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流し僧兵

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僧兵タツヲがうだっている。

暑い。クーラをつければいいのだが、つけっぱにしとくと関節が痛くなる。
だから極力つけない。

窓を四方全快にしておけば風はそこそこ入って来るのだが、それにしてもこの暑さには焼け石に水。
汗がダラダラ滝になる。
中年男が部屋の中で汗をかく図はどうにも見苦しい。

しかたないので、浴槽に水を溜めて水風呂と洒落込んでみた。

うふぅ。冷たくて気持ちがいい。
外気の暑さと相まって、水が身体に染み込んでくるようだ。

ざぶっと水からあがるとさらに気持ちがいい。
しかしタオルで身体を拭く間に、暑さはブーメランのように戻ってきた。

見る間に今までの冷気が蒸発して消えていく。
一時はいいが、さらに暑くなってきたので、思わず禁忌を犯してエアコンのスイッチを押そうとするが、すんでのところで踏ん張る僧兵。

だてに僧兵してないぜ。ガマンだガマン。
だったら区営のプールにでも行けばいいのだが、一人でいくにはさすがにだるい。

そうだ!
暑けりゃ涼しい食べ物を食えばいいのだ。

ひらめいたタツヲは冷蔵庫を覗き込んでみた。

アイスの買い置きは…ない。

冷中華…あるはずがない。豆腐…ない。かき氷…作るマシーンがない。
心太…好きじゃない。

タツヲは思案にくれた。

「う〜〜む;となると…あれしか…」

そーです、そーいうときは、そーめんです。

安くて早くて食べやすい。
よくぞ日本に生まれけりと言わしめた、あのそーめん。

確か、田舎から送ってきたそーめんがまだあったはず。

タツヲはテーブルに置いてあった宅配の小箱をゴソゴソ探す。

あった!「白糸の滝」。ふふ、これでメインは手に入れた。
あとは、そーめん露と薬味だが…。

白ネギはある。チューブ入りネリ生姜もある。
胡瓜、トマト、茄子などもあるな。薬味はおkだ。

あとは露だが…あ、あった!前に買い置きしていたのがあった。

神よ!

タツヲは天を仰いで、この幸運を神に祈り感謝した。
つーか、僧兵なのになんで神?仏じゃないのかとつっこみを入れている暇はない。

材料は揃った。

しかし…ただのソーメンじゃつまらん。
なにせ僧兵が作るソーメンだぞ。
一風変わったものにしないと、ミクシーのネタにもならん。


そうだ!
流しそーめんとかどうだろう。

外に長い竹があったな。あれを斬って継ぎ足して、キッチンからソーメンを流す。
簡単やん!いけるやん。

そうと決まれば、まずは竹を斬って土台作りだ。
よーし!みなぎってきたぁ。

無為な時間は人を腐らせる。反対に明確な目的を持った行動は活力を与える。
タツヲは今、テンションタツヲになっていた。

やる気があればなんでもできる。
まずは流しそーめんから始めて見よう。

早速、タツヲは外に放置されていた竹の筒を部屋に持ち込んだ。

「うーむ…鉈が必要だなこれは」

そう言えば、この前、凸達が遊びに来た時に鉈を置いていったよな。
あれが使える!

「あったあった」

なぜに凸達が、鉈を持って遊びにきたのかは深くつっこまないで欲しい。
世の中はそーいうもんだからである。

竹を半身に斬る作業はことのほか骨が折れた。
こんなことをしてると、まるで自分が木こりになった気がしていた。

くだらないといえばくだらない。そーめんごときでなんでここまで苦労をするのか。
しかし、男はくだらないことに命をかけるモノである。
ましてや僧兵。多くの僧兵は炭山で、ほとんどその一生を終える。

まるでぼうふらの人生だ。
炭にまみれて青を出す。対話が来るのは三日に一度。
しかし、僧兵は不退転の英傑でもある。僧兵は決してあきらめない。
まるでドリランドのハンターの如く。

ガムテープとサランラップでつなぎ目をあわせて、いびつながら隣の部屋とキッチンの蛇口の橋渡しは出来た。

竹の先にはテーブルに置かれた、底の深い信楽焼の器が置かれている。
蛇口から水を流してみた。
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ちょろちょろと水が流れ、器にゆっくりと水が染み入るように沸いてくる。
継ぎ目も完璧。もれてもいない。

やった!やったぞ!

