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信オン 三浦を訪ねて三千里⑮




美代に丸いおばちゃんと呼ばれたかずは。

そも、丸いというと星のカーヴィかドラえもん。
どっちかというと、かずははドラえもんか。

凸はすかさず美代を叱咤する。

「これっ、美代。これは俺の妹分のかずはだ。丸いとか言うな!」

「ごめんなさいなのん。じゃあ、ドラえもんのおばちゃんでいい?」

「まぁ、それならいっかー」

「いいわけ・ねーだろっ!!」

会話を聞いていたかずはは、ポテチを放り出して激昂した。

鼻息荒く怒髪天をつくといった具合いに顔が般若の形相である。
普段のおっとりした柔和な顔が鬼に変貌している。

「あたしは、ぽっちゃり系のハニーバニーだもん!誰かドラえもんかっ」

そう言って美代を睨みつけるが、美代はまったく動じない。
壊れたオモチャを見るような風でクスクスと笑っている。

「まぁまぁ。童のいうことだ、捨て置けよ。じゃあ、星のカーヴィにしといてやるから」

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「変わらねーし!不愉快です」

「面白いおばちゃんなのん」

「だろう?面白いんだこのおばちゃん」

「きぃっ!にぃに、何なのこの子はっ!」

かずはは地団駄踏んで悔しがっている。
しかし美代はかずはを気に入ったようである。

母親のこともほとんど知らない美代には、かずはぐらいの歳の女性は母親の面影を重ねるのかもしれない。

しばらくしすると、かずはの怒りも収まったので、ここまでの事情をかいつまんで話した。


「へぇ〜、三浦兄さんの娘ねぇ…。にわかには信じがたいけど」

「あいつもゲイ疑惑があったが、やることはやってたということだな」

「ふぅん。でも奇麗な娘さんねぇ。奥さんが相当器量よしだったのかしら」

「ま、そうかもな。もう亡くなっているとのことだが」

「あらま!それは可哀想に…。美代ちゃん、さみしかったらお姉さんに甘えていいのよ」

言うが早いか、かずはは膝をついて美代を抱きしめた。

しかし美代は、かずはのたっぷり肉のついた体躯に圧迫されて苦しがっている。

「お、おばちゃん、く、苦しいのん…」

胸の肉で窒息しかねない。美代はいやいやをしながら、かずはの腕から逃れる。

「まぁ!おばちゃんじゃなくかずはたんと呼んでよ。それにあたしはちょっとぽっちゃりしてるだけで丸くはないわよ」

「わかったのん、でね、かずはたん、お願いがあるのん」

「あら、何かしら?」

「ポケットから、どこでもドアを出して欲しいのん!」

「……(#^ω^)いいこと、美代ちゃん。あたしはドラえもんじゃないのよ?わかる?わかってくれる?」

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かずは顔を真っ赤にして美代の両肩を掴んでガクガクと揺すった。

「いい加減にしないと風穴あけるわよっ!」

また顔が真っ赤だ。まるでレスった内容が看破されたネラーのようにファビよってる。
名前が不動なのに、ちっとも不動ではない。
しかし、かずはは都合の悪いことはすぐ忘れるので、問題はないか。

それにしても美代は気に入った者には、かなりきつい冗談をかます癖がある。
それだけ、かずはを気に入ったというところだ。
凸は見ていて面白いけどなと思ったが、そろそろ足を速めないと日が暮れる。

「おい、とにかくそれまでにしとけ。俺たちは先を急ぐんだ」

そう凸に嗜められると、かずははぶつぶつ悪態をつきながら立ち上がった。

「かずは、ところでお前は何でこんなとこにいるんだ」

「名古屋に行った帰りよん。 噂の三浦兄さんに会って頼んでいたものを受け取りにいったんす」

「え?まじか」

「まじよまじ。で、もらったのがこれ〜」

かずはは、背負っていた長物の袋から銃を取り出した。

「おっ!これは今どき噂の国友銃じゃねえか」

「へへぇ。いいでしょ。三浦兄さんに前から頼んでいたのよ」

「しかし…国友銃は他国への持ち出し御法度になってるはずだぞ。しかもお前、鉄鍛冶いねえじゃん」

「ふふふ。これレプリカなの。お守り用の飾り銃なのよん」

「ほう、どれどれ…あっ!銘が斬さんになってる」

「レプリカとは言え、さすがに本物と同じ作りだからねえ。斬さんは国友鉄砲の鍛冶だから、兄さんが頼み込んでつくってもらったらし」

「へぇぇ。いいなぁ。売ればレプリカでも相当な値がつくぞそれ」

「うん。でもうらにゃ〜い。家宝にするんだもん〜」

「なるほどねぇ…。で、三浦の奴はどうだった。相変わらずの様子だったかよ」

「うん〜、相変わらずと言いたいとこだけど…」

「なんだよ」

「ちょっと、色々あるというか…話が長くなるわねん」


それならと、凸はかずはに一緒に抜首村に行かないかと誘った。
急ぐ旅でもないなら、美代のお守りもしてもらえそうだしちょうどいい。
宿をみつけて、仔細をゆっくり聞かせてくれと頼んでみる。

「いいにょん。どうせ予定はないしおなか減ったし」

「おめーまだ食うのかよ…」

「それがなくて、何がこの世の楽しさか、ですよ!」

「うわっ!あたしの体重おもすぎっ!ってことにならんようにな」

「うわーー;乙女に向かって言いやがったね、にぃに!馬鹿なの死ぬの!?」

そんなやりとりを見ていた美代は、かずはも帯同するとわかって、喜んでいるようだった。
やはり歳は離れていても同性のほうが気安いし、多い方が安心もできるのだろう。
タツヲたちがいた時は、結構にぎやかだったから二人になって寂しくなったのもあるのだろう。
嬉々として手を繋いで村への道を歩き出している。

にしても…三浦の様子が気になる。
かずはから三浦の様子は大方聞けるだろうし、確実に名古屋にいることは判明した。

まずは、村に行ってあることを確かめる必要がある。
あることとは何なのか。
宿命の歯車は回りだす。螺旋の回廊のように歪な音を立てて。

なーんちゃってシリアスにはなりません。


それではまた次回の講釈にて。

【続くざます】
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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

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No title

>藤井さん
ドラは!!

>かずは
いよいよお前の精神状態が心配になってきたぞ!

うふふのふ

カニカニマグナムで、にぃにのハートにドッキューン☆するのん~♪

No title

ドラかずは!
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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