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鬼退治 地獄篇1

真紅鯖 武芸 徳川義直氏に捧ぐ。


鬼退治 地獄篇1


あるところに、ジジイとババアが住んでいました。

ジジイは山へ芝刈りに、ババアは川に洗濯に出かけました。

ババアが川で洗濯をしていると、上流からどんぶらこどんぶらこと、大きな桃が流れてきます。

「こりゃ、たまげた。でっかい桃じゃあ」

驚いたババアは桃を川から拾いあげて家に持って帰りました。

ババアのくせに身の丈ほどもある桃を担ぎ上げて、矍鑠(かくしゃく)とした足取りです。

実はこのババア、若い頃はあの希代のモンスター、吉田サオリンと引き分けたことがあり、カレリンと呼ばれていたのです。
とんでもない怪力の持ち主でありました。

ジジイは桃を見ると驚いて早速割ってみようと包丁を取り出しました。

「ふふふ。ワシの秘蔵のゾリーゲンが唸る時がきたようじゃなぁ」

このジジイは若い頃、ジッポの収集家だったのです。
…だから何?と言われてもそれだけです。ジジイはジッポを居酒屋にいつも忘れてきてしまうので、100円ライターにしたということです。

ジジイは掛け声とともに桃のてっぺんから包丁を振り下ろしました。


すぱっ!桃が左右に割れると目もくらむ眩しい光が輝きます。


「う…」

ジジイとババアが目を開けると、なんと桃の中には可愛らしい赤ん坊がおりました。

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※画像はイメージ…いやなんでもない 愛知県犬山市 桃太郎神社にて


おぎゃあおぎゃあと泣いています。というか桃の中は空洞になっていて、包丁を当てただけで自然に切れていったのです。

でなければ、赤ん坊はまっぷたつに切り裂かれていた事でしょう。あなおそろしや。

「おお、なんとめんこい赤子じゃろう」

ババアは赤子をやさしく抱くと、何やら一枚の紙がはらりと落ちました。

白い紙に何やら書いてあります。


名は桃から生まれた

「よしなお」でよろ



ジジイとババアは声をあわせて驚きました。

「桃太郎じゃねぇのかよ!」


見事なつっこみを理解したのか、赤子は泣き止んでニコッと笑いました。

ともあれ、赤子は紙に書いてあった通りに「よしなお」と名づけられ、大切に可愛がられてすくすくと育ちました。


よしなおは、子どもの頃から大変力が強く、近所のガキ大将どもも一目置くぐらいでした。

よしなおは、あまりに可愛がられたせいか徐々に性根に歪みが生じてきます。

12歳になっても、寺子屋にもいかず畑仕事もせず、毎日悪たれどもを連れて悪さばかりをするようになってしまいました。

14歳になると、身体も大人並みになりいよいよ手がつけられません。

飲む打つ買うは当たり前。夜になると後家さんの閨に忍び込んで、くんずほぐれつと性戯を尽くします。

村長はたまらずジジイとババアに文句を言いに家に行きました。

しかし盲愛しているジジババは、謝るどころか怒り出して村長を追い返してしまいました。

村長は顔を真っ赤にして怒り、村八分にしてやると喚いて帰っていきました。

ジジババは悪態をつきながら玄関に塩をまきました。

「あのハゲが!やれるもんならやってみぃ。あの子はほんに誤解されやすいからのう。ワシらが守ってやらにゃ」

「ほんに。言いたい奴には言わせておけば良いさ。よしなおはワシらの宝じゃて」


子どもも子どもなら親も親。こうなると救いようがありません。

その三日後、村長は村のはずれの川で土左衛門となって死んでいました。
その時から、誰もよしなおの事を悪く言うものはいなくなったのです。


ある日、よしなおがいつもの如く村の娘を犯して帰ってくるとごろりと囲炉裏の前に転がりました。


「あ〜〜あ。面白くねぇな。酒も女も喧嘩もあきた。つまらん村だ」

よしなおは、14歳でいっぱしのヤクザものになっていました。
ここいらのごろつきは、全員よしなおの子分です。

天井を見上げながら、梁の木目を数えます。

ひいふうみい…。

「こんなしょっぱい村で一生おわりたかねぇなあ。渋谷にでも出て一世風靡にでも入ろうか」

いつの時代の頭なのでしょう。よしなおは、いわゆる“カッぺ”でした。それも超ド級の。

いまだに、ディスコとトムトム・クラブが流行っていると信じていましたし、TDKのカセットテープのマークを集めていました。それを送って景品をもらうのが楽しみでした。
FMから流れてくる曲を録音することをエア・チェックといまだに呼んでいます。

