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侍のいない日本



最近の日本の政情、外交を見ていてちとある信オンの思い出が蘇った。

俺は昔、信オン内である外人二人組に遭遇した。
一人はスティーブと名乗り、もう一人はベンと名乗っていた。

流暢な日本語を操り、初対面なのにやけに馴れ馴れしかった。
国籍はアメリカということだったが、今思えば手慣れたゲーマーのRPだったのかもしれない。

しかし真偽はともかくも、ネトゲ初心者の俺は彼らを外人だと思った。
それはそれでいいのだ。

彼らと知り合ったのは、人が滅多にこない美濃の奥深い山中だった。
奴らはヒノキをスクワットしながら伐採していた俺の横で、二人で周囲会話を始めたのがきっかけだった。

「やぁベン。飽きもせず今日もヒンドゥー・スクワットかい?」

「やぁ、スティーブ。そうなんだよ。おかげで僕の腹筋は虫のように割れてしまったよ」

「おぅベン、それなら僕なんかとっくにお尻がまっぷたつさ!HaHaHa!!」

HaHaHa!!じゃねえ。
つまらないのとうるさいのと、くだらないアメリカンジョークが耳ざわりだった。

場所を変えよう。
俺はそう思い、キャラを動かして移動しようとするとスティーブと呼ばれた奴から声をかけられたんだ。

「ヘイ!YOU。そこのサムライマン。もう伐採は終わりかい?」

いきなりそう言われたので返事に窮してしまった。
おめーらがうぜーから場所変えるんだよ!とはさすがに言えねえ。

「ああ。今日のノルマは達成したからね」

「OH!ファンタスティックだね。ところでどうだい、僕らと少し遊ばないかい?」

「遊ぶ?狩りでもしようっていうのかい」

「YES!高須!同じ場所で伐採したのも何かの縁だろ。えーと、君はジゴク…トツ?ヅキか」

「トツでいいよ。みんなそう呼ぶ」

「じゃあ、トツ。自己紹介といこう。僕はスティーブ、見ての通りマジシャン、陰陽師さ。あっちにいるのは、友人のベン。古くからのゲーム仲間なんだ」

ベンが近づいて来て俺に平伏している。
信には握手という所作がないので、平伏が一番親しみを現す合図と思っているらしい。

「よろしくトツ。ベンだ。鍛冶屋のベン」

「ああ…よろしくお願いします」

それから3人で2〜3体の雑魚狩りを開始した。

いまさら言うまでも無いが、ネットゲームの楽しさは、如何に気のあう友人に出会うか。
これに尽きる。

難儀なクエスト攻略も、合戦における高揚感や満足感、対人大会での勝敗の有無。
それらはすべて、これに帰結する。

楽しい。まだ友人も少なく、野良で狩りばかりしている俺にとってこれほど楽しい時間はなかった。
様々な場所に行き、時には強敵にボコられ、ある時は紙一重で小ボスを倒したり。

チャットをしながら、ネットゲームの楽しさが全て集約したような充実したひとときを味わったんだ。

スティーブはちょっと毒舌でブラックユーモアを交えながら、高い見識をひけらかす。
ベンは冷静沈着でクールな反面、少しドジなところがありユーモアが一杯だ。

俺はちょっとあることが気になって質問をしてみた。

「なあ、お前らって外国人なのになんで信オンなんて始めたんだ?洋ゲーでも、ディアブロとかWOWとかすげえのが色々あるだろうに」

そう聞くとスティーブは一言「SAMURAIだよ」と答えた。

彼らは信オンにサムライを探しに来たと言う。

スティーブは続けて言う。

「今の日本人、ださいよ。短足の上に腰バキしながらアメリカ人の真似して金髪とか、まるでビールをかぶった猿だぜ」

「スティーブの言う通りさ!それらの事実は僕らが腹を抱えて笑うのに十分な事柄さ」

言葉は違っていたが、似たような歯に衣を着せぬ内容をずけずけと言ってくれやがった。

<ほぅ、この野郎ども…。結構言いたい事言ってくれるじゃねえか>

俺もさすがにむっときてしまった。
愛国心やナショナリズムなど、韓国人の毛ほども持ち合わせちゃいねえが、そこまで言われたらさすがに腹もたつ。
やはり俺も日本人なんだな。

