スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【カタストロフな彼氏彼女の臨界点 3】

fvsdbndfsgn fds


リーマンにとっての月曜日は戦場だ。

特に都内の電車通勤などは、お馴染みのすし詰め状態でまるでスーパーボウルのラッシュなみ。
ユウヤは、神奈川在住なので大手町の勤め先まではドアtoドアで1時間30分以上はかかる。

寝ぼけ眼でつり革広告を見ると、某ゲーム雑誌の広告に「FF11オンライン始動!」というキャッチコピーが赤オビ内に白抜き文字で謳われていた。

「今日は早く帰れるかな…」

目をつむって満員電車で揺られていると、ゲーム内のファンタジックなランドスケープが浮かんでくる。
壮大で美しい景観、様々なモンスター、個性溢れるプレイヤー達。
できることなら、本当にあんな世界があったらいいのに…。

あわただしく乗り入れてくる都営線の中で、そんな妄想を楽しんでいると、大手町に到着のアナウンスが流れる。
また、週末まであのスパルタ指導が続くかと思うと、テンションはだだ下がりだ。
駅を抜ける改札が冥府の入口に見えてくる。


「高橋君。ちょっと!」

レポートを提出しおえて、スケジュールをチェックしていると不意にあのヒス上司に呼ばれた。
黒ぶちのフェイスウェアに、冷たく光る目。些細なミスも見逃さないまるで精巧な機械のような女。
社内でのあだ名は「フリーザー」。冷凍人間。

ユウヤは、胃が痛くなるのを感じた。
レポートは完璧だったはずだが…どうせ何事か重箱の隅を突いてまた小言だろう。
同期の奴らの指導係は、温和そうな先輩ばかりに見える。事実、怒られているのは毎度俺しかいない。

席を立ってフリーザー様の席へ向かう。

ユウヤが彼女の席の前に来ると、他社員は皆、開口一番に叱責の声が響くかと思われた。
しかし、期待に反して意外な言葉が発せられた。

「やればできるじゃない」

そして提出したレポートを見ながらにっこりと笑った。

なんと、あのフリーザー様が笑って新人を褒めている。一瞬、部内の空気が固まった。
言われた当人はわけがわからず、「は?」と怪訝な顔をしてしまった。

「何よその顔。またケチをつけられると思った?」

「あ…。いや…。あ、ありがとうございます」

しどろもどろになりながら、ユウヤは照れ隠しに頭を掻いた。

いつもの不機嫌そうなオーラがない。
何やらいいことでもあったのだろうか。

「あたしだってね、言いたくて小言を言ってるわけじゃないわよ。それに見込みのない人だったら何にも言わないから」

「……あ、ありがとうございます」

「この調子で頑張ってね。期待してるわよ」

そう言って微笑むフリーザー様の笑顔を見て、笑うと可愛いんだなとユウヤは思った。


めずらしく残業もなく定時に帰ることができた。
帰宅すると冷蔵庫にある缶ビールを取り出して、PCのある座卓に座る。

辛い仕事も、評価され褒められると嬉しいものだ。
いつもより気持ちが軽い。

エビスを喉に流し込みながら、初めての充足感を味わった。
不思議とやる気が出てきた。なんだかんだ言われながらも期待されているという事が嬉しかった。

早速、インしてフレンドリストでメイの所在を確認する。
ネームは点灯していなかった。

ブライトは、現在、タイに出張でしばらくインができないとのことで、グレイは秋葉の電化店に勤めているので深夜近くにならないとインできない。

「メイもまだインしてないか…」

多少残念な気持ちもあるが、今日は気力が充実している。
普段なら釣りなどをしながら、他作業をしたりするが、無性に動き回りたい衝動に駆られている。

今日は他のパーティなどに潜り込んでクエを進めてみようと思った。

ちょうど、まだ達成していない中級クエストの募集があったので参加してみた。

7人パーティで神殿の奥のモンスターを倒してアイテムを入手するという比較的簡単なクエだ。
難易度が高くなると、複数のパーティとリンクシェルを組んで連携プレイをしなければならない。
そうなると時間もかなりかかる場合が多いので、平日にできるクエストは中級のシンプルな奴がちょうどよかった。

メンバーが揃い、目的の神殿に入ると雑魚モンスターが現れて行く手を阻む。
レベルもこのメンツの中では2番目に高く、サポジョブもコンプしているユウヤはパーティの要だ。