畳の上にカタツムリがはっていました。

そんなカッぺが、都に出て一旗揚げるのは無理よ無理無理かたつむりと言われている気がしました。

「しょうがねぇ。オナニーでもするか」

よしなおは、深く考え込むと自慰行為に耽ります。一休さんがトンチを利かせるときに集中させるアレのようなものです。

フンドシに手を突っ込ん、行為を始めようとしたら、ジジイとババアが帰ってきました。


「うおっ!」

よしなおは跳び上がってフンドシを直します。

オナニー最中に母親に見つかった気まずさは男子誰しもあることでしょう。


ババアは「ははーん」と目を光らせましたが、そこは老獪なババアです。何も言わずにスルーしながら台所に向かいます。

ジジイもジジイで、ただいまと言いながら土間で土を払っています。

よしなおも、ジジイとババアには素直で従順でした。

「おかえり、じっさん、ばっさん」


照れ隠しで囲炉裏に灯をくべながら、労います。


ジジイが囲炉裏に寄ってきて、ゆっくりと胡座をかきました。


「よしなお」

「ん?なんだい、じっさま」


よしなおがそう聞くと、ジジイは何やら書き付けを懐から取り出しました。


「実は最近、各地に鬼がでて人を襲っては喰らうとるそうじゃ」

「ほぇ」

「城の殿様から、このようにお伏れが出ておる」

「ふむふむ?最近、鬼ヶ島より鬼が来りてをケツを拭く。作物を荒らし、人を襲い金品を強奪せり。これを退治せしもの莫大な褒美をとらす。集え勇者!…か」


よしなおは、流暢にお伏れを読み上げると、跳び上がって頭を叩いて小躍りを始めました。


「これや!ワイはこれを待ってたんや!!」

「鬼が暴れ回るおかげで、国の財政も逼迫しておるそうだ。殿様の顔は蒼くなりっぱなしだそうじゃ」

「殿様の顔色なんざどうでもいいが、オイラ男さ、よしなおさ。愛なき時代に生きてるわけじゃない!」

「行くのか?鬼退治に」

「いくいくいく!いっちゃう〜!もういきそう!」

それを聞いていたババアはふるふると震えだしました。


「えらい!!」

「うわっ!!びっくりした!」


いきなり耳元でババアがどでかい声を出しました。

驚いたよしなおはひっくり返りました。


「えらいぞ、よしなお!こうなったら、ばっさまが腕によりをかけたキビダンゴを作ってやるぞなもしかして」


耳をおさえながら、よしなおはドキドキしています。

まだ耳がキーンとしていますが、よしなおは素直に喜びました。


「あ、ああ…。ばっさま、ありがとな」



ジジイは蔵の中から、鎧や刀などの装備一式を出してよしなおに与えました。

「まあ旧時代のオパーツじゃが、ある程度は遣えるじゃろうて。ほっほっほっ」

「こいつはいい。装備なんざ借りパクすりゃどうとでもなるが、一世一代の晴れ舞台だからなぁ。盗んだバイクで走り出してもつまらねえ」

「おお、男ぶりがあがったのう」

ジジイとババアはほれぼれしながら、身支度したよしなおを見上げます。
袋を担いで、いざ出発しようとしたら、何やら袋の中のものが背中に当たります。

気になったよしなおは袋の中を調べてみました。

「ん…?これはなんだ?」

袋の中に何やらぶよぶよしたものがありました。

取り出してみると、何やらキノコの形をした透明な膜でできています。


「やっ!しもうた。それはワシの大事な宝じゃ。返せ!」

ジジイはそれをあわてて、よしなおから奪い返すと裏山に走っていきました。

ババアはニコニコしながらその様子を見ていましたが、強烈なオーラが身体全体から沸き出しています。


「さ、さぁ〜てと…。んじゃちょっくらちょいと行ってくるわ」

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※画像はイメージです


よしなおは、ジジイのこれからを思うとちょっと気の毒になりましたが自業自得です。


「ああ。気ぃつけてなぁ。無事に帰ってきてミスターおくれ」


ババアはつまらないジョークをかましながらも、目にたまった涙を拭きながら手を振って見送りました。

