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森とみさおの戦国はらぺこ道中記4

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「……みさをさん」

「はい…」
近江に入る美濃の関所まではあと2里ほど。

森はみさをの前方をふらふらと歩いている。
歩くたびに右へ左に傾き、通行人からは昼間から酔っぱとは暢気だのと揶揄されもした。

先の宿場の騒動から丸1日が経っていた。

みさをが起こした騒動で、宿場を追われることになった二人であったが、
囲まれる寸前に、バイトを斡旋した藤井が脱出の手引きをしたのである。

森は憔悴していた。髭もうっすらと濃くなり、目の周りには隈ができている。
疲労困憊も限界にきていたが、一言言わなければ収まりがつかない。

森は絞り出すような声で足を止めずに語り続けた。

「…私はね。これでもそこそこ腕はたつんだ」

「知ってるよ…」

みさをも下を向きながらうなずく。


「修羅場もそこそこくぐってきたし、それなりに知識や経験だってある…」

「うん…」

「その私の勘が言ってるんだ…」

「…何を?」

「私はもうすぐ死ぬ!いや、このままだと死ぬ心労で!」

「……」


森はあれから水と餅一個しか食してはいない。
みさをは高級なスイーツをたらふく食ったので、多少の体力は戻って来ていた。

しかし、みさをがぶち切れて半殺しにしたのは、浅井の重鎮の侍だった。
このことが公になれば浅井との外交問題にも発展しかねない。

次から次へとなんでこうも…。

森は足を止めてみさをを振り返った。

「それで…一番合点がいかないのは…」

森は言葉を切って、みさをの後方で鼻歌を歌ってついてくる男を指差した。


「あれはどこまでついてくる気なんだ…」

森はみさをに問いかけたが、さぁとしか答えない。

宿場で二人にバイトを斡旋した怪しい男。藤井である。


「HeiHei!ミスター森!旅はミチヅーレ世は情ケネー。オマエラーガ、店をブッコワシタオカーゲで、ワタシもオーナーにやられそうにナッターデスヨー!責任トル、これアタリマエダノクラッカーデース!」


「知らんがな…」

森は興味なさそうに声を絞り出した。


「あの店のオーナー、ゲイね!本物ね!私、責任取らされてホラレソウになること危機一髪ダッタデース!デンジャラース、サックネース!」

「まぁ…もう失うものはなさそうだけど。いっそ、アナリストとして生きて行けるかも」

みさをはそう言って暢気にクスクス笑っている。

それを見て、藤井は黒い顔を赤黒くして怒った。
逃げる時に髪の毛を火矢でやられて、アフロになっている。

まるで、どつかれたジェームス・ブラウンだった。

「OH〜〜!ナンデスカその態度!!このファッキンビッチガール!お前のセーイデ、私の紹介料の取り分もパーでんねんデース!ナントコトシテクレタデスカー!笑ってる場合デスヨー!」

きぃきぃと喚きたてるが、みさをは軽くいなして笑っている。
スイーツでかなりのエネルギー補充ができたらしく、余裕がある。

「まぁまぁ藤井さん。京に着けばいいこともありますから」

「おい!こいつも一緒に連れて行くのかね」

「まぁいいじゃない。モリリンもへばっているし何かあった時は2人より3人のが心強いし…」

「ソーデスヨー!ミスター森。私もあなた方ユルシマース。私の股間は地にオチマシターが、また1からヤリナオシマース!ミンナソレデおkデスカエー?」

「デスカエ?じゃねえ。それに股間じゃなく沽券だ馬鹿っ!」

森は寝不足と空腹でイライラして暴言も厭わなくなっている。
さすがの織田の紳士、鳩派の森も重なる災難に心が折れかけていた。

「金もないし…近江を抜ければ京だっていうのに…まったく」


森はあきらめて、街道を外れたところに流れる小さな河の土手に腰をおろした。

「少し休んで行くか…」

みさをと藤井もうなずいて、思い思いの場所に腰をおろす。

ちょろちょろと河の水が流れ込んでいる先には薮があった。
その薮の溜まりに、鴨の親子が遊んでいる。

それを見て藤井が身を乗り出して叫んだ。

「Oh!ブッキーノ!プリティ、カワイイネー!」

「ブッキーノ?あの鴨の名前なの?」

みさをがそう聞くと、藤井は人差し指を左右に動かして馬鹿にしたように首を振る。

「チッ、チッ、チンコーでーす。ブッキーノはマイスウィートフレンドでーす。愛ラシくて生きてるのがツラーイです!」

「あれを鴨鍋にしたら…」

今にも取って食いそうな目で鴨親子を見るみさをだが、森はもう疲れてつっこむ気力も失っていた。

「オゥマイガッツ!!オソロシーイ!あんな愛らしいものを食う食べるナンテー!あなた鬼デスカー!ファッキンガール?」

「誰がファッキンガールよ!調子に乗ってると埋めるぞコラァ!!」

「コェエー!超コエェエーっすー!この人ヤンキーハイッテマース!!」

やかましい二人のやり取りも、だんだん遠く聞こえる。
森はうとうとしながら寝てしまっていた。

幸い、日はまだ高く風はほとんどない。日差しも暖かくまるで10月頃の陽気である。
ほとんど寝ていない森にとっては、何よりも身体が睡眠を求めていた。

寝息を立て始めた森に気がついた藤井とみさをは、寝ている森に近づいて寝顔を伺う。

「モリリン…相当疲れていたのねぇ。色々大変だったし」

「ビ〜〜〜ッチ!アンタガそれをイウンカーイ!今年のおまいう大賞ナンバー1デスヨー」

「うっさい!この歩くトーテムポール!あ…そうだ」

みさをはぽんと手を打って、自分の行李から筆を取り出した。


「ナニスルデスカー?」

藤井が訝しんで聞くがみさをは答えない。

「モリリンにはいつも迷惑をかけてるし、私こんな事しかできないから…」


筆をもって寝ている森の額に「謝」と書いた。


「ソレハ何かのまじないデスカー?体力が回復スルトカ?」

「ううん…。ごめんなさいが言えなくて…。せめてこれで謝っておこうと…。これなら許してくれるよね?」


   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
  /   ,――――-ミ
 /  /  /   \ |
 |  /   ,(・) (・) |
  (6       つ  |
  |      ___  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |      /__/ /  < なわけねぇだろ!
/|         /\   \__________






勿論、

これは森は京に入るまで、まったく気づかなかったのである。


【続く】



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テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

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No title

>かずは
来年っていつの来年よ!
とJOJOの中でも言ってるぞw

>マソ君
忘年会では蛾さんを暴走させないように頼むw

>藤井さん
それで対話してこないでよw

No title

ちんまん!

No title

ちんぴろっしゅ!

きゃっきゃうふふ♪

美味しいもの祭りの年末年始がやって来たよぉぉぉ♪

ダイエットは来年がんばりまーす♪

凸にぃにもみちゃおっちもいっぱぃおっぱぃ食べょー♪

No title

>みさおん
とりあえず森さんに謝っておくようにw

No title

もりりんのおでこは 謝 って書けるほど広いのかぁwうぷぷぷ
甘いもの食べると元気になるよね!凸さんお料理のレパートリーをお菓子まで広げませんか!ドキドキ
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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