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【このうさ耳】信On 失恋レストラン 9【地獄へ流します】

「ふぇいたんが消えたってさ」

ある野良徒党内の会話である。
マソの屋敷でふぇいが捕われてから二日しか経っていないのに、真紅鯖ではその噂で持ち切りだった。

信オン週間マガジン「真紅」でも、「ふぇいふぇい謎の失踪?」「ふぇいふぇいドバイに駆け落ち疑惑!?」など、様々な見出しがついた記事が掲載されていた。


出発する前に地獄突達はその記事を読んだ。
定期購読をしていた林檎がその記事を見つけたのである。

「ふぇい…!」

思わず呻くように声がでた。

さすがの地獄突もこれはのんびりかまえてる場合ではなくなった。
秋山は何やら同じところを行ったり来たりで落ち着かない。
モモは、額の「肉」の文字を消すのに必死だ。つか、簡単に消えねーよ。

心配だった。すごく心配だ。
世田谷区の中で一番ふぇいのことを心配しているのは俺だろうと地獄突は思った。
すごく狭い中での一番だった。


「林檎ちゃん、店の正確な位置はわかるかい?」

「わかりますが…ひとつ問題が」

「まさか、失恋してないと行けないとかじゃないだろうな」

「いえいえ。店にたどり着く前に検問があるのですよ。そこを通らなければ店には辿り着けません」

「検問?だりーなー。なんだってそんなもんがあんだよ…」

「守秘のためでしょうね。それだけやましいことがあるのでしょう。道徳だ倫理をうたっていても、一皮むきゃネトゲ廚ですし」

「力づくで突破するしかねえかな」

「無理でしょう。検問を守るのは委員会の中でも屈指の廃人集団ですし。自らをオラシオンセイスと名乗っているようですよ」

「あいたたたたた><やっちゃった名前だなそれは…」

「名前はDQNですが、奴らは確かに強いです。上覧上位者も数名いるようですしね」

「ソードアートオンラインみたいにソロ無双できりゃあいいんだがなぁ」

「突さんはシリカ派ですかね」

「……なぜ、なぜそれを知っている!?」

「あっはっはっ。妹萌えの突さんなら当然そうだろうと。ふふふ」

「林檎さんには適わんな。はっはっはっ」


突がやられたという感じで頭を掻きながらで高笑いをしていると

ゴンッ!!

と、鈍い音が轟いて後頭部に電撃に似たショックを感じた。


見ると秋山が不動明王の像で地獄突を殴りつけていたのだ。

「突さん、ふざけるのも大概にせえ!ふぇいたんがこうしてる間にも、触手で陵辱プレイされてるかもしれないというのに…。それを考えただけでワシはワシは…」

涙ぐみながら恫喝をする秋山をモモが後ろから抑えている。

「秋山さん〜〜><;も、もちつくんだ〜;!」


「ぬくぅ!離せモモさん。今日という今日は許さんぜよ。仲間をうっちゃって逃げ出すような奴は男どころか人じゃないぞい!」


いきりたつ秋山を必死に抑えるモモだったが、身体が幼女なみに小さいのでずるずる引きずられていく。


「あいててて…。どっからそんな像を持ってくんだよ。まったく」

突は頭を抑えながら立ち上がると、憤懣やるかたなしの秋山を見ながらためいきをついた。
秋山はモモをひきずりながら突に詰めよった。

突の胸ぐらを掴みながら、秋山が叫ぶ。

「突さんよぉ。ワシは今まであんたに腹を立てた事はない。三茶の雀荘で岡山から来たワシを、みんなでむしりにむしって、高速代しか残らんかったときも何とも思わんかった(ひでーな)…だがな!」

秋山の顔が真っ赤なタコのように燃え上がっている。
ギラギラと双眸が放つ光はなぜか暗く哀しかった。

「女じゃき。ふぇいさんは女じゃき!どがんしても守ってやるのが男っちゅうものじゃないのかね!」

そう言うと、掴んだ手を離してその場にへたり込んだ。


「アキヤマン……」

突は秋山を見下ろしながら、いまさらながらにわかったことがある。
この男は女に対する愛が大きいのだ。それもとてつもなく。
その愛の大きさ故に、よし子ちゃんが離れていったのかもしれない。何とも不憫な…。そして熱い漢である。

