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【ベッドで彼は】信On 失恋レストラン17【ディーンドライブ・フォックスハウンド】

その頃マソは教団内部の機関誌を制作していた。
マソはこう見えてもいっぱしのクリエイターだった。

甲斐の屋台で傷心のマソが酔っぱらいながらクダを巻いていたのを、教団の広報担当社がなだめて話を聞いてやったところ、職はグラデザ全般だという。
ちょうど教団の機関誌を創刊しようと企画していたところにマソがいたわけだ。

それならと、腕を見込まれてマソは教団内部の広報部に所属することとなった。
他にも、名刺や事務書類、タテ看、ポスターから教団のHP制作に至るまで担当している。

「インデザインはバージョンダウンを一気にできないからめんどいにゃあ…。ほんとADOBEは糞としかいいようがにゃい!」

ぶつぶつ言いながら作業をしている。
広報室の奥の端の席だが、居心地は悪くない。

しかも、広報の制作担当のもう一人は女性である。しかも、ものすごいエロい美女だ。
B92 W61 H87 独身の24歳。気になるフェイスは竹内結子くりそつ。しかも仕事もできて広報室の実質ナンバー2である。
マソとしては失恋もふっとぶテンションギガギガだ。ふぇいのことなど脳裏から消し飛んでいる。

女性の名前は「漆原カテナチオ麗子」。セカンドネームにカテナチオとついているのは、イタリアサッカーの難攻不落の戦術よろしく、とにかく身持ちがガチ固いところからあだ名としてつけられていた。

鉄壁のカテ子。
マソはカテ子に首っ丈だった。

「マソさん、ちょっと」

カテ子が呼んでいる。
昨今はフェイスウェアと呼ばれるファッション眼鏡をかけて、スリットの入ったタイトスカート。流れるような長い黒髪を後ろで一本にしばり、白い品のいいブラウスからちらちらと除く丸くごっついふくらみは、マソの妄想を痴漢者トーマスなみに暴走させた。


「へ、は、はい!なんでやしょう」

キリッとした理知的な目がマソを睨む。
カテ子がこのような態度のときは小言と相場は決まっていた。
勿論、マソのほうが歳は上だがカテ子は委細構わず厳しい叱責をする。

しかしそれがマソには何とも言えない桃源郷である。
生きている。これこそが、生の実感をなし得るマソの絶対的な瞬間であった。


「マソさん…。何回も云わせないで!こんなお粗末なレイアウトじゃ、倫理懲罰委員会の広報誌どころか藤岡屋の瓦版にも勝てないわよ!!」

「はぁ…。すんマソん」

「…。真面目に聞いてる?今は一番大事なときなの。我々アップル教団が織田や武田を出し抜いていよいよ天下取りに名乗りをあげる時なのよ。しっかりやってくれないと、あたし泣いちゃうわよ!いいの?あたしが泣いたら大変なんだから」

「はぁ…。しゅんマソん」

マソは目尻を下げてカテ子の胸元を凝視しながら、刺のように鋭い叱咤を柳の如く受け流している。
その態度がカテ子のイライラを加速させるのだ。

「ああ〜〜〜っ;!もうイライラするわねっ。もういいわ、さっさとリテイクよろしく!!」

「了解であります!」

なんだかんだ言っても可愛いので、いくら罵倒されようがマソにはどこ吹く風だ。
というより、わざと手を抜いて彼女を困らせているようだ。
そんな彼女を見てマソはますます悦にいるのである。

実は教団に来た初日に、マソはカテ子に手を出した。
いや正確には手を出そうと思った。

ます尻を触ろうとした。
が、その刹那、コピー機にある壁の向こうまで蹴り飛ばされたのである。
マソはこう見えてもベテランの域のプレイヤーである。決して弱くはない。
そこそこ修羅場も何度も経験してきている。

しかし、カテ子の動きが稲妻のように早くて見えないのである。
一度くらいでめげるマソではない。

「おっぱいっ!!」

またしても、つかみかかろうとしたマソを、今度は資料棚のある奥の部屋まではじき飛ばしていた。
何回やっても同じことだった。掴む前に消えている。

マソはボロボロになりながら、尚もカテ子に挑んだ。
結果は同じである。マソは薄れゆく意識の中でカテ子が叫ぶスキル名を聞いた。

「ディーンドライブ・フォックスハウンド!」

疾風のスキルで常人の10倍の早さで移動攻撃を可能にするエクストラスキルだ。
全身フルボッコにされながらも挑みかかるマソ。

さすがにカテ子も鬱陶しくなってきた。

「しぶといわね…。山田さん、もうあきらめたら?」

「お、俺は…山田じゃねぇ…。タッチャ…マソ…だ。ガクリ」

気を失いながらもパンツ見えないかなとしぶとく夢想するマソ。
大した奴だ。

その一件以来、マソはカテ子に手を出すことはなくなった。
が、カテ子も根性だけはあるようだと一応は認めてくれたらしい。

マソは拳を固めて一人思う。

「カテ子たん。きっとぼくちんがモノにしてみせるからね」

突と同じく、きっと幸せにしてあげるからねと云わないところが、この男の人間性であった。


マソが教団でキャッキャウフフしている頃、ふぇいは教団内部の地下牢獄で惰眠をむさぼっていた。

しかし、ベテランプレイヤーなのに2回も不覚をとるとは何事であろう。
ふぇいも老いたのだろうか。そういえば、信を始めたころは18歳とまことしやかな噂が流れたものだが…。

暗い地下牢では、音を闇に奪われたかのように物音ひとつしなかった。
ふぇいは、教団ナンバー2のカロッェリアにより、眠り薬によって地下牢に閉じ込められていた。
地下牢は石作りの頑健な扉で閉じられている。

牢内は、意外に広い。そこには数名がちじこまって隅に固まっていた。

「う、う〜〜ん」

ふぇいが寝返りをうって呻く。
ようやく薬の効果が切れてきたようだ。

うっすらと眼を開けると、顔が3つ4つ…。

自分を覗き込んでいる顔があった。
ふぇいは、それに気がついて飛び起きる。

「なっ、なになに!なんなの!?」

ふぇいの狼狽ぶりに驚いたのか、覗き込んでいた者達は牢の隅に鼠のように逃げて固まった。
黒い塊を見るとそれはみんな年頃の若い娘である。
眼に怯えの色が見える。ふぇいを見て娘達はがたがた震えていた。

「な、なによこれ…。一体この教団は何をしているのよ;」

ふぇいは、初めてこの状況に恐怖と戦慄を覚えた。
心の中で仲間に助けを求めながら。




──その頃、突は

「ふ菓子うめぇー」

暢気に持っていたふ菓子を食っていた。

【続く】

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テーマ : オンラインゲーム
ジャンル : オンラインゲーム

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No title

>マソ君
その手で揉まれるブツは一体どうなるのか
あな恐ろしやw

No title

おっぱいひとうで幸せ
形のいい乳で満足
そいえばいま大工やってるんだけど、手にいっぱい豆ができたんで、この手でもみあげたい(きりぅwwwwwwwwwwwwwww
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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
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