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【急いで】信On 失恋レストラン 8【口で吸え】

三河─岡崎城下。

徳川の魔界転生一門 林檎宅の茶室に地獄突を含む3人はいた。
秋山左京太夫と草摩モモである。二人ともボロボロに傷ついていた。


「いやはや…っていうわけで、まいっちんぐまち子先生だったというわけよw」

「そりゃまた難儀でしたなぁ。はははw」


地獄突と向かい合って茶を立てている林檎が、笑いながら労いの言葉をかける。

秋山とモモは沈痛な面持ちでうつむいていた。
地獄突だけがあいも変わらずの調子でヨタ話を林檎に振っている。

あの後3人は何とかマソを騙っていた化物から辛くも逃げ切っていた。
秋山は気絶していたモモをひっかついでの脱出だったので疲労も大きい。

ふぇいは捕われたままに捨て置いた。
まずは態勢を立て直してあの化物を倒せるだけの戦力を頼まなければならない。

心配は心配だが、ふぇいなら何とかなるだろう。
なるんじゃないかな。なるといいなあ。ならんと困るぞ。

そんな断腸?の思いで一時退散したのである。

地獄突が知人の林檎を訪ねたのはわけがある。
キレがあるのにコクがある。
要は林檎の持っている友人ネットワークに頼んで、あの羅刹を倒せるだけの廃人軍団を紹介してもらう算段である。


しかし─

地獄突は肝心の話はそっちのけで、まったく関係のない雑談ばかりしていた。

「突さんよぉ…。そろそろ本題をお願いしたらどうだね」

秋山が苦虫を噛み潰した面を地獄突に向けた。
モモは、額に肉と書かれたことはまだ知らない。
ここで応急手当をしてもらってはいたが、鬼勁をまともに受けたのでまだクラクラしていた。


「まぁ待てアキヤマン。慌てるティンポは皮かむりってことわざもある」

そう言って笑ってごまかす地獄突に、秋山はいい加減辟易しているといった風だ。

「……冗談はともかく!ふぇいさんが捕われているんだぞ。こうしてる間にも何をされているかわからんというのに。心配じゃないのかね?」

秋山は基本、実直で真面目な男だ。故に悪いほう悪いほうに考えが及んでしまう。
禿げるぞと言ってやりたかったが、さすがにこれ以上刺激するのはまずいので笑うだけに留めた。


「心配は心配だが、ふぇいは大丈夫さ。あいつが伊達に初期からバッシングをくらいながら一番槍を取り続けて来たと思うか?逆境につええんだ。死にゃしねえ」

「ぬくぅ…。ほんにあんたは楽観的じゃのぉ」

「悲観的な男と野暮を言う男はもてねえんだよ」


そのやり取りを見ていて、林檎が何かを思いついたらしく信書をしたためはじめた。

「林檎ちゃん、誰に信書を書いてるんだい?」

「羅刹について詳しい人にちょっと聞いてみようかと」

「羅刹っても、結局はただの鬼じゃねーの?廃人数名集めりゃ倒せそうなものだが」

「…多分、突さん達が遭遇したのは、羅刹天ですね。別名涅哩底王という神なるものでしょう。毘沙門天の眷属に連なる神のはずですが、醜悪な姿をしていたというのでちょっと気になりまして…」

「ぬぅ…。あんなおっかない顔をしているのに神なのかのぉ」

「本来、神という呼称は人が勝手につけたものであって、必ずしも人に福音をもたらすものではないということですねえ。自然というものが、いつでも恵みを与えてくれるわけではないのがいい例です」

「ふうむ。それにしても、あの羅刹はやけにふぇいに執着しているようだが…どうしたわけかな」

「神は人の持つ属性を顕現しますから、マソという人の欲望がそのまま顕現したともと考えられますが…。そして、ふぇいさんへの想いが混濁してあのような姿をとったのかも…」

「ぶっ!マソの低劣な情欲があの羅刹を生み出したんかい」

「いやそこまでは…(苦笑)。ただ、本当のマソさんがどこにいるのかがわかれば、あの羅刹天もあるいは…。今わたしが言える事は、現状ではあの羅刹天を倒すのはかなり難しいということですね」

「げっ!まじ?」

「まじです(キリッ」

「まいったなぁ…」


このままでは、マソどころかふぇいさえも助けることができない。
つうか、そもそも方向性がずれてねーか?最初は失恋レストランを探して三千里だったはずだぞ。
そこにアキヤマンを送り込んで、謎を解くはずがマソじゃなく羅刹天だったというわけのわからない流れになっているし。収集がつくのかこれ。

じゃ、本物のマソはどこにいるんだ。

やはり失恋レストランにすべての鍵がある気がする。
それに、あのはぐれメタルの別れ際の言葉…。


「突さん」

「はひ」

「もうひとつ気になることが」

「何かな」

「最近、どうも怪しげな組織が跳梁跋扈しているようで…。懲罰倫理委員会と名乗って、目立った行動をしている者をあたりかまわず粛正しているらしいのですが、少々度が過ぎているようで」

