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【マソと】信On 失恋レストラン13【Tシャツとふぇいふぇい】

ふぇいふぇいはまどろみの中にいた。

ふぇいふぇーい

ふぇいふぇーい

ふぇいふぇーい


遠くで誰かが呼んでいる。
その呼び声はじょじょに小さく溶けるように消えていった。

柔らかな日差しのなかで、あたり一面は無数の花。
その憧憬の中でまどろんでいる幼き自分を俯瞰で眺めていた。

死んだのかな。
なんとなくそう思った。

ま、いっか。どうせ地球も12月には滅びるし。
惑星Xが地球の周回軌道に割り込んで来て、太陽系の惑星軌道にねじれが生じて一貫の終わり。
笑っちゃうよねえ。所詮、宇宙レベルの意志の前では、人のちっぽけな思惑なんざ宇宙のチリにも劣るわけか。
アンビリバボーでもやってたしなー。所さん老けたなー。
思い残す事は色々あるけど、まぁ悪くもない人生だったんじゃない?
そこそこ楽しめたし。

あっ、サーティンワンの5段重ね。これだけは食べたかったなぁ。
それだけが心残りだ。

そろそろ考えるのもめんどくなってきたなぁ。
このまま消えちゃうんだろうな。相方は泣くかなー。泣くだろうなー。
ま、それもしかたないか。

…じゃあ、皆様。さようならでございますよって感じー。


「ふぇいたん、ふぇいたん」



また声が聞こえる。

地の底から這うような声だった。

うぜー。
地獄の牛頭馬頭だろうが閻魔様だろうが関係ねーよ。
あたしはふぇいふぇいだ。
安くはないんだ気安く呼ぶなっつーのタコ。


「おおーい!ふぇいたんってば」

「わっ!!」

耳元で響くトーンの高い声に驚いて、ふぇいは飛び起きた。
耳がきーんとして少し頭痛がした。

「っつ……」

耳を抑えながら顔をあげると目の前には、真紅でさんざん見慣れた顔があった。


「マ…マソ?」

「しゅっしゅっ!ふぇいたん!起きたね」

なんと、目の前にいるのは今まで行方のしれなかったマソである。
こっちは口調といいいつもどおりのマソであった。


ふぇいは、一瞬驚いた表情を見せたが、すぐさまマソの胸ぐらを掴んでギリギリと締め上げた。
ふぇいの得意技フロントスリーパーである。
関西レディースのヘッドだった頃のカツアゲする時の十八番だ。


