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藤井さんのロマンティックが止まらナミ



薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク ナニゴトノ不思議ナケレド

この詩を諳んじて北原白秋は思っていたことだろう。

あーチンコ痒いーと。

そう思ってたかどうかは、知るわけもないが、詩人の名言は裏から捉えると結構面白い。
いいこと言ってるのだが、自分は女に降られたばっかとか、貧乏のどん底だからとか。
まぁ、あるあるアリエルウリエルガブリエルね。

だからこそ、建前のロマンティックに人は酔う。言葉を使って飾り立て、リボンをかけて箱にしまう。
素晴らしい景観を見ると人は感動するが、人がいてこその美しい景観であり感動だ。
人がいなけりゃ、感動も糞もない。
ただ、そこにあるだけの風景となる。獣なんぞ景観を見ながら感動するわけもなし。
だからだからこそ人は言葉を操り、文字を重ねて美しいという形容詞に酔いながら憧れる。

かくいう藤井さんも結構なロマンティストで詩人だ。
女をガチで口説く時は、言葉の宝石を並べ立てて徹底的に落としにかかる。

あなたの耳たぶは、夜空を懸ける星々の煌めきに勝る愛おしさだとかなんとか。

言葉は強力な力を持ち、文字は心に印を刻む。
たかが、言葉や文字と侮るなかれだ。

甘い言葉の洪水をわけもわからず浴びせられ続けると、それなしでは物足りなくなるという女性もいる。

だが、これは単純な言葉を発するだけではなく、音の韻の効果もある。
人にとって最も心地よい韻とそれに寄り添うように添える言葉。
藤井さんの口説き文句は高尚な詩とも言えるのだ。
魔術で言うところの<チャーム>魅惑だ。
藤井さんの発する言葉の韻は、女を魅惑する甘い媚薬なのだ。

ある時、俺は藤井さんにリア美ちゃんをネトゲ内で軟派する方法を聞いてみた。
どうしても気になるあの娘にモテたかったのである。
後で、その人にチンコがついてると知って三日寝込んだが、それはまぁ置いといて。