「懲罰倫理委員会って…ああ、あの爆乳女侍か」

「おや、突さんは既に遭遇済みですか」

「稲葉でちょっとね…。しかし、目立つ者を片っ端から粛正していたらきりがないだろう。個性的な奴らがいなくなっちまって公務員オンラインになるぜ。ちょっとした下ネタも言えない世の中じゃ」

「ですよねえ。しかし、それに賛同するものも多いらしく一般プレイヤーにも支持する輩も多いそうで。さらに困った事に、彼らはここ三河の山の中にアジトを作って構成員を増やしているようなんですよねえ」

「プレイヤー間のマナーは必要だろうがなあ。管理のための管理になるんじゃ本末転倒だ」

「禿同ですねえ」


林檎はうんうんとうなずきながら、茶をいれ直して3人に勧めた。

出された茶に最初に手をつけたのはモモだった。
ふうふうと冷しながら一口啜ると、それまで押し黙っていたモモが口を開いた。


「おい、突さん……」

肩をわなわなと震わせて絞るような声だった。


「お、モモ。あんまり静かなんで死んだかと思ったぞ」

「ひとつ聞いていいかな」

「なんだ」

「この…俺の額の「肉」って……どーいう意味なんだ」


持っていた手鏡で気がついたらしい。
幼い顔のせまい額に「肉」の一文字。

見た目は、滑稽で何とも可愛らしいのだが、やられたほうはたまらない。
しかも油性なので簡単には消せないのだ。

「あー?ああそりゃお前あれだ、奴を召喚しようと思ったんだよ。ほら、ピンチのときによ、あるじゃん」

「もしかしてよ…。キン肉マンをこれで召喚しようと思ったわけじゃぁねーよな…」

モモの声はますます震え、泣きそうな声になっていた。
地獄突を睨みつけた瞬間に、前髪が揺れて額に描かれた「肉」の文字が見える。

地獄突は、これを見て腰を折って吹き出し大笑いをした。

「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ひーひー云いながら涙を流さんばかりに笑い転げている。
モモはあくまでも冷静に正座をしながら、冷ややかにこの愚行を見つめていた。

「面白いよなぁ…突さん。芝をたんと生やしてよ。人の額に「肉」とか描いて悪戯してるんだもんな。さぞや楽しいだろう」

モモの顔に斜線が入って、歪んだ笑みを浮かべ、ますます冷たい表情になっていく。
キャラが幼女体系の童顔であるから、その形相はすさまじい。

「ははは…。はーはー…。いやモモよ、決してふざけてやっただけじゃないんだぜ」

「1000%悪気だろ!」

「君は1000%(きみはセンパーセント)は、1986オメガトライブのデビューシングル!」

「どーでもいいわそんなん!どうすんだよこれ!!当分消せねーだろ!!」

「気にするな。割と似合ってるぜ」


モモの憤りと反比例して地獄突は興味も無さそうに放り投げるように言った。


「わーん;バカ!バカ!突さんのバカ野郎〜;;」

そう泣き叫ぶと、モモは突にちびっ子パンチ(子供がくるくる振り回すパンチ)を浴びせた。
その様子がなんとも愛らしく可愛いので、地獄突は新しい何かに目覚めてしまうところだった。
犬や猫とじゃれるのとも似ていた。

「おいおい二人とも。今は争っている場合じゃないぞい。ったく」

呆れた様子で秋山が二人を制止する。


「突さん、最後にもうひとつお伝えしたい事が」

「ほう?」

林檎にそう言われて、地獄突はしつこく挑んで来るモモを押しのけた。


「さっきの、懲罰倫理委員会のアジトなんですが…表向きはどうも料理屋らしいのですよ。そこでおおっぴらに勧誘したり支持者を募っているようです」

「え!まさかその店の名前って…」

「そう。カフェ・ハートブレイク。通称、失恋レストラン…」

fdgdsbhg

地獄突は立ち上がって拳を固めた。

「よーし!待ってろよふぇい。必ずお前の泣き顔を拝んでやるからな」

必ず助け出してやるからなと言わないところが、この男の人間性であった。


【続く】



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No title

>ふぇい
この後の展開をまったく考えてないので困ったw
ふぇいの触手プレイでも描くしか無いw

No title

私に魅了決めたら相当なもんよw

ってか、INしたら攫われたんじゃないの?とか言われたじぇねーかwwww

読んでない時だったから何のことかわからなかったよ

書くのは私が休みじゃないときじゃないとw

会社からじゃなきゃ読まないんだから基本w

No title

>林檎ちゃん
エルビス最高!

No title

ハートブレイクホテル思い出した⊂((・x・))⊃懐かしい・・・
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凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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