スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鬼退治 地獄篇4 よしなお  鬼っ子に出会うこと

よしなおは、犬、猿、キジの3人を従えて鬼ヶ島へと向かいます。

讃岐の高松港から、鬼ヶ島への渡し船が出ているとのことで、一行は港を目指していました。

穏やかな瀬戸内を眺めていると、何やら心が洗われるようです。
村を出てからもう3月経ちました。

よしなおは海を眺めながら、遥か故郷に想いをよせています。

「思えば遠くへ来たもんだ。じっさま、ばっさまは元気でやっとるだろうか…」

よしなおは、村で待っているジジイとババアを思い決意を固くしています。
道の途中に小さな祠があったので願をかけていきます。

さすがのよしなおも、鬼ヶ島が近づくにつれて緊張感が増しているようです。

噂では、鬼は身の丈七尺(約2M)を超え、頭には角がはえ、口にはするどい牙をもち、かいな力は10人力と言います。そんな化物の巣窟に行くわけですから、よしなおといえど緊張するのは当然でありました。


「大将」

藤井がポンと肩を叩きました。

「深刻な顔をしてるがどしたい?腹でも痛むのか」

「い、いや。ちょっと考え事をな」

「ははぁん。さすがにちっと臆したかよ。結構、結構。敵の強さを認めてこそ強者だ。だが、なーんも心配いらねえよ。なーんもな」

「うん?心配ないとはどーいうことだ」

「ま、行けばわかるさ。行けばな」


何やら藤井の思わせぶりな物言いに、よしなおは首をかしげました。
そもそも、藤井はかなり用心深い男で、物事を楽観視はしない男です。

しかし、のんびりした風雅な情景を見ているとそんな険しい気持ちを掻き消えて、たぶん何か良い策があるのだろうなと思い、それもそうだなと思い直しました。


「ま、それもそうだな。行けばわかるさ迷わずいけよと誰かも言ってるしな」

「うむ。だから楽しくいこうぜ大将」

藤井はよしなおの肩を抱きながら、ニヤリと笑いました。


「ちょっとぉ!お二人さんってそーいう関係かい」


後ろを歩いていたふぇいは呆れた声を上げています。
二人の仲のよさに辟易したのか呆れたのか。何やら勘違いをしたようです。

藤井が振り返って勝ち誇ったように鼻を鳴らして答えます。


「へん、俺たちはな、艱難辛苦を潜ってきた兄弟みてぇなもんさ。一心同体ってやつよ。男の世界はお前さんみたいなズベにはわからねぇだろうがな」

「ズベェ?もう一度言ってみなよ、このCRワンワンパラダイスが!」

「うるせぇー!俺は地獄少女しかうたねぇんだよ!いっぺん死んでみるかブス!!」


「はぁ、まぁた始まった…」

ふぇいの隣を歩く猿がうんざりしてぼやきます。

ふぇいが加わってからというもの、藤井とふぇいはささいなことでいがみあっています。

本来なら、犬猿の仲の藤井とマソが仲違いをするはずですが、どうにもこの二人は馬が合わないのか、ことあるごとに衝突しています。


その度に、よしなおがまぁまぁと仲裁に入るのですが、これから鬼退治をするというのにチームワークが整いません。

ここはマソが仲裁に入りました。

「まぁまぁ、キジの姉さんも、犬の兄貴も。俺たちゃ仲間じゃねえすか。これから大仕事をしようっていうのに、喧嘩ばっかりしていてどうなるんです」


「…キジの奴が何かにつけ、つっかかってくるからよ。ふん、嫌な女だ」

「こっちの台詞さ。厭味に聞こえるのは自分に何かやましいことがあるんだろう。犬風情が偉そうに」

「なにをぉ!」

「やるかい!」


やれやれ。二人の間には先の勝負の禍根が残っているようです。

よしなおは、もう放っとく事にしました。
<とにかく事にかかれば、いがみあっている暇もあるまい。それに喧嘩はしているがお互いの腕は認め合っているはずだ>


「やめてくだせぇよ。キジの姉さんも眉間に皺をよせてちゃせっかくの美巨乳が台無しでやんすよ。キッキッ」

マソがおどけてそう言うと、ふぇいがマソをじっと見て言いました。

「猿」

「え?ハンサム?」

「いってねーし。あんたよく見るとさぁ…」

「へへ…。いい男でやんしょ。照れるでやんす。キキッ」

「マジンガーZに似てるね」

         ∧_∧
.   | ̄ ̄| (´~` )|  ̄ ̄ ̄|
.   |――\¶¶⊂ /――-/
    \___|三Z/_____/
.   _|\_|  /__/  ||__
  <  _|_l__|__/_l_|/(__>
     ̄| 「 「 「 「 「 「 |l l/
     | L L L L L L|/|
___   ̄| ̄ ̄ ̄ |  |   ___
\   \―L_____」―/   /