あとはソーメンを作るだけだ。
といってもそーめんは、2分ほど湯がくだけ。

あとはネギを刻んで、はいお終い。


湯がき終わったそーめんをざるで掬って、さぁさ、いよいよ僧兵式の流しそーめんのはじまりでぃ!
どんなもんだい馬鹿野郎!僧兵が本気をだせばこんなもんだぜスーアンコ。

タツヲはかち割った氷と冷水の中にソーメンをぶち込んで、竹のてっぺんから流してみた。

「ひゃっはー!そーめんは全流しだー!」

束になった白い糸のようなそーめんは、するするとテーブルの器までながれてゆく。
美しい…。

まさに至福の時である。

あっ!そっか。
流してるだけじゃ意味ねえ。

流した瞬間に回り込んでそーめんを掴む!
これはかなり高度な技だが、俺は僧兵。なんくるないさ!!

水を少量流しながら、ソーメンをひとつかみ取って流す。

箸と露の入った椀を持って滑るようにそーめんを追いかけた。

しかし─
少しずつ水が漏れていたようで、床はびしゃびしゃに水に濡れていた。

そーめんを取ろうとした瞬間に、ずるっと滑ってそのまま一回転をする。

「うぉっ!?」


当然のこと、そのまま竹の水路を身体でへし折り、更に床に頭から激突。
刹那の出来事だが、タツヲにはやけにスローに感じたという。
全盛期の巨人の川上哲治がボールが止まって見えたと言うが、タツヲもその境地に達していたのかもしれない。
眼鏡が割れた。盛っていた箸と椀を放りだした瞬間に、
ソーメンは、タツヲの頭にふりかかり、まるでショッカーの怪人だ。
まさに惨憺たるものとなった。

ここで化物語風に回想をしてみる。

タツヲは涼みたかった。しかし、クーラーは使いたくない。
なぜタツヲはそーめんを食おうと思ったのか。
涼しいと感じたいからである。普通なら「暑い」と感じたからそーめんを食すという行動をすると思いがちであるが、これは違う。
これは行動分析学における「行動の原因は、行動の直後にある」からだ。
そしてタツヲはソーメンを食するとこまで辿り着いた。

しかし、滑って転んで眼鏡を割って頭を打って食することは叶わなかった。
もし、タツヲがこの時、「ひとりそーめんの虚しさ」を認識できていたならば…。
たらればは意味が無い。僧兵という特化を選んだ時点で運命はきまっていたのだ。

僧兵の僧兵による僧兵のためのひとりそーめん大会。
その野望はそーめん露とともに掻き消えたのである。
迷いまいまい、なでこスネイク。
タツヲの野望は、白糸ともに流れて消えた。

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タツヲは呻いた。腰もしたたかに打ちつけたらしく当分立ち上がれない。

「ぐぅぅ…」

絵文字にするとこんな感じ。

イタイョョョォ p(。>ω<。)q

なんか可愛い。


隣の部屋からどんどんと音がする。

「いーかげんうるせーぞ、コラぁ!殺すぞ!!」

隣の住人が発狂している。そりゃこれだけ騒げば怒るわな。


その時ガチャリと玄関のドアが開いた。
玄関はそのままキッチンとなっているので、この惨状は丸見えだ。

しかし、タツヲはしたたかに頭を打ったことで意識が朦朧としていた。
聞き覚えのある声がした。

「おーい、タツヲ!流しソーメンのマシーン買ったんで、流しそーめんでもやろうぜ」

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凸の声だ。あとは願太の声もする。


「うわっ!!なんじゃこら!?」

「タッチョンwwwそーめんまみれじゃんw」

「タツヲ、何かのパフォーマンスかこれ…」

「でも、なんか涼しそうだねw床一面水浸しだし」

「流し僧兵か…。タツヲ、身体張ったギャグ身につけたなw」

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薄れゆく意識の中で、タツヲは想った。

こいつら本気で馬鹿だろと。


その後、気がついたタツヲら3人は、惨状の片付けにひと苦労したが、最後に流しそーめんマシーンでそーめんを食した。


暑い夏にはそーめんはやっぱりいいものだ。
暑さ寒さも彼岸まで

ちゃんちゃん。
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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

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No title

>かずは
俺は竹の中に入ってる蕎麦食ったっけなあ
あれは美味かった
高千穂侠はいいとこだあな。死ぬまでにもう一度行こうとは思う

高千穂峡の流し素麺は一人前¥800
高いけど美味い。
だがしかし高い。

ぼったくられた感満載\(^o^)/

No title

>藤井さん
今はそのままパックで売ってるから簡単に家で作れるねえw

No title

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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
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