「HAHA。怒るなよトツ。だから僕らはここにサムライを探しにきたのさ」

「スティーブ、日本にゃもうサムライなんざいやしねえよ。残念ながらここにもな」


スティーブは狩りをストップさせて、ひと呼吸おいた。

「いやいるよ。サムライはいるさ、なぁベン」

「ああ、絶対いる。だって日本人にはモノノフのDNAが流れてるんだからな」

「お前ら……」


俺は猛烈に感動した。サムライのように気高き魂など、戦後の高度経済成長とともに、ドブに捨ててしまった日本。
しかし、異国の奴らはそれでも尚、日本にサムライの魂が残っていると信じている。
ありがたい。


「トツ。お前も立派なサムライさ」

スティーブはそう言いながら、うなずく所作をする。
ベンもまた同様に頷いている。

これが日米安保条約と言う奴か!
感動しながらアホな勘違いをしていた俺に、スティーブとベンが俺にお辞儀をする。

「THANK YOU SAMURAI!今日はありがとう」

「こちらこそ!またなぁ」


なんと気持ちのいい連中だろう。ここにクラリスがいたら言うことはない。
奴らと別れたあとも心地よい余韻が身体を吹き抜けていく。
たった一日だったが俺たちは親友となった。

SAMURAIか。いいもんだなぁそう呼ばれるの。
馬鹿野郎、やっててよかったぜ侍!


しばらく時が経って、あるゲーマーのブログを発見する。


アメリカ国籍の日本人のネットーゲーム日記だった。
記事はこう書かれている。

私も色々ネットゲームをやってみたが、リアルの事情で引退をする決心をした。
中でも日本のネットゲームにエキサイティングなものがあった…

つらつらと綴られているが、要は引退しますさいならという内容だ。

そこで信長の野望を少しやっていたことがあると書かれている。
烈風鯖で一人の侍プレイヤーに会ったと書かれていた。

これは多分ベンが書いたブログだろう。スティーブはブログなんて書くようなタマじゃない。
俺は懐かしさが込上げて来た。ベン、スティーブも元気なのかと問いかけたくなった。

俺の名前を出して懐かしんでくれている。

ベンよ俺も元気でやってるぜ!でもな……

地獄 尻じゃねえよ。突だよ突!!

コメントに 

尻×
突○

そう書こうと思ったが恥ずかしいから止めておいたよ。
地獄の尻とかしまらねえなぁ、まったく。


侍の国が再び蘇るのはいつのことやら。
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テーマ : オンラインゲーム
ジャンル : オンラインゲーム

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No title

>烈風記者さん
烈風さんも懐かしいねえw元気そうで何より!

ラスト、爆笑しました\(^o^)/
まじで。
懐かしいわ

No title

よーしパパ、復帰したら、ふぇいたん倶楽部はいっちゃうぞぉ

ぬ〜ん

>藤井さん
○が気になるw

>凸子
いい加減ネタネームやめいw

>マソ君
引越にてんてこまいで落ち着いたら!

>なみっぺ
さすがにそれはないw

>西さん
Oh Sit!こればっかだったw

No title

マソさんが、、


うわぁぁぁぁん・゜・(/Д`)・゜・

No title

色々といい時代(時期)でしたね。。。
無印時代は単純に遊んでいる(業者って意味では無く)外国人と
絡んで遊んだ事って忘れる事が出来ない思い出です。

No title

ナミッ屁

No title

尻×
屁○

HAHAHA!

No title

藤井さんも、一門ふぇいたん倶楽部だからね!

No title

凸さん、じーまーっすかw話おもしろすぎぃあげぇwww
だめだ、若い女子についてけん(#^.^#)
るろけんの曲より、ぼくぁドライブファーが好きだぜ
早く一門つくろぬ☆彡

じごく尻って書いて「じごくケツ」
作ろうかな…

No title

地獄○
やっぱり止めた!これは危険!w
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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