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風流

甲府の両替前に突っ立っていると、清音がカサカサ動き回っていた。

「おい、清音。何をゴキブリみたいに動き回っている」

「ん?七夕クエだよ」

「もうそんな時期か…。夏の風情とは言えリアルじゃ梅雨のまっただ中だな」

「彦星と織姫も会えないね!」


そう言えばガキの頃、短冊に願いを書いたな。
あの頃何を書いたのかはまったく思い出せんが。


日本の夏はいい。

風鈴などの風に揺れる涼やかな音を静かに聴く。
これぞ風流。


「こりゃ清音」

「んぁ?」


アホみたいな顔をしている清音の頭をぽんぽんと叩く。

「お前、風流って意味わかるか」

「風流?う〜ん…。そーめんとラムネと水瓜かな?」

「だめだこりゃ…」


確かに風流とは言葉で論じてもどこかたどたどしい説明になってしまう。
肌で目で耳で心で感じるものなのだ。

この感覚はなかなか欧米諸国の外国人には理解しづらいだろう。


何とか自分なりに解決しようと悩んでいる清音にアドバイスをした。


「清音。風流を知りたければ藤井さんに聞け」

「?」

「彼こそが風流そのものだからさ」

「へぇ…」


そんな問答をしていたら、藤井さんが現れた。
白いフンドシ一丁の裸である。


藤井さんは両替前の広場で数名と踊っていた。

「今日という二度と無い日を風流せんかい。そーれそれ」

扇子を両手に持って幸若舞を踊っている。


俺と清音は楽しそうに舞う藤井さん達をただ静かに眺めていた。

清音は首を傾げて腑に落ちない様子だ。


「あれが風流なのか…」

「藤井さんを見てると毎日が晒しみたいだな」

「おかしな人ですね」

「だな。おかしい人なんだ。けど笑える」

「ウチはよくわからない…」


俺も藤井さん達の輪に加わり踊ってみた。

続々周りに集まって来る。踊るアホウに見るアホウ。同じアホなら踊りゃな損損。

なるほど、前田慶次と直江兼続もこんな気持ちだったのだろうかと、ふと思った。


「はーっっはは。実に愉快だぞ!皆で舞えーっ」

誰かがそう号令をかけると、更に踊り手の人数はふくれあがった。

真紅民だけではなく、他鯖の人も愉快に舞っている。

昔の合戦だなこりゃ。

あの一体感があった戦場での高揚感。まさにプレイヤーが一体となって一心不乱に舞う。
それこそが戦国乱舞だ信オンだ。


わっしょい、わっしょい。

甲府に響く人々の声は夜中までとぎれることはなかった。


──翌日。

見事に二人して晒されていたのは言うまでない。


藤井さんから信書がきていた。


「あれ書いたの俺www」


俺はそれを見て大いなる勘違いをしていた自分を恥じた。

藤井さんは風流などではない。

dvdfb vdfgbs

ただのフレディだった。

もちろんエルム街のフレディではない。


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No title

>藤井さん
好き者!

>アキヤマン
まじで暑いよー!助けてー!

>みやびん
何言うとるのあんたw

>みさおっち
インしてないとそんなギャグすらピントこなくなってるぞw

>清音
こーん!

うちの城下町に見事な桜があるよ!
風流だよ!
あと油揚げ下さい!

No title

夏の風流は 浴衣に花火 
そう線香花火です!
私は通だから閃光花火!
暑いんで寒いギャグ言ってみた~ ブルブル

No title

最近、加齢臭が気になります・・・

暑い…

若い頃は夏になったらなんか良いことがありそうな気がしたが、オッサンになった今は夏はクソ暑苦しいだけの鬱な季節ですな。

No title

まさに数寄者!
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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