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いよいよ、よしなおの鬼退治の始まりです。


古来より鬼は恐ろしいものとされています。
鬼は邪の象徴です。鬼は討たねばなりません。
人は鬼と闘って邪を払い悪を退けなければなりません。


「人の国を荒し回りやがって。鬼どもめ、まったくひでぇ奴らだぜ」


実は、よしなおは表では悪童の顔を被っていましたが、性根はとても優しい好漢でありました。

悪たれどもをまとめあげて、押込みなどを働くものを懲らしめて、若い娘や後家をならずものから守っていたのです。

娘たちは優しく強いよしなおに犯されて喜んでいたのです。
若い娘が全員よしなおに惚れてしまうので、振られた男達が腹いせに村長に悪い噂を流していました。

娘達から真実を聞いた村長は、その男達を呼びつけて問いただしました。
男達はこのままではやばいと思い、結託して村長を殺してしまったのです。

醜い怨嫉のせいで、よしなおは濡れ衣を着せられましたが、よしなおは気にもしていませんでした。
人を恨むということをまったく知らないのです。

歪んでいたのは、一見普通に見える村人だったのです。

ただ、めんどくさがりやで女好きというだけでした。
あと仕事と勉強は嫌いでした。

よしなおの心は清水のように澄んでいたのです。
まさにヒーローとなるべく生まれてきた男、よしなお。

鬼退治にこれほどうてつけの人材はいませんでした。


鼻歌を歌いながら歩いていくと、村もすでに遠くに見えています。

聞くところによると、鬼ヶ島は西方の国より海を渡るべしとあります。


よしなおは西へ西へと歩いていきます。

いくつもの山を越え、川を渡り一月が経ちました。

その間に、山賊や怪しなどにも襲われましたが、ものともせずに撃退しています。


山道を歩いていると、編み笠をかぶった男がいました。

木に寄りかかって腕を組んで立っています。

通り過ぎようとすると、いきなり斬りつけられました。


「ぬぅっ!」

よしなおは、すんでのところでこれをかわして身構えます。


男は編み笠を取ってみると、まるで犬のような面相をしていました。

「あぶなかったな…」

爪楊枝を口に加えて、上下にゆらしています。


「あ?」

「ほれ」

そう言って刀で地面を指すと、一匹のでかい蜂の死骸がありました。
まっぷたつに斬れています。


「あんた、装備をみたところ鬼ヶ島にいくんだろ?あそこはあんただけじゃ無理だぜ」


爪楊枝をプッと口から吐き出すと、爪楊枝は木に刺ささりました。その先にはなんともう一匹の蜂が貫かれていました。

<できる!!>


よしなおは、傭兵としてこの犬顔の男を雇いました。報酬は出来高制で当面はキビダンゴで手をうちました。

「俺は単発(ワン)の藤井ってんだ。よろしくな大将」


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↑絵にするとこんな感じ

頼もしい仲間ができました。

よしなおの旅は続きます。

無事に鬼退治を果たして帰ってくる事ができるのでしょうか。

それは誰にもわからないのでした。ちゃんちゃん。




【明日に続く】

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No title

>藤井さん
問題はチェスターの意味だよw

>よっしー
オチは元ネタがあるので決まってます
驚愕のラストまで楽しんでくまさい!

No title

なんか僕活躍してません??
オチが怖すぎます・・・

No title

桃太郎おそろしすw
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凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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