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森とみさおの戦国はらぺこ道中記7

■主要登場人物紹介 四名

※画像はイメージです

moririnn
森さん(モリリン) 真紅 織田 白夜一門所属

真紅織田の良心。温厚・穏健派。感情の起伏が少なくもくもくとポイント狩りをこなす。白夜内では藤川みさおのお目付役担当。あまり、積極的にしゃべる事は少ないが、鉄道のことになると饒舌になったりする。年齢は不詳。





misaon
藤川みさお(みさを)真紅 織田 白夜一門所属 
いつでもどこでも誰とでものコミュニケーション特攻派。知人も多いが、国勢のことになると衝突する人も多くたまに晒される。信オンをこよなく愛する自称永遠の乙女。ぶち切れると、泣いてわめいて全てを叩き潰す暴風雨。
一門ではいじられキャラ。


fujin
藤井駿河守(藤井さん) 所属不明 神出鬼没 性癖:不明
烈風今川初期の顔役。フィクサー。脅しと恫喝はお手の物で地元下田の893にも一目置かれている。
男には厳しいが、女にも厳しい。しかし、鴨を助けるなど優しい一面もある。地獄少女にはまってから「いっぺん死んで見る?」が口癖。



ヲィ・ミ・メエエL
ナミナミ改(なみっぺ) 真紅武田 どっかの一門所属
烈風初期の廃人の一人。薬師で武田から新設の雑賀に移籍。戦場でそこそこ活躍する。
たまにリアルで旅に出るがどこへいくのかは不明。ゲーム内ではサバサバしすぎでまったく色気なし。
しかし、槍やアイテムをくれるなど豪奢で面倒見がよい一面も持ち合わせる。



「さぁ、食べておくれ」

ナミナミは腕を組んで自信満々である。

確かに見た目は美味そうだ。青ネギにモヤシにメンマ。厚切りチャーシュー、半分に切った茹玉子。
麺はちじれ麺で、スープの絡みを考えた八手盛り。

ふむ…。見た目と香りは完璧である。

何故にあの客達は死にそうになるぐらいのダメージを受けていたのか。

百聞は一見にしかず。
食ってみるしかない。

森は箸を割ったが、麺ではなく、まずレンゲでスープを掬って飲んだ。

「ぐ!?」

舌と脳に強烈な電流が走った錯覚に陥った。

濃厚。絡み付くような鶏と豚の豊潤な味わい。
それでいてしつこさはなく、さっぱりとした甘みが残る。
更に、踊るような幾重にも重なる凝縮された具材が舌と喉に顕現して、口いっぱいに広がっていく。


みさをが叫ぶ。

「おいしいいいい!!!何このスープ!?まるで口の中で爽やかなオーケストラが演奏されているようだよ!」


続いて藤井が唸る。

「こ、コレハー!ク~~~~~~~~~~~~~~~ル!!イッツ、ク~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ル!!!最高ヤ、最高ヤデェ!!」


スープの美味さもさることながら、麺のシコシコとした歯触りのよさと、噛めばぷちんとキレて弾けるコシの強さに驚く。脂っこく太い麺だが、次だ次だとスープと麺の調和を口が求めて箸が休まる事は無い。


素晴らしい。
素晴らしいラーメンだ。

これなら天下を取るのも夢ではないのかもしれない。

尾張名古屋は麺で持つと誰かが言った(言ってない)
これはまさしくご麺なさい。ラーメンに麺じて許してくんろ。

そんな考えすらも、飛んでしまうほどに美味い。
それほどこのラーメンは美味過ぎるのだ。

3人は夢中で食った。

おかわりもした。

みさをは既に5杯目だった(化けものか)

