スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

桜こもものターコイズオーバードライブ

xvcjdsfbdfymgy


甲府の一角で定食屋を営んでいる忍者、桜こももは苦悩していた。
数日前に訪れた疫病神のせいだ。

疫病神は地獄突と名乗る武田の内務諜報部員だった。
憂鬱の原因は疫病神の持って来た"仕事"だ。

こももはある一時期に諜報活動をしていた事がある。
そのせいで、引退してからもちょくちょく諜報活動が回ってくる事があった。

しかし数年前に定食屋を開業してから、一切その手の仕事は断っていた。
やっかい事で身を削るような思いはもう辟易していたのだ。
そのくせ手間賃は驚くほど安い。ただ働き同然で”親方様のため”とか、御用達の常套句で茶を濁す。
義のため国のためとかで動くにはもう歳を取りすぎている。

こつこつ蓄えた手間で、ようやくこの店を開業したのである。
国のために犬のように使われるのはもうまっぴらだった。


一ヶ月前に、越後の城下内である爆発事件が起こった。
爆発に巻き込まれた数名のプレイヤーに死傷者がでた。
幸い、要人はいあわせていなかったがこれは重大事である。

上杉上層部の調べによると、爆発に使われたのはクラスター級の爆弾。
あらかじめ地面に埋められていたに違いなく、これは爆破テロだ。
飛散した破片などを調べてみると、なんと武田産の火薬などが使用されていたらしい。

武田と上杉を敵対させて、漁父の利を得ようとする第三国のテロ組織の仕業であると武田側は主張したが、上杉は頑としてその意見をつっぱねた。

まさに一触即発の大三次川中島対戦が起こりうる状況だったのだ。


「結局、武田側が使者を送って現場を検分したところ、武田側で作っているものと、規模や製造工程が異なるとわかり、なんとか事無きを得たがね。なんとも物騒な話さ」

そう言って、地獄突は目の前の銚子を猪口に傾けた。

真夜中でもう店は閉めてある。
ガランとした店内で、こももは洗いものをしながら、厄介な疫病神の話を黙って聞いていた。

「で、それが俺と何の関係があるんだい。もう店を閉まって帰りたいんだがね」

「まぁ聞け。まだ話の途中だ」

「……」


こももは憮然としながら、玄関口のシャッターを閉めた。

「こもも。これを見た事があるか?」

地獄突は、鈍色に光る金属を親指と人差し指でつまんで見せた。

「ん?銃の薬莢だろそれ」

「織田制式の小銃弾と同径同規格だが…なんと武田製なんだ」

「知らんよそんなこと」


こももの横柄な態度など気にする風もなく地獄突は続けた。

「爆発現場には、数名の上杉の死傷者と2名の身元不明のプレイヤーがいたらしい。数時間息をしていたが、何もしゃべらずに死んだそうだ」

「そいつらが犯人かね。なんとも間抜けな話だな」

「捨て石の囮だろう。奴らに生命の損得勘定などないからな」

「ふぅん」

「そいつらが所持していた小銃がなんと武田製だったらしい。今や武田の騎馬銃器軍は、織田や浅井、雑賀の性能に勝るとも劣らん。しかも安価だしな」

こももは興味なさそうに、湯のみに酒をついで呑みだした。

「表向きには、武田の銃火器である武器の搬送搬入は御法度だ。しかし、実際には他の工業製品に紛れこませて相当数の武田の武器が他国へと流出している。厳しく審査をしようにも、配水管と銃身の区別もつかない間抜けな連中ばかりだから話にならん」

