと思ったのであろう。
ババアが4人を斜めから覗き込むと、3人は合わせてババアをギロリと睨んだ。

「ひぃっ!」

ババアはそのまま腰を抜かして尻餅をついてホールの医務室送りになった。
常連客はもちろん店員までうかつに近づけない。

4人はほとんど無言で打ち始めた。

何事もなく2時間が経過する。
その間、熱い展開もなく世紀末モードの小当たりもない。

3時間目になると、さすがに4人ともじれてきた。
ジャギは胸ポケットからタバコを取り出して吸い始め、トキはその煙を吸ってゴホゴホと咳を鳴らす。

カウンターはいまだ当たり0の表示。
既に4人とも大当たりの確立分母はとっくに経過している。

ラオウの台に動きがあった。
緑保留からの6テンパイで赤オーラ。しかし背景予告もでずそのままサウザーリーチ。

「……解せぬ」

ラオウが眉間に皺をよせながらがつぶやく。
貌はまるでゴリラのようにごつい。
その隣に座るトキは、そのリーチ静かにを見つめていた。

赤く輝く北斗七星ギミックが稼働す。緑保留が赤に変化して激闘の文字。
タンクトップのサウザーが不敵に笑う。
ロゴ落ちのCU(チャンスアップ)はあったものの、最後のCI(カットイン)は緑だった。

当然スカッと外れてサウザーの高笑いが谺する。
次変動が始まると、

「来ぬのか…」

ラオウが表情こそ変えなかったが落胆の声を吐き出す。

トキの隣に座るジャギはブツブツと念仏のような意味不明な言葉をつぶやきながら打っていた。。
ジャギはケンシロウを意識してか、
リーチがかかる度にケンシロウのほうを向いてドヤ顔を決めている。
でも当たりはまだ来ていなかった。

それを見かねてか、Sammyの広報担当者が愛想笑いを浮かべながら、休憩して昼飯でもと声をかけてきた。

すると

raou

激昂したラオウに広報担当者は殴り倒された。
ラオウも相当ストレスが溜まっているようだ。

ケンシロウは挙動なく静かに打っている。
夢想転生の境地に至ろうとでも言うのだろうか。

その背後に背の高いスラッとした美人が立っていた。
ユリアである。ユリアは寂しそうに台を見つめて掌を組んで祈っている。

「待ちましょう いつまでも…」

既にカウンターは700を超えているが、当たるまでじっと背後で見守るらしい。
さすがユリア。慈母の星である。

「ユリア…」

ケンシロウは振り返りもせずにつぶやく。

トキの台に動きがあった。
保留が赤。展開次第だが大当たりに絡む確立が非常に高い。

「ぬうっ」

ラオウが呻く。パチンカスは隣の台が大当たりを引き当てると不機嫌になる。
心がモグラの穴より狭い。覇王たるラオウもことパチンコに関しては例外ではない。
赤乱舞から95まで発展。さらに強敵背景が絡んで7でテンパイ。トキVSラオウリーチに発展した。
保留がはじけて、「激闘」の文字が表示される。

「バ・・バカな・・ おれが・・・ このラオウが震えて・・・・・」

ラオウはトキをチラ見しながら震えている。

激アツリーチだ。

トキはラオウに目もくれずにリーチの行く末を見守っている。

シェイクビジョン、ロゴ落ちのCU(チャンスアップ)も発生しこの上無く熱い展開。
最後のCI(カットイン)ボタンを押す。

麒麟柄だ!!!もらったぁ!と確信するレベルだ。

toki


「 誓いの時はきた! 今 私はあなたを超える!」

ここで初めてトキが吼えた。トキもまた当たりを渇望していたのだ。

ラオウは拳を握りながら歯ぎしりをしている。
他人の当たりは見たくない。パチ戦士は誰もが皆そう思う。

スカッ

しかし無情にもモニター内のトキの拳はラオウに届かず。
確定レベルだと言うのにこれはひどい。

画面内のラオウが言う。

「お前の優しい拳ではこのラオウは倒せぬ」

変動を見つめながら微動だにしないトキ。
まだ逆転の望みはある。
しかし思い虚しく次回転へ。

「……」

放心状態で呆然とするトキ。

その様子を見ていたラオウが笑いを堪えきれずにトキをなぶる。

「ふわっはっはっはっ!!やはり時代はこのラオウを望んでいるのだトキよ」

敗者に容赦はいらない。しかし、当たりを引けていないラオウもまた敗者である。

「愛するがゆえに 見守る愛もある…」

トキはうなだれながらも笑みを浮かべながら、上皿に球を補充してハンドルを握りしめた。
トキほどの達人でもあの激アツリーチを外すのは心が折れる。
余談だが、筆者はどんなリーチで外そうとも、1パチ専なので心折れることはない。
故にトキより俺のがつええと確信する。

ジャギとケンシロウはお互いに牽制しあいながら無言で打っている。
するとケンシロウの台に動きが!

画面中央に金色に浮かび上がる文字「天帝」。
先読みの天帝ゾーンだ。これはアインを経由してファルコリーチへと繋がる大チャンス!

ケンシロウは紙コップのお茶を飲み干すとジャギを睨みつけた

「ジャギ、俺の名を言ってみろ」

どや顔を決めながらジャギを威嚇するオーラを放っている。

こ・・この非情さ・・・ このすごみ昔のケンシロウではないな・・・

ジャギはケンシロウの威容に圧されて、一瞬ひるんだ。

画面にはファルコが登場してケンと闘っている。
CU(チャンスアップ)はないがCI(カットイン)キリン柄ならいける。

「ほぁあたぁ!!」

ケンシロウは気合いを込めてCIボタンを押した。

緑だった。だが、しかし…

「おゎぁあ!」

やはり画面上のケンシロウはファルコに倒され外れ。
願いむなしく次回転へ。
 

ジャギはニヤニヤしながらケンシロウを見てなじる。

「うぇっへっへえ〜〜、ざまあみろ馬鹿が!兄より優れた弟など存在しねぇ!」

ケンシロウさすがにこれは恥ずかしい。
麻雀で言うテンパイタバコならぬ、テンパイ威嚇をしたケンシロウ、よもやの敗北。
激アツのリーチを外すと悔しい以前に恥ずかしくなる。

ケンシロウは歯をギリッと鳴らしながらジャギを見た。

「ジャギ…。店長の名を言ってみろ…」

ケンシロウはそう吐き捨てると、店長を呼びつけて平手で張った。

「いっででええええ。や、やめてくださいケンシロウさん。当たらないのは私のせいでは…」

店長が泣きながら懇願したがケンシロウは胸ぐらを掴んで、さらにもうひとつ張った。

「お前のような店長がいるか。メーカーの手先だな」

「ひぃっ;お助けを;」

「この痛みは一瞬 だが 諭吉を失った痛みは一生残る!」

ケンシロウは血の涙を流していた。
屈辱の涙の果てに受けたパチンコの洗礼はあまりにも過酷な試練だった。

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ケンシロウの振り降ろそうとする拳がトキによって止められた。

「やめておけ!お前は殺気が強すぎる」

「トキ…」


トキもまた泣いていた。
カウンター数は1000を超え小当たりすらない。

トキは幼少の頃にラオウとの修練の日々を思いだしていた。

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まぁ…
だからなんだと言われれば

なんでもないとしか言いようがない。てへっ。


じゃ良き週末をね。


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凸

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