空きっ腹でエンプティ状態だった体力がみりみる回復していく気がする。
エナジーゲージもMAXに近い。

ナミナミはその様子を見て満足そうに頷いている。

3人はまさに羽化登仙の境地にある。
至福という言葉がまさにぴったりだ。


しかし、ここで森は一瞬奇妙な違和感を覚えた。

おかしい。
こんなに美味いのに何故あの客達は半死半生で呻いていたんだろう。

そんな思いが頭をよぎった刹那、くらりと目がかすんで視界がぼやける。

「む…?」

みさをと藤井も同様に目がうつろだった。

藤井が3杯目のラーメンをスープまでのみほした後、いきなり立ち上がって震え出した。

「ぷるぷるぷるぷる……」

竹中直人の真似か。古いギャグだ。

森がそう思った瞬間、いきなりがくーんと腰が落ちる。

「がっ;;」


テーブルに肘をついて身体を支えるが全体の力が抜けていく。

藤井は身体を震わせながら、股間を抑えた。

「ノ、ノォオオオ!こ、コレハ一体ドウシタノデスカー!?股間がハリーポッター状態デース。ミーのサイコガンが暴発スンゼンデース;;」

そう言いながら股間を抑えて踞った。

ナミナミはそんな藤井の様子を見ても平然としている。

冷ややかな目で踞る藤井を見下ろしながら、驚くべきことを言った。


「藤井さん、あんた忘れたの…」

「ユ、ユー…;なんでミーの名前をシッテルスデスカー?;」

「サイコガンは、指じゃなく股間で撃つのよ…」

「ファ、ファーック;;あなた…一体ナニモノデスカー!?」


みさをは何事もなく6杯目を消化中。
森は思った。

化物かこいつは…。
そういや、日頃から毒を飲まされて耐性がつきまくったと豪語していたっけ。
恐るべきスピードで代謝していく細胞が毒を分解していくのかもしれん。少々の毒じゃぁきかんのかもしれないな。

いや、そんなことよりこのラーメンだ…。
味は最高だが、何やらスープに入っていたのは間違いない。

「ぐぬぬ……」

力が抜ける。頭痺れる目が霞む。


「ナ、ナミさん…。このラーメンは一体…」


ナミナミは、完全に地にうつぶして呪詛を吐いている藤井を満足げに見つめていた。


「とっつあんから頼まれたのさ」

「えっ!?」

「アンタ達のお仲間の地獄凸のおっさんだよ」

「な、なぜに…;」

「何故って…あんた達を助けるためさ」

「おのれ!なぶるかっ!こんな毒を喰らわしておいてなんたる言い草;;」


森は刀を抜こうとしたが腕に力が入らない。

「ぐぬ;」

意識が飛びかけている。
朦朧とする視界の中で意識が掠れて床が目線と一直線になった。

訪れたのはどこまでも暗くまとわりついてくる闇である。


「無念だ…;こんなところで…」

堕ちていく。奈落の闇の中だろうか。
森は真っ黒に塗りつぶした虚無の闇の中にいた。

闇の中に誰かがいる。

「だれだ」

闇の中からうっすらと浮かびあがってくる鎧姿のもののふ達。
それは森が今まで出会った元烈風織田の古参達である。
馴染みのある顔ばかりであった。
いずれも烈風織田では名の聞こえた歴代の兵ばかりである。
しかし、どの顔も既に織田にはない。

その顔のひとつが言う。

「もうやめちゃえよ」

隣の顔も言う。

「まだこんな過疎ゲーやってるの?」

古参の顔が口々に問いかける。

「もう終わりだろこのゲーム」

「ドラクエやろうぜ」

「信やめたら俺、田舎に帰ってデュエリストになるんだ…」


古参の顔が思い思いに語る。

森はそれを振り払うように叫んだ。


「うるさーい!!うるさいうるさいうるさいうるさーい!!」

ハァハァと息を切らしながら、叫んだ。
想いのたけをぶつけるように。
おのれの信念がぶれないように。

「いいか勘違いするなよ。俺は好きでこれをやってるんだ!あんたらと一緒にするな!」


古参達の顔が歪む。
ざわざわと語っていた口が閉じた。


「そうだよ…あんたらは、ほんとに素晴らしいプレイヤーだった。だが…」

森は闇の中で何かを確認するように歯を食いしばって叫んだ。

「いっちゃ悪いが、もうあんたらは折れた刀だ。折れた刀じゃ…戦はできん!」

森は抜刀して構える。
闇の中に佇む織田古参の顔は当時の顔のまま微笑んでいた。

「おさらば!」

刀を横に払って古参達の幻影を降り払うと、その姿は闇にゆらゆらと溶けながら消えて行った。

森は大の字になって横たわると、漆黒の闇を見上げながら泣いた。
とめどなく流れる涙が暖かくて心地よかった。
長く引きずっていた過去が洗いざらい流れ出ていくような気がした。
心が軽くなっていくのを感じる。

