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森とみさおの戦国はらぺこ道中記


旅のテーマソング

森とみさおが連れ立って中山道を歩いている。

織田と足利の和平調停の行われる京へのぼるためである。
二人は共に織田の評定議員の公務として京へ出向くことになった。

しかし、畏れていたトラブルが起こっていたのだ。
意気揚々と尾張を発ったのはよかったが、途中でみさおのを悪食により路銀がつきかけていたのである。


「うう…;お腹減りました;;」

そう言ってみさをは道にへたりこんだ。
それを見て森は呆れながら叱責する。

「…あんたが、見境い無くばくばく食べるから宿代しか残ってませんよ!」

宿場町を通るたびに、目を輝かしてその地の名産を河馬の如く食い倒すものだから、いくら路銀があっても足りないのは当然だ。


焼いた餅の匂いがあれば飛びついて、ぷぅ〜んと匂ってくる、鮎の塩焼きの香ばしい香りに心を奪われ、鰻の蒲焼きを見れば飛びついてと。

そんなこんなで道中に屋台があると、森は気が気ではない。
財布は森が握っているが、みさをは美味いものと見れば飛びついて食い始めてしまうので止める暇もない。

がつがつむしゃむしゃ、もぐもぐ、もふもふ。
四六時中口を動かしていないといられない。

よく食べる女はいい女と古来より言われてはいるが、これはもう度を超えている。
昨日の茶屋では桜大福を30個以上もたいらげて、店主からは化物や;と驚かれている。
まるで胃拡張を患った豚だった。

途中の定食屋でも、あまりにもバクバク食うものだから、森がたまりかねて「あんた豚みたいに食べますねえ。大概にしとかんと身体こわしますよ」と、たしなめたところ

「ぶ、豚じゃない!」

そう言って森を睨みつけると、またおかわりをした。

何を言っても無駄なのだ。このマシーンのように咀嚼するフードファイターには。
そう思って森はもう忠告するのもあきらめたのである。

みさをは貧農の出なので食える時に食う。それが生き残る道だと教えられて来た。
戦が起こると、大量に米を買い込んで非常用にと地に埋めておく。
これはこの国のものの発想ではない。大陸の発想である。何故、このような発想を身につけるに至ったのか。
みさをはそれは頑として語らない。
みさをにとって「食べる」ということは「生きる」ことそのものであるようだ。

京までは目算で5日はかかる。
こうなると、敵対しているマソ忍軍の目をくらますため、あえて歩行(かち)で行こうと提案したのが裏目にでた。
馬ならば、一気に距離を稼げるしいちいち降りて食い散らかすこともできなかったろうに。

京にいけば一門員の長瀬や冬場がいるので、辿り着きさえすれば何とかなる。
しかし、辿りつくまで体力が持つかどうか。

辿りついても、姫様と呼ばれている冬場あたりには「ははーん?また買い食い道中で寄り道してきたね」と厭味を言われるに決まっている。森は日が経つにつれだんだん気が重くなって来た。

みさをは、ハクション大魔王のようにハンバーグが大好きで、マクドナルドのチーズバーガーセットを一日に4人分食べないと動けない。

さらに、ラーメン、回鍋肉、カツ丼を食べるという、ギャル曽根もびっくりの大食漢である。
路銀どころか、森自身が食われかねないと危惧する始末だ。恐るべき大食漢である。

出立前に一門員の地獄突が森にある忠告をしていた。

「みさをさんはルフィなみに食うから、乾燥肉をしこたま持って行くといいぜ」

同じく新田も、みさをさんには飴をなめさせるといいアルよと、あめ玉を大量にもらっていた。

そう言われて、肉もあめ玉もかなりの量を持って来たのだが寝ている間にみさをが全部平らげてしまったのである。
一週間分はあったはずだが、それを二日で全部食べるとは…。

こいつの腹はどうなってるんだー!!
と山に向かって叫びたかったが、疲れるだけなのでやめておいた。

森は比較的小食なので、1日1食でも問題ないのだが、この食べる人間バキュームカーの処置をどうするか。
なにせ1日5食は食べている。まるでラピュタの海賊のように。
みさをの顔をよくよく見ると、出立時より顔が丸くなっている気がする。

