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マソの戦国アラカルト

タッチャマソは日頃の激務を慰めるため稲葉の湯治場で湯を楽しんでいた。

しかしマソがのんびり湯に浸かっていると、後から湯気に隠れて大柄な男達が続けざまに入って来る。

「ちっ…。一人湯を楽しんでいたのになんと無粋な」

そう苦々しく舌打ちをしながら、はす向かいの岩の渕に集まる男達を眺めていた。

湯気が一時の風で吹き払われた瞬間マソはギョッとした。
いや正しくは声にはださぬが「ぎょえ〜〜っ!」と胸の内で悲鳴をあげた。

それはまさに驚くべき光景だったのだ。

なんと、稲葉の湯治場で湯に浸かっているのは、

前田家の奥村助右衛門、真田家の真田幸村、伊達家の伊達政宗、上杉家の直江兼続、
黒田家の後藤又兵衛、そして天下一の傾奇者と言われる前田慶次。

当代きっての武将達が一同に介し、風呂を楽しんでいるのである。

「こっ、これは…」

さすがにマソは震撼した。下手な振舞いをすれば即座に叩き斬られる。

「やばしうぇ」

マソは咄嗟に体を背け、岩場に体を隠した。
それでなくても日頃より、前田慶次とまではいかないが、日の本一の傾奇者と嘯き、
あまたの戦場を跳梁跋扈してきたのだ。

今目の前にいる武将達とは当然、敵味方に別れ闘ってきていた。


「やべぇよやべぇ、まじやべぇ。こいつらに面が割れたら確実