「モリリン!!」


大声がして目を開けると、みさをが目の前にいる。

「う…?」

頭を抑えながら、森があたりを見渡すと、さきほどのナミナミの館だ。

「む…私は一体…」

「モリリン!ナミナミさんのおかげで超元気になったよぉ!見てみて」

そう言って、みさをは天井にとどかんばかりに飛び跳ねている。

「藤井さんは…?」

森がきょろきょろとあたりを伺うと、藤井はやけにすっきりした顔でテーブルに座ってお茶を飲んでいた。
顔も白くなり、髪型は普通の月代になっている。

「やぁ、おはよう」

「え?あんた…藤井さん?」

「うん。僕が藤井駿河守です。色々とご迷惑をおかけしましたわ」

「キャラ違っとるがな…」

「何やら、大航海時代に大蜘蛛にチンコ噛まれて呪われてたみたいw治ってよかった件」

「……」


起き上がると、ナミナミは奥のカウンターで酒を呑んでいる。
森を一瞬見たが興味なさそうにまた正面を向いて酒を徳利から運んでいる。

「ナミさん、このラーメンって…」

「…気がついたかい。あんたが一番消耗していたからねぇ」

「強壮丹。それも九光丹を…」

「味はいいんだけどねぇ。後からくる急激な副作用が問題だけど。一番悪いところが顕在化して調子が悪くなるのよ。まさに地獄の苦しみだあね。ま、その後は猛烈な新陳代謝が働いて悪いところは全て回復するって寸法だけどね」

「おかげで、すっかり体力が戻った。疑ってすまなかった。礼を言うよ。…身体より心のほうが疲弊していたようだ」

「凸のおっさんからあとでがっぽり払ってもらうさ。礼には及ばない。でも…あのお姉さんはまったく副作用がなかったけど、何者だいあれ」

「あれが藤川みさをさ。それしか言いようが無い…」

「ふぅん…。すごい姉さんだ」

ナミナミは呆れた顔でくすりと笑った。


「惚れた男のためにとかも、方便だったのかい?」

ナミナミは頬をほんのりと桜色に染めながら首を振った。

「あっははは。ありゃ本当だよ。でもまぁ、男には不自由してないよあたしは。そんな金もいらないし、飯も食えない貧乏人に施しをして酔狂しているだけさね。飽きたら店をたたんでまた旅にでるよ」

ぐいっと猪口をあおると、ふぅとため息をつく。
ほろ宵の女は男から見ると最高に可愛いものである。
普段は色気も素っ気もなく見えるだろうが、今は何とも艶っぽい。

森は少しくらっときていた。

みさをが、じ〜〜〜っとその様子を見て、いきなり後ろから抱きついた。


「ひぇっつ;何するの!?」

ナミナミが悲鳴をあげる。みさをはナミナミを気に入ったらしく犬のようにじゃれついた。

「わ〜い。ナミナミさんのほっぺ可愛い〜」

「ちょ、ちょっとぉ!離れなさいよっ…って、胸を揉むなぁ;」

藤井は二人の戯れ合う様子を真顔で見つめている。
以前の怪しい外人キャラではなく、静かにこのやりとりを眺めていた。
紳士たる大人の男がそこにはいた。

藤井は涼やかに見つめながら一言発した。

「…いい!」


それを聞いた森はすかさず言い放った。

「おまわりさん、こいつです」


【続く】

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テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

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No title

>林檎ちゃん
こちらこそ来年もよろしゅうに!
良いお年を〜

No title

ハリーポッター状態ってどんな状態なのか超気になる年の瀬
年内もうご挨拶出来る機会なさそうなんでコメントにて失礼致します

皆様、良いお年を(*◕ฺω◕ฺ)ノ♡*

No title

>藤井さん
笑うツボはそこかよw

>みさおっち
そういや風邪っぽいんで、ニンニクラーメンでスタミナつけますかねw

No title

九光ラーメン風邪に効きそうw凸さん 作り方教わってきて~ みさをに負けてるみさおです><

No title

みさお酒、めっちゃ吹いたwww
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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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