森はみさをの顔を見て吹き出しそうになったが、口で抑えて留まった。
まだ死にたくはない。

日は暮れる。師走の風はゆるけれど、急激に冷え込んでくる寒気をしのがなければたまらない。


「みさをさん、次の宿場まではもう少しですから。でないとここで野宿する羽目になりますよ」

「もふー;ぺこぺこりん…」

森はその台詞を聞いてぶちっ!っとキレかけたが、何とか平静を装った。
ここに地獄突がいようものなら、恐ろしい事態が起こっていただろう。

みさをはしぶしぶ立ち上がって、森の後を追うように歩き出した。

「やれやれ…」

森がため息をつきながら、つるべが落ちる焼けた空を見上げる。

その空に黒い点が3つ。カァカァと真っ赤な空を鴉が飛んでいく。
あんな風に自由に飛んでいけたらなとふと思った。

飛んでみようか。

森は夕日に向かって両手をゆっくり羽ばたかせてみた。


「森さん…何やってるの…」

「いや鴉のように飛んでいけたらなぁと思って…」

「鴉…。森さんは鴉というより鳩じゃない?性格的にも。鳩の丸焼き美味しそう…じゅるり;」

「鳩ねぇ…。そういえば、みさをさんも鳩胸だ…」


ドカッ!!

言うが早いかみさをの強烈な右ストレートが、森の頬げたを叩いた。
2間ほどふっとんでもんどりを打って転がっている。

みさをは仁王立ちしながら、鬼の形相で拳を固めた。

「こ、今度、胸のことを言ったら、次はデンプシーロールくらわせるからねっ!」

ハァハァと息を吐きながら、熱のこもった口調で恫喝している。

森はそれに答えず頬を抑えながらゆっくり立ち上がるとにっこり笑った。


「やるじゃないw」

「ふんだ」

「まだ元気じゃないか。さぁ、急ごう。時期に日が暮れる」

「はぁ〜い」

森は打たれ強かった。
長年みさをと行動をともにしているので、身体も精神も頑健である。
少々の打撃では、森を昏倒させるまでには至らないのである。
織田の精神的サンドバックと異名を取るほど、ディフェンス力には定評がある。
織田初期は周囲から「カティンコティン」とか「森の不動」と呼ばれていた。

みさをもあきらめたように、渋々と荷を担ぎ直して歩き出す。

自由にか。

人である以上、この世のどこにも完全な自由などはない。
制約された環境下での行動原理を刷り込まれているからである。理を知っているからだ。

羽ばたく鳥が自由に見えるのは人の勝手な想いである。鳥はいつでも死に直結する刹那を生きているのだ。
鳥に限らず自然界に生きる野生はすべからく皆同じである。

鳥が自由に見えるのは、国に一門に任務にあらゆる角度で縛られていると自覚しているからだろう。
そうすると、みさをさんなんぞは空腹に縛られているのかなと、少しおかしくなってもくる。

後ろを振り返ると、ぶつぶつと悪態をつきながらみさをが着いてきている。

<しようこともない…>

ため息まじりに吐く息がもう白い。
急がんと。

森は宿場で宿を取ったら、晩飯の算段を考えにゃと思っていた。
晩飯が食えないとわかったら、みさをはそこらの店で食い逃げすらしかねない。

殴られた頬を擦っている。まだ少しヒリヒリと痛い。

一行は次第に影を落としていく路を確かめるように、たまに振り返りながら足を速めるのであった。

さて、このおかしなコンビは無事に京まで辿り着けるのでしょうか。


それはまた飽きなかったら次回の講釈にて。

よき週末を。


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テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

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No title

マックよりモスバーガーが好きな俺
ますます美味いものが食べれますように
この世のあらゆる食材に感謝を込めて、うぷぷぷ
問題は調理次第ってところもあるけどw

No title

マックならグラコロ!ファーストキッチンならベーコンエッグバーガー!ドトールならミラノサンドA!冬はモツ鍋!あ~世界は美味しいものであふれてるよ 凸さんwコレで貧乳がちょっとはwうぷぷぷ

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