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マソでも描ける漫画教室



藤井とマソは月曜日からある壮大な計画を企てていた。

漫画家になる!

売れっ子になって印税で暮らす生活。
金と女と車にネトゲ。
世界のすべてを手に入れるべく立ち上がった。

藤井は眼光するどくマソに提案する。

「まずは絵柄だ」

「絵柄ぁ〜?」

マソはなんじゃそらという感じで鼻をほじる。

「いいかマソ。売れる漫画はまず絵だ。もちろんマニアックな絵でストーリーで売れる漫画もある。進撃みたいにな。しかし絵が魅力的ならば漫画以外にも需要があるのだ」

「へぇ。例えば?」

「書籍のカバーイラストや各種パンフや広告など。アニメやゲームのキャラデザ、さらにトレーディングカードのイラストなど色々だ」

「なるほど…」

マソは感心したように頷いたが、首を捻って藤井に問う。

「しかし…絵が巧い奴ならプロどころか同人、中学生でも今の時代は星の数ほどいるだろう?」


マソに問われて、藤井はキラーンを目を光らせる。

「くっくっくっ…」

小馬鹿にしたように立ち上がってマソを見下している嫌な感じだ。

「なっ、なにが可笑しい藤井さん!」

掴みかからんばかりに激昂するマソを、制しながら冷静に対応する藤井。


「くっくっくっ…まぁ待て。悪かった。悪かったよマソ。いや、確かにお前の言う通りさ、大したもんだ」

「なんだってんだ」

「まぁ聞けよ」


藤井はある画像をスマホでマソに見せた。

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「……なにこれ?」

「あっ!間違えた;こ、これは単なる趣味だ」

「あんた武士ロードでもコレクション買ってなかったか?」

「ま、まぁそれはいい。とにかくこれを見ろ」


動揺しながらもスマホを操作して別の画像をマソに見せる。

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「こりゃ確かHUNTER×HUNTERの…」

藤井はそうだと頷きながら、もうひとつの画像を見せた。

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「この漫画は?」

「同じ作者だ。最も…こっちはデビュー作品だがな」

「へぇ…。デビュー作のほうが線が多いし丁寧に描かれているけど、プロっぽいのはやっぱHUNTER×HUNTERのほうだな」


マソの答えに藤井は満足そうに頷いた。

「うむ。富樫はこのHUNTER×HUNTERの頃はFF11にどっぷりはまっていて原稿も落とすぐらいの廃プレイだったらしい」

「ああ、聞いた事がある。それでどんどん手抜きの絵になっていったという…」

「そこだよ。富樫ぐらいにネームバリューさえ確立できれば、手抜きの絵だろうが何だろうが構わないんだ。逆に味があるように見えてくる不思議な効果もあるのだ」

「ふぅむ…。しかし、それにはストーリーも面白くなくてはダメだろう?」


藤井はまた笑い出した。今度は鼻で笑わずに、腹から笑い声をだす。

「ふはははっ…。マソ!お前はまったくもって大した奴だ。その通り。漫画において絵と話はシーソのようなものだ。絵が30点でも話が70点なら100点はとれる。逆もまたしかり。100点のバランス内でシーソーを続けてりゃいいのだ。それに画力は大概描いてりゃそこそこ向上するしな」

「なるほど。要はそのバランスが上手く取れればヒット作になるってわけか!」

「まぁ…実際はそんな単純でもないんだが、基本だな」


マソは目を輝かせながら拳を握る。

「よぉっし〜。描くぞぉ〜!まずは描きまくって絵のレベルを上げていこう」

「待てマソ!」

「なんだよ?別に間違ってはいないだろ?」

「ああ…間違ってはいないが…まずは一般受けする絵柄が大事なんだ」

「一般受けねぇ…」


マソがまた首を捻ると、藤井は人差し指を立てて言う。

「まずは可愛い女だ」

「可愛い女ぁ?」

「とにかくこれが描ければ俺たちの野望は半分達成したようなものだ」

「まじかよ!」

「おおまじだ。可愛い女は正義だ。可愛い二次元の女はファンタジーだ。オタにとっては神にも等しい存在だ」

「神…ねぇ。でも、俺の今の画力じゃとても…」

「まずは描いてみてくれ。お前の理想の女を。現時点でのお前の実力を見せてくれ」


藤井はそう言って机のペン立てから4Bの鉛筆を取り出してマソに渡した。

「今の…俺の実力」

Gペンを握りながら、目の前に置かれた真っ白なケント紙を見つめるマソ。

意を決したように紙に鉛筆をたて滑らかに手を動かすマソ。
訳15分ほどで描き上がった。

「藤井さん見てくれ!これが俺の今の実力だ!」

マソは藤井に絵を手渡すと、額から流れ落ちる汗を手で拭った。
相当集中して描き込んだらしい。

藤井は絵を手に取ると、じっくりと見た。

「うっ、うめぇ…!?しかし…」

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「これはひどい;」


マソはとにかくブスを描くのが巧かった。
逆に可愛い女や美人の女がまったく描けない。
どう描いてもブスになってしまう。


「マソ、お前の美観は相変わらず狂ってるな…」

「しかたねえんだ…。俺はブスにしか萌えられないんだ。しかも身体がうまく描けないし」

「むぅ…。絵はそこそこ巧いのだが、このキャラではさすがに…」


藤井は頭を掻きながら、考え込んだ。
こんなところでつまずいていられない。
俺たちは天下を取るんだ。そして満漢全席にコパカパーナにフェラーリー。
これを何としても実現してやるんだ。

藤井は同じところをクルクル回りながら考えている。
そしてひらめいたように、パシッと手を打ってスマホをいじくり始めた。


「藤井さん?」

「マソ、これだ!この方法で行こう!」

藤井はまたスマホの画像を見せた。

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「これはいける!」

藤井とマソは頷きながら肩を組んだ。
いくぜ漫画界の天下取り!

その後、二人が組んで作り上げた漫画を持ち込みしてみたが相手にされず、
自分たちで簡易製本したり、ネット通販などをしてみた。

もちろん
デビューどころか、版権侵害で訴えられたのは言うまでもない。

月曜日はやっぱだりい。
もうすぐGWだなあ。


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