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高崎さんは会議の後で…




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その晩、藤井と高崎は屋台で酩酊するまで飲んだ。

「なーにが、続けぇ!織田魂を見せてやれぇだよぅ…。関東軍の満州じゃあるまいしー」

織田の評定議員の高崎がコップ酒を持って吠える。

他鯖の運営と意見が真っ二つに割れて、会議がぐだぐだになってしまって荒れている。
保守派である高崎は、現運営のタカ派的スタンスが気に入らない。
双方の意見がぶつかるのは至極当然のことだったが、着地点が見えないのが何とも気分が悪かった。

したたかに酔っている割に顔が青い。
もうしばらくすると、道端にお好み焼きをまき散らすことになりそうだ。

隣にいる藤井はゆっくりコップを傾けながら、うんうんと頷きながら口を開いた。
藤井は現在武田側に所属している。
織田である高崎の敵であったが、合戦がない時は別段普段通りの関係であった。

「しかし…既に過疎化の徒を辿ってる世界でさ、織田と武田が斎藤を挟んでギンギンに睨み合って突っ張ってるってぇのもなぁ…。同盟国にとっても重荷でしかないんじゃないかしらん」

「藤井さん、あれだ。ウィッ…」

藤井の言葉を受けて高崎がドンっと空っぽになったコップを台に叩き付ける。
いよいよ呂律が怪しい。

「昔っから武田ってぇのは、露助みたいに欲しいもんは必ず取るんだ、それが奴らのやり口さ。おい、親父、酒っ!」

真っ青な顔で親父にコップを差し出して催促する。
屋台の親父が心配そうにろれつの怪しい高崎を見て横やりを入れる。


「お客さん…。もう打ち止めにしといたほうがいいんじゃないですかい。家に帰れなくなりますぜ」

「あ?これしきの酒で酔っぱらうかにょ…。いいから早く酒ら酒っ!」

「へいへい…」


とくとくと一升瓶から注がれた酒を一息に煽ると、立ち上がって咆哮する。

「うぃ〜っ…織田に栄光あれぇ!ジーク・ジオン」

そのまま、どさっとそのまま台につっぷしていびきをかき始めた。

その様子を見てやれやれといった感じで藤井は首を振る。


「つぶれたか…。いつものことだが会議があった日はいつもこうね」

藤井は優しい目でつぶれてしまった高崎の背中をぽんと叩いた。

織田の会議は毎回荒れる。
これは伊豆の朝は早いと言った大橋巨泉の言葉と同義だ。

そう。
今では当たり前のことになっていたのだ。

一門ですらまとめるのは大変であるのに、一国まとめるのは身を削り精神を削る相当のストレスになる。
他国の国政会議も荒れることは荒れるが、統一合戦になってから織田会議は、噂によると合戦より面白いとうそぶく人もいた。織田の会議では少なくとも3人のプレイヤーが精神崩壊を起している。
会議に参加するのも命懸けだった。
獅子身中の虫とはよく言うが、真の敵はいつの時代でも内部にいる。
君主がNPCでシステム側にしか存在しないのだから、ユーザー主導で誰かを祭り上げるしかない。
しかし今現在において、神輿に乗せる絶対的なカリスマはどの国でも皆無であった。
故に民主主義形態を保ちつつ、如何に同国のプレイヤーのベクトルを同一方向に向かわせるか。

これがどの国にとっても国政運営側の最大の課題でもあった。
一枚岩ではない意識体をまとめるプレッシャー。
それだけに運営側のストレスは相当なものであると推察される。
私がビリー・ジョエルなら労いに一曲唄ってあげたいところである。

藤井も織田には直接関わっていないとは言え、以前は今川の国政によって散々苦しめられた経験もあり高崎の苦労が痛いほどよくわかっていた。

かの、会議クラッシャー藤川みさおも白石綾とともに会議のたびに泣いていた。
みさおは思いあまって藤井に相談したことがある。

「私のどこがいけないの」

「貧乳だからwwww」

この後、藤井は肋を4本砕かれる全治三か月の重傷を負わされたが、それはまたいずれ。
みさおはこの後、一線を退き、現評定議員最高責任者の高崎にバトンを渡した。

この日以来、高崎のストレスは今日まで極限状態まで達していた。
胃潰瘍になり、不眠症に陥った。抜け毛も多くなりオナニーの回数も減っている。
軽度のストレス障害である。