「俺の股間にパイルダーオン!」


猿は、マジンガーZなどリアルタイムで見てはいませんが、真マジンガーは知っていたので咄嗟にネタで切り返しました。
さすがは猿。機転の効かせかたは最高です。

思わずよしなおと藤井は大笑いをしています。
ふぇいもマソの返しを聞いて思わず吹き出しました。

どうやら険悪な空気はマソのおかげで緩和されたようでした。

ふぇいはにっこりと優しく笑ってマソの頭をなでました。

「悪かったよ猿。とりあえず大人しくしとくよ。ありがとね」

「あ、姉さーーん!そんじゃあおっぱいをー」

感極まったマソは涙ぐみながらふぇいに抱きつこうとしましたが、ふぇいはするりとかわして、マソの首のつけねの経絡秘孔を突きました。

「キヒィッ!!」

僧兵という経絡秘孔を突いた。当分、あんたは僧兵になっている」


するとマソは顔つきも変わり、静かにぶつぶつ歩き念仏を唱え始めました。
歩きながら小さな声で「実はわたしも僧兵でね…」と呪を唱えています。
マソは僧兵になってしまいました。
当分はマソの軽口も聞かなくて済むでしょう。


それを見たよしなおと藤井は思いました。

<なんて…おっかねぇ技なんだ:>


「まったく…。この猿の発情癖は何とかならないもんかねえ。女好きにも程がある」

ふぇいがうんざりしてため息をつきます。


「いやキジよ。猿は女が好きなわけじゃないぞ」

よしなおが真面目な顔をしてふぇいに言いました。

「え?じゃあ何なの」

「おっぱいさ。おっぱいが好きなんだ猿は。性別は副産物さ」

「…逆だろ普通」

「まぁ腕は確かだしな。それにな…。猿には我々にはない才覚がある。小回りもきくし商才豊かなんだ」

「確かに細かいところによく気がつくねえ」

「我々が快適に旅ができるのも猿のおかげさ。普段は冷静で思慮深いのだが、おっぱいだけが弱点だ」

藤井はそのやり取りを聞きながら、面白くもなさそうに爪楊枝をくわえてゆらしています。
ぷっと楊枝を吐き捨てて、よしなおに向かって言いました。

「おっぱいはともかく、高松まであと少しだろう。そこに一泊して作戦を練って上陸だな」

「うむ。そうしよう」

よしなおはうなずくと、次第に実態を帯びてくる鬼の姿に気を引き締めます。

マソは、ぶつぶつと下を向きながら僧兵の歌を歌っています。
身も心も僧兵になっています。
僧兵は物欲はありません。性欲もありません。
あるのは、ただ僧兵としての気概だけでした。
僧兵は同性愛者が多いと言われています。
煩悩即菩提。煩悩すら成仏へ至る過程となると言います。
僧兵にとっては闘いで勝利を望む事すら煩悩なのです。
純粋にただ闘い、その結果が勝利ならばそれは天から与えられたものであると僧兵は考えています。


よしなおは、マソに話しかけてみました。

「おい、猿よ…」

すると、マソは目を見開いて噛み付かんばかりに怒号します。

「すまないが、僧兵以外は帰ってくれないか!!」

そう言ってまた下を向いてぶつぶつと呪を唱えています。

話しかけても無駄なようです。これが僧兵なのですから。
高松に着くまではマソは僧兵でいることでしょう。
心配なのは、マソが僧兵エキスによってゲイなどの違うステージに目覚めなければ良いのですが…。