神殿の奥のボスは拍子抜けするほど弱かった。
終了後に、全員からフレンド登録を求められた。

MMO RPGによくある光景。

強くて頼りがいのあるプレイヤーと懇意にして、何かの折りに助力してもらう。
もちろん、これをうざがる人もいるのだが、ユウヤは人から頼りにされることがこれほど嬉しいとは知らなかった。リアルではリーダーなども務めたことはないし、両親にすら過大な期待をかけられたことはない。

自分がこれほど存在意義を見いだせるものは今までなかった。

もちろんフレ登録は快諾した。
その中のヒューマンの女性キャラに「また守ってください♪」と言われて、耳が真っ赤になる。

城に戻って石畳の階段に腰掛ける。

いい気分だ。
なんというかこう…生きてるという実感が沸いてくる。
たかがゲームで、こんな気分になるのも大袈裟なのだろうが、それでも気分が悪いより、いいほうが絶対にいい。
逆に言えば、ゲーム如きでクサクサしてネガティブになってるほうがおかしいのだ。

ユウヤはメイ達のインを待ちながら、風呂にでも入るかと立ち上がった。

すると、ポロロンとメール着信の音が鳴った。

メイからだった。メールには「こんばんわ。ちょっと聞いてもらいたいことがあるのだけど」とだけ書かれてある。

「なんだ一体?」

メイは今までこのようなメールを送ってきた事は無い。
いつもはクエの企画か、狩りの誘いばかりである。

危急のことのように思えて、すぐさま返信してメイのいるウィンダス連峰へと向かった。

首都のウィンダスは豊かな緑が織りなす、魔法と科学が融合した都市だ。
タルタル族とミスラ族が共生しながら暮らす穏やかな地。

メイは埠頭に近い船着き場で座っていた。
ここは、ゲーム内でもクエスト進行などには無縁の地帯なので他プレイヤーが来ることはあまりない。

「やぁ」

メイを見つけると、お決まりの挨拶の所作を送った。

「わざわざすまないな。こんな場所まできてもらって」

口調はいつもと変わらない。まるで軍の上官のような口利きだが、これはこれで慣れてくると耳ざわりがいいように思える。

さすがにリアルの表情までは読み取れないが、スクリーンに映るチャット文字になんとなく曇りが見える気がする。

隣に腰を降ろして膝を抱え込むと、そのまま水面を見つめる形になる。
端から見るとまるで恋人同士が語らうかの如くだった。

「いや、別にいいんだけど…。何かあった?」

「……うん。まぁ…」

ユウヤは、こんなしおらしいメイは見たことがなかった。
出会ってともにプレイをするようになって3ヶ月そこそこだが、いつも凛としていて颯爽としていた。

「リアルのことで?」

リアル話は御法度だが、なぜか自然に口に出た。
そしてそれを聞いてもらいたいんじゃないかと、

メイは数秒無言だったが、ゆっくりと話し始めた。

「ユウヤ聞きたいんだが…。男性にとって女らしいってのはどういうんだろう」

「えっ…。女らしい?」

「そう。女らしいってことがよくわからん」

「う〜〜ん、人それぞれだしなあ。性格とか仕草とか口調とか…。あとは身体的特徴とか…」

「性格か…。仕草や口調はリアルでは普通に女性のそれだと思うんだが…」

「…ここでのメイからは想像し固いな」


ユウヤはそう言って茶化したが、メイは無言だった。
やばい、冗談が通じてない。これってまさか。

「振られたんだ…。3年付き合ってきた彼氏に」

メイがぽつりと言った。

「……」

ユウヤはその言葉を聞いた瞬間、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。
日が落ちて橙色に染まっていく水面に、メイの哀しみが揺らめいているように見えた。


【次回でお終いだよ〜ん】




藤井さんとマソ君へ

あたたたたたたたたた!
cvdxfbdbbbbbbbbbbb
遂にコンプ完了。カイエンバトル最終ストーリーを見て60時短落ちで終了。
30連まで無想モード一切なし。ちなみに初めに選択したのは、病に蝕まれた天才トキ。


いつも即落ちばっかなので、こんなんもたまにはないと涙がちょちょぎれるよな。
そういえば白夜の森さん引退すると風の噂で聞いた。
真紅織田を愛していた森さんの引退は、同期であるみさおさんにも堪えるだろうが、ここは笑って見送ってやろう。
森さんへ俺からの餞別のエールを送ります。

dcxxsssssss


森さんお元気で。機会があらばいずれまた。
スポンサーサイト

テーマ : オンラインゲーム
ジャンル : オンラインゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

No title

>マソ君
さすがに銀座は無理だw回転でよろしく!

>藤井さん
しかしトータルではトントンという情けなさw

No title

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工

No title

すげえええw

再来週ぼく誕生日W(`0`)W
銀座で、寿司ゴチでしW(`0`)W
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。