唯一の救いは友人である藤井との懇談であった。
ここで全てを吐き出しリセットする。それが今出来る唯一の解消法であった。


店終いをしながら屋台の親父が興味深そうに聞いてきた。

「お客さんはなにかい、織田の運営の人かい?」

「俺たちか?俺たちはな…」

藤井は目を伏せながら残った酒を飲み干した。


「ただの郵便配達さ…。お勘定」


ぐでんぐでんの高崎を抱えながら、夜道を歩く。

「結局のところ…俺たちなんざデフコンが4に上がろうがこうやって酒を飲んでられるんだ。その程度ってことさ」

高崎にはそんな藤井のつぶやきは聞こえておらず、歯ぎしりをしながら唸っている。

「う〜〜っ;う〜〜〜っ;あの野郎ども〜〜、う〜〜〜っつ;;」

誰かを罵りながら、千鳥足でふらつく身体を藤井が支えた。
すると、高崎は口を抑えながら草むらに駆け込んだ。

「グエッ;;うぅうくぁwせdrftgyふじこlp…」

お好み焼きタイムの始まりだ!

「吐くほど度飲むなよ、もったいない」

身体を二つに曲げて嘔吐する高崎を尻目に、藤井は道向こうから灯りが近づいてくるのに気づいた。
灯りは次第に大きくなり目の前まで近づいて来る。

提灯の灯りに照らされた顔はどこかで見た気がする顔だ。


「おや、藤井さん。こんなところで奇遇ですね」

その声は確かに聞き覚えのある男の声である。

「ややっ、もしやあんた…三浦さん?」


偽りの救世主、三浦。武田所属。
かっての烈風鯖で武田の使者として織田との同盟を働きかけ、常に影で暗躍した男。
武田国政の裏の部分を一手に引き受けていた烈風武田の暗部でもあった。
武田の国力が底をつきかけたとき、織田の助力を請うために織田の会議で裸踊りまでしたという噂がある。

古参武田の者なら知らぬ者はいない男だった。

三浦は酔いつぶれた高崎を見て、合点がいったという風に鼻を鳴らす。

「ははーん、高崎さんの様子を見ると…また会議が荒れましたか」

「えっ?三浦さん、高崎さん知ってるの?」

藤井は驚いた顔を三浦に向けながら、高崎の身体を支える。


「そりゃ、運営側の人の顔くらいは知ってますよ。これでも織田には縁故がありますしね」

「へぇ…。で、またこんな所で何を?」



藤井が訝しんでそう聞くと、三浦はくっくっと笑いながら


「藤井さん、ライオンにはライオンの餌が必要ですよね」

「え?何を一体…」

「この退屈な天下情勢にも飽きましたしねぇ…。そろそろ、眠れる獅子に起きてもらおうと思いまして」

「眠れる…まさかっ!あの国を動かす気かっ」

「ふふふ…。そう彼の国を動かせば天下は驚天動地の変動を見せるでしょう。そして再び群雄割拠の戦乱時代が訪れる!」

「彼の国って……」


藤井はゴクリと息を呑んだ。

長い歴史の間、静かな水の底で眠り続けている石のような国。
その名は……

「伊賀ッ!」


nainainainai


「うげっ;;気持ち…悪い…」

「うわっ!」

悲鳴をあげて飛び退く藤井。

高崎はまた吐いた。
笑いながら吐いた。
雲に隠れていた月が姿を見せ、冴え冴えと3人の男を見下ろしていた。


【終】


※伊賀:国としては最小でガンダムのHALOのような存在。ぬるぽ、ガッ!のネタに使われる可愛い国。
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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

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非公開コメント

No title

>高崎さん
ふふふ…あれは女装壁のある男かもしれません

No title

あw

高崎は女だったんですねww

みさおさんより勝ったな(≧∀≦)♪

No title

>藤井さん
よく使われてたネタだなぁw

>みさおん
織田の運営ってすげぇ大変そうだなぁ

>いのきさん
(*∩ω∩)ふふふwうさぎちゃんです!

凸さんがカワユイ~

No title

高崎さんがかわゆい女の子に@@;
まぁそういうことでいいか!
真紅運営は歴代かわいい子ばかりだきゅん♪

No title

F様に野良で出会った知り合いが
「クサイカワロスwww」って言ってF様に怒られて奴を想い出した。

そいつ曰くクサイカワロスが挨拶だと思ってたと言い訳してたw
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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
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