そんな一行を、薮の中からじっと見つめるふたつの光がありました。

「また鬼退治の奴らか…しようことのない…」

薮の中でそうつぶやくと二つの光はすっと消えていきました。
不気味な余韻だけを残して。



一行はようやく高松の港に到着しました。


「やあっと着いたなあ」

よしなおはめずらしく興奮しています。
気持ちが昂っているのでしょう。

藤井はちょっと情報収集にそこらを回ってみるといい、着くなり別行動になりました。

「どれ」

ふぇいがマソの首を指で軽く突きました。

「キッ!?」

僧兵モードは解除されました。

マソはキョロキョロと辺りを見回しています。


「あれっ?ここは一体…」

「高松だよ。鬼ヶ島は目と鼻の先だ」

「なっ!するってぇと…また姐さんのあの技であっしは無意識に…。うう…」

「なんだい。おかげでいい夢がみれただろ?」

「地獄でやんしたよ;;永遠に炭山で炭を掘らされて…」

「自業自得さ。あたしのおっぱいは安くないんだからね」

「わかりやした、わかりやしたよ」


マソはもうこりごりと言わんばかり、万歳をしました。
そうとう懲りたようです。


「猿、すまないが今夜の宿の手配をしてくれ。一泊して明朝に鬼ヶ島へ出発だ」

「あ、へい。ではささっと行ってきやす」

猿ははしっこく往来の通りに消えていきました。

軽く岡場所なども冷やかしてくるつもりなのでしょう。

しかし、明日はどうなるかわからない命。鋭気を養う意味でも、よしなおは固い事は言うまいと思いました。

<あとで俺も行こうっと>

ひそかにそう思ったりもしていました。

残ったよしなおとふぇいは、犬と同じく情報収集するべく町を見て回る事にしました。


町の中には、鬼を象ったものがたくさん売られています。
さすがに鬼ヶ島と唯一の往来のある港です。

鬼の面なども売っていました。
肌は赤黒く、目はつり上がり頭に角と口に牙。まさに邪悪の象徴のような面相です。

しかし、あるところでは魔除けのウダツに使用されていたり、店の欄間の飾りに使われていたりと悪い印象ばかりのものではありません。


「鬼達はなんで急にあんな悪さをするようになったんだろう?」

「う〜ん。あたしが聞いたところでは、鬼が荒し回るようになったのは各地で凶作が相次いでいた時分だそうだけど…」

「ふむ…」

「どうやら、この港町は鬼に荒らされてはないようだけど…。でも鬼を怖がってるようにも見えないね」

「人を喰らう鬼だぞ。怖がらないわけがない」


よしなおとふぇいは、訝しみながらも散策を続けます。
小腹が減ったので、飯でも食うかと、うどん屋に入りました。

てっとり早く情報を収集するには地元の食物屋が一番なのです。

暖簾をくぐると、そこそこ広い店内でした。
客は3名ほどいます。

席について「うどんふたつ」と頼むと、奥から小さな娘が出てきました。

「えっ!?」

二人は仰天しました。

なんとでてきたのは小さい鬼でした。

赤銅色の肌に光る大きい目。頭の毛は黄金色で頭から小さい角が生えています。

「いらっしゃいませぇ」

愛想良くニコニコしながら、お茶を運んできました。

よおく見ると、小娘の鬼でした。恐ろしい形相どころか、とても愛らしく着物もよく似合っています。
10歳にもならない小さい鬼娘です。

「あらぁ、可愛いわね。あなたいくつ?」

ふぇいはニコニコしながら鬼娘の頭をなでています。

「かぞえで十一ですよぅ。子どもじゃありません!」

ぷぅと頬を膨らませて、すねてみせる。

それがまた何とも可愛らしく、ふぇいは、たまらないといった風で娘をなでています。

「もぉ〜;お客さんやめてぇ;」

鬼娘はふぇいから逃げるように奥に引っ込んでしまいました。


よしなおは、その様子を黙ってみていましたが、わなわなと震え出しました。


「た、大将?ちょっとどうしたのさ」

よしなの様子にふぇいがあわてています。拳を握りしめて、机を叩き割らんばかりにドンと振り下ろしました。


「許せん!」

「えっ、どうしたのよ大将。あの鬼っ娘すごく可愛いじゃない」

「鬼っ娘…鬼っ娘といったら」


よしなおは、咆哮にも似た雄叫びで叫びます。


「虎皮ビキニだろぉおおお!!!!!」

ふぇいは、よしなおを見ながら、だめだこりゃと思いました。


さてさて、どうなるどうなのどうなんだい。

物語はいよいよ佳境に入ります。


鬼がいきなり暴れ出した理由、薮の中の不気味な声、鬼と共存する町…。

謎がいっぱい夢おっぱい。安心できないピ〜ひゃらら。

よしなおの鬼退治。果たして無事に果たせるのでしょうか。

それはまた続きの講釈にて。


【続く】
スポンサーサイト

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

No title

>かずは
ぱふぱふっ!よくよく考えると脂肪の塊なんだがなんでああもリビドーを沸き立たせるのか
おっぱいの不思議w

ふぇいたんの美巨乳にぱふぱふされたぁい♪

てへっ

No title

>藤井さん
この元ネタ知ってる人は結構いるんじゃないかな
最終回で元ネタ紹介するのでお楽しみに!

No title

僧兵の技もこわすw
タツヲさんに怒られそうだけどw

まさか、よしなおさんはふぇいたんの凶刃に倒れるとか!?
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。