「藤井さん、女を上手に口説くにはどうしたら?」

率直に聞いてみた。


藤井さんは、献策の途中だったが、手を休めて丁寧に答えてくれた。

「はは、凸さん。それは口説かないことが一番だよ」

「え?どーいう意味だい」

俺は禅問答のような答えにからかわれてるのかと思った。

「いいかい凸さん。口説くってもともと平安末期には、くどくどしつこくって言う意味で使ってたらしいのさ」

「へぇ!それは知らんかったんトンテンチン」

「異性に気に入られたかったら、口説くんじゃなく詠うことだよ」

「詠う?いや…俺は平安貴族じゃないし恋歌も作れないんだけど」

「形じゃないんだよ。感じたままをリズムを使って韻を踏むのさ。ほら…こうやって」


そう言うと、藤井さんはいきなりシンフォギアのOPを詠いだした。

1番を詠い終わると、優しい目で微笑みながらドヤ顔で頷いた。

「な?」

「いや…。な?とか言われてもな…」

藤井さんは、吟遊詩人である。
いわばアーティストだ。
故に俺にはさっぱり理解しがたい表現となることがしばしばだ。

「凸さんもそのうちわかるさ。男女の睦は秘中の秘。そう簡単には会得はできんだろうけど」

「そんなもんかなぁ」

俺は首を捻りながら、腕を組む。

わかったようなわからんような。
ともかく、がっついたら獲物は逃げるということかしら。

しかし藤井さんは現在5人の愛人がいる(男も含む)。
そのスペシャリストが言うのだから間違いはないとは思うのだが。

そこへ昔馴染みのナミが通りかかった。
久々に見るナミは何やら派手に着飾っていた。

「あ、凸さんじゃん。何やってんの」

「おぅナミ。お前こそエクアドルから帰ってきてたのか」

「エクアドルって何ソレ。あたしバナナとか買いに行ってないよ!」

「あ、あれは、かずはか。間違えた」

俺は笑ってごまかしながら、藤井さんの肩を叩く。

「横にいるのは…噂の藤井さん?かな」

ナミがそう言うと、藤井さんはにっこり笑って会釈する。

「これははじめましてお嬢さん。私は藤井・アルミン・駿河守と申します。以後お見知りおきを」

涼やかな透き通る声で挨拶する藤井さん。

「へぇ。いい声してる。声だけだったら福山雅治レベルねえ」

「はは。よく言われますよ」

「言うじゃない。もてるんでしょう藤井さんって。それに比べて凸さんときたら…」

ナミは失礼にも俺を見ながらため息を吐く。

「俺がもてないのは女に見る目がねぇんだよ。本物の男を見る目がな」

「見る目があるから寄り付かないんだよ。あっちこっち粉ばっかかけまくって振られまくってしさ」

「砂掛けババアに言われたくねー。お前こそパパを探して三千里じゃねーか。貧乳は黙ってろ」

「誰が安めぐみだっての!このマイクロチンポ親父!真性包茎クラジミア」

「真性包茎だとぉ…。てめー誰に向かって言って…」


二人の小汚い罵倒のやりとりを無言で見ていた藤井さんだったが、震えながら顔を真っ赤にして怒っている。


「待ってよ凸さん」

藤井さんが俺を制しながら、ナミの前に立った。

「え、ちょっと何?」

ナミは藤井さんの形相に怯えてたじろいだ。

「お、おい藤井さん…」

俺が声をかけると、ブルブルと肩を震わせて体中から怒気を放っている。

「凸さん、ナミさんは私に言ってるんだよ…」

「へ?」

俺は意味がわからなかった。

「何なの何なの一体;」

ナミは後ずさりしながら、その威容に怯えた。

「俺はなぁ…好きで真性なわけじゃねえんだよ!あんたに真性の何が分かる!ええ?何が分かるんだよ!!」

私から俺に口調が変わっている。
先ほどまでの君子のような人柄が180度変貌していた。

藤井さんは泣いていた。
これは…悔し涙か。

「ちくしょう…俺だって…俺だって。早く高須クリニックに…」

俺は全てを察した。

そーいうことだったのか…。藤井さんでも大きな悩みを抱えながら生きているんだ。
俺なんか、まだまだちいせえものだ。

俺はむせび泣いている藤井さんの肩をそっと抱いてやった。

「大丈夫だよ藤井さん。真性包茎は保険がきくんだ」

「えっ!まじ?」

「うん。だから心配することはないさ」

「そ、そうか。そうだったのか…。じゃあ今から行ってこようかな」

「行くといい。そして人生を取り戻すんだ」

「ありがとう!凸さん。ナミさん、取り乱してすみません。私としたことが…。じゃあ急ぐのでこれにて失敬!」

ナミも事情を察したのか、うっすら涙を浮かべていた。

「頑張ってね藤井さん」

まっしぐらに駈けていく藤井さんの背中を見送りながら、俺とナミは晴れやかな気分だった。

ナミが不意につぶやいた。

「男ってさ…。いつまでたってもロマンティックな生き物なのねぇ」

俺は苦笑しながら答えてやった。

「ふっ…。そうかもな。だが藤井さんは特別さ」

ナミはクスッと笑いながら、そうかもねと言った。


人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。
何かを得るためには同等な代価が必要になる。 それが錬金術における等価交換の原則だ。

藤井さんの余ったチンコの皮は、どこから来てどこへ行くのか。
それは誰にもわからない。

誰しもが聖人君子ではいられない。
糞もすればゲップもするしオナニーもする。

だが、それが人間だ。
藤井さんも人間だ。

そんな人間達を愛してやまない俺がいる。
しかしそんな建前の裏には、くたばれ人類と想っている俺もいる。

人の想いは表裏一体藤井さん。

それにしても─

リア美ちゃんの上手な口説きかたはいまだに不明だ。
いつかまた藤井さんに聞いてみよう。

せめて無事に手術が終わるようにと願う旅の空の下である。
見知らぬ都はいまだ灯が灯らずである。

※この物語はフィクションです。藤井さんはズル剥けです
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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

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No title

>ナミ
ベネゼエラって巨乳のネーチャンが多いイメージ!

>藤井さん
てぃんぽう
っていうと何かアカデミックな感じがしますね!

No title

ちんぽう
っていうと何か高尚な感じがします!

No title

人生で一番無駄な涙を流してしまった(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・

エクアドルの次はベネズエラにでもいって
カオスな世界で浄化されてこよう(・∀・)ノ アディオース
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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
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