「こっちの武器を乱用して、無差別テロで武田を孤立させる気かね」

「武田の弱体化が、奴らにとって大きな利益になるわけだ。最も悪質なのは、武器のノックダウン生産方式によって莫大な収益をあげている獅子身中の虫どもだよ」

「内部テロ、現武田の体制に納得できない奴らも多そうだしな。ははっ、俺には関係ねーけど」


ふんと鼻を鳴らして、地獄突は猪口に酒を注ぎながら眼を光らせる。

「真紅武田の恥部だ。そう思わんか?しかもテロだぞ。ただでさえ、反武田の感情の悪いさなかでだ」


「それで?」

こももは、カウンターに置いてあったハイライトの一本を口に加えながら、かったるそうに言った。


「協力しろ。ちかじか、組織で大規模な取引が行われる情報を掴んだ。今度はちょっと厄介な仕事なんだ。お前の真紅武田民としての正義感と誇りに訴える」

「裏の仕事を頼みながら正義感ねぇ…。何とも矛盾した話だな」


こももは、煙を軽くふぅと吹き飛ばしながら灰皿に煙草を押し付けた。

「やめとくぜ。正義感じゃ米は買えない」

「ビジネスライクな話し方を望むかい」


地獄突がそう言うと、にわかにこももの表情が緩む。
こういう裏公務の手合いには、イニシアティブを取られたら終わりだ。

かといって、つっぱねると権力をかさにきて抑えつけにかかってくる。
まずは最初の駆け引きでファストパスを掴むのが大事だ。

正直なところ、日々の売上は微々たるもので、生活もかなりカツカツになっている。
もっと、のんびり日々過ごして行くには、多少まとまった金が必要だったのである。

今日明日で飢えはしないが、やはり欲もある。女も買いたい、いい酒も飲みたい。
店で出してる酒なぞ全て密造の粗悪などぶろくだった。
眼がつぶれたと怒鳴り込んでくる者もいるくらいであった。

こももは地獄突の出方をうかがうため、

「そらまぁ…」

と曖昧に流した。とりあえず絶対拒否のスタンスは見せていない。


額をこりこりと掻いて、地獄突はある書類を取り出して言った。

「わかった。取引と行こう」

地獄突は出した書類をカウンター越しに手渡すと、腕を組んで勝ち誇った将軍のように背もたれに身体を預けてふんぞり返った。

「なんだこれ…」


「真紅武田内務省極秘資料、要注意プレイヤーリストの職業別名簿だ。お前の名前は下から3番目に出ている」

「へ?」

そう言ってにやりと笑った顔が、悪鬼に見えた。

こももは青ざめた。


「わかるか?開発と通じている我々はお前の垢単位での活動を制限することも可能なんだよ。逆にリストから削除する事も可能」

「……」

「どうだ?」

歪んだ笑いが、何ともむかつく。
自分がゴムゴムの身の能力を使えたら、ギガントアックスで地面ごとめり込ませてやるところだと、こももは思った。

「あ…あ…あこぎな…;」

今のこももにはその反駁が精一杯である。

「ビジネスなんかじゃねーだろそれ;」

「そうかい?垢停止はお前の生活にとって重大な損失だと思うが…」

にやにやしながら、このはさみ将棋に勝利を納めた男は、よろしくと言って裏口から出て行った。


それが三日前である。

「めんどくせーな…。しかも、またただ働きくせーし…」


ジリリリリン!!!

びくっとしながら、こももは受話器を取った。

藤井さんだった。


「あ、こももたん!凸さん寝ちゃったんでこももたんにセクハラ対話してみる!」

「消・え・ろ」


ガチャンッ!

桜こももの苦悩はさらに続く。そして終わる事がない。





まぁおわかりとは思うが、この話はここで終わりです。
反省はしてません。ではまた。


スポンサーサイト

テーマ : オンラインゲーム
ジャンル : オンラインゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

No title

>ベニーさん
申請ありがとうございます。
小谷は色々と思い出がある土地です。
どこかの巫女が両替前で「あっ!ま●こ」と叫んで姿を消したのは今でも鮮明に覚えています。
ところで、ベニーって野球選手いましたよね。
彼はどこへ行ったのでしょう。わたし気になります!

No title

城とも申請許可ありがとうございました(๑•́ ₃ •̀๑)
たまには小谷に遊びにきてくまさい( ・ิω・ิ)

相互リンク

初めまして、人気サイトランキングです。
サイトランキングを始めました。
ランキングに、登録して頂きたくメールさせて頂きました。
SEO対策にも力を入れています。
一緒に発展していけれるように頑張りたいと思いますので宜しくお願いします。
http://urx.nu/2sGB
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。