それまで秋山にへばりついていたモモがこの空気に耐えきれずに口を出す。

「な、なぁ秋山さん。ふぇい姉さんならきっと大丈夫さぁ。なんたってあの特攻一番槍のふぇいだよ。突さんの言う通りそう簡単にどうこうされるような人じゃないさ」

「ぬくぅ…」


さっきまでの勢いはどこへやら。秋山は気を吐きすぎたのか、萎れた花のようになっている。
うつむきながら、突に向かって頭を下げた。

「すまんなぁ突さん…。つい、よし子さんとのことがだぶってしまってのぉ…。あとボーナスが8千円だったので風俗にもいけんから、ついイライラしてしまって…」

「いいさ。俺もちょいとお気楽すぎたな。謝るぜ。それにな…」

突は秋山に手を差し出して立たせて耳打ちをした。

「言ったろ?この件が片付いたら3輪車延長ありだぜ」

そう言うとにやりと笑った。

「ははは…」

秋山もそれに応えて笑いを返す。何とも言えぬいい笑顔だった。


その様子を静観して見ていた林檎が、手を叩いて拍手をしている。

「雨降って地固まるですね。さて、ではこれを渡しておきましょう」


林檎は手に持っていた割り符を地獄突に渡した。


「林檎ちゃん、こりゃあ…」

樫の木で作られた割り符で、「失」という文字が漆彫りしてあった。

「通行手形ですよ。これを持っていけば正面突破する必要はありません」

「しかし林檎ちゃん、あんた何故これを…」

「それはまぁこの件がかたづいた後で…。夜ももう明けます。さ、急いでください」

「お、おぅ」


かくして地獄突一向は、店に向かって出発をした。

色々謎は多い。

マソの皮を被った羅刹。
消えたふぇいの行方。
委員会の存在。
三浦のサブ兄貴疑惑。

そして、林檎ちゃんって何者だ?
それが一番の謎である。

しかし─今は目の前の今はやるべきことをやるしかない。
ぶれずにやり遂げる事が第一である。

ふぇいがどこか遠くで呼んでいる気がした。
地獄突の脳裏によぎるのは、以前ドロップしたうさ耳をつけてはしゃいでいるふぇいだった。
ふぇいが、うさ耳をつけて「〜うさうさ」と言っていたのを思い出す。

あの時は、殺したくなるぐらいムカついたが、今となっては何やら無性に懐かしい。
うさっ娘ふぇいふぇいか。
助け出してこの件が片付いたら、うさ耳で踊ってもらうか。
マソも藤井さんもさぞかし萌えることだろう。

そんな想いを風に舞わせながら、突、秋山、モモの3人は、足早に三河の山中を目指して馬を飛ばすのであった。


あれ?そういやマソはどうしたかしら。
ま、いいか。それも失恋レストランに行けばわかるだろう。

なんかマソの件は二の次になっている突であった。

【続く】
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No title

秋山さんも不憫な人だw

No title

>藤井さん
そろそろ、ふぇいたんFCを作ろうか!

>かずは
アキヤマンはモテるのでお前の順番は最後尾だw

>アキヤマン
吹かせるなww

>ふぇい
リアルも女にはとっても優しいアキヤマンをよろしく!
名前が日本酒だなそりゃ

No title

アキヤマンに濡れたwww

そういえば、静岡で入った居酒屋で特攻隊長ってカクテル飲んだけど甘くてだるかった

むぅー

マジで三輪車に乗りたいのぉー

No title

漢の中の漢アキヤミャンに惚れそうだピョンv-238

きゃっきゃうふふv-10

No title

ふぇいさまは火星探査に逝った!
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Author:凸
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生息地:都内在住
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