「マソォオオオ!!!!あんた今までどこにいやがったんだぃ!?あんたのせいでどれほど…」

「ちょ、ちょちょちょ〜〜;待って待ってふぇいたん、チョークチョーク!マタンキイ;」


ふぇいが手を離すとマソはゴホゴホとむせながら、喉元を抑えた。

ふぇいはあたりを見回した。ここはかなり大きな広間のようだ。天井は高く電気がついていない。
部屋全体が暗く、右側の壁には燭台の灯が一定の間隔で設置されている。

「マソ…。ここはどこ?あんた一体…」

「ふぇひっ。ふぅ…。ひどいな;ふぇいたん…。すっごく心配してたのにいきなり絞め技はないだろう;」

「いいから!そんなんどうでもいいから!ここはどこなのか答えなさいってのよ」

「まぁまぁ…。そう興奮しないで。怒ったふぇいたんも可愛いけど、俺としてはしゅびっびっぼきゃぁああ!なふぇいたんのがいいのよねん」

「…その意味不明な口調。どうやらあんたは本物らしいね」

ふぅと一息ついて、ふぇいは少し状況を整理した。


稲葉の屋敷で偽マソに捕らえられて…それから記憶はない。
あのイケメンの偽マソは一体なんだったんだろう。

「マソ、色々聞きたいことがあるけど順番にいくよ」

「はひぃ」

「まず。ここはどこ?」

「ここ?ここは教団内部の広間でしゅう」

「教団?なによそれ」

「アップル教団よん。ネトゲの自由恋愛とラブ&ピースを掲げた思想集団かな」

「アップル教団って…。まさかリーダーはジョブズとかいうんじゃないだろうね」

「ちゃうちゃう、ちゃうヨン様。でも僕ちんもリーダーには会った事ないのよねん」

「ふうん。で、なんであんたがここにいんのさ」

「ふぇいたんにこっぴどく振られてから、傷心の僕ちんは甲斐の屋台にいったんよ。そこでクダをまいてたら誘われてここに来たのれす。ワイルドだろぉ〜?」

「はぁ?あんた馬鹿ぁ?ワイルドも糞も怪しい新興宗教に感化されただけやん!」

「怪しくないよ!世界はひとつ。シュバーッシュバシュバシュバーッ!!唸るエンジン〜。ラブ&ピース!!」


マソはそう叫ぶといきなり、キラッ☆のポーズを決めてみせた。

「俺つええっすよ!」
vbfdngfmgy,
↑ドヤ顔のマソ


「キラッ☆じゃねーよ!このバカチン。それにこのださいTシャツはなんだい」

ふぇいは白いTシャツに林檎マークがプリントされたものを着せられていた。
マソも同様に同じものを着ている。

しかし、女性の白いTシャツ姿は艶かしく色っぽい。
マソはTシャツ姿のふぇいを見ながら何やらはぁはぁと息が荒い。

「じろじろ見るな馬鹿ぁ!」

さすがに恥ずかしくなったのか、ふぇいは胸を押さえて背を向けた。
背中を丸めて耳たぶを真っ赤に染めている。
これを見ると普段気丈なF様もただの可愛い女だった。

「ふぇいたん、アップル教団は素晴らしいところだよん。何をするも自由。所詮ネトゲだ踊らにゃ損損だもの。ふぇいたんみたいな人こそ入るべきだよぅ。俺たちは規定の枠に収まらないアンディーオナリーピポーなのさっ!しゅるん」

「ったく…。それで。なんで私がここに連れてこられてるのさ」

「それは…」


マソがそう言いかけた時に、広間の奥に灯が灯り数名の人影が現れた。
白いローブを羽織っていて顔はハッキリ見えない。

そのうちの一番背の高い一人が前にすすみ出て来て、ふぇいの前に立った。
全身を白いローブで包んで胸に林檎のマークがついていた。

「初めましてふぇいさん。その答えには私がお答えいたしましょう」

澄んだ男性の声だった。後ろの2名は背が低く線の細さで女性だとわかる。

ローブの男は、マソを一瞥するとマソに向かってポーズを取った。

「ラブ&ピース!!」キラッ☆

「ラブ&ピース!!」キラッ☆

マソもそれに答える。
どうやらこれは教団の挨拶らしい。これはひどい。

「なっ…。なんだいあんたらは!?」

「…真紅鯖を真に開放する者。そうお答えしておきましょう」

冷たい声だ。まるで氷のように冷えきって耳に傷みを感じる。

マソを見てみると、この男にかしずいて頭を垂れている。

どうなっちまってるんだいこれは…。


ふぇいは状況に混乱しながら、とにかくこのTシャツだけは嫌だなと思っていた。


【来週に続く!】
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No title

>マソ君
ほくとんさんも時間あえば是非と言ってたぜ!
土曜は神田で飲んでましたw

>アキヤマン
俺はプロメテウスが観たいw
今週やっと夏期休暇なので平日の銀座あたりに観に行ってくるかな

>かずは
マソつええっすよ!

マソソの二の腕が…胸板が…

キテマス!

えらく…

サクサクと今回は話が進むなぁ。
あれだ。映画「アベンジャーズ」のハルクは無敵過ぎるぞ!

No title

そういえば10月末に友人の結婚式で東京いくいく〜ぴゅっ
時間が合えばw

No title

>林檎ちゃん
白いTシャツはエロいよね!

>マソ君
地球が終わる前にみんなで一杯やろうぜw

No title

昨夜のアソビリーバビョーン、俺も見てましたw
どうせ12月で糸冬なんだ(>_<)
月影鈴先生の予言が当たるんだ(>_<)

No title

白シャツ一枚・・・
萌ぇ──゚*。(o゚д゚o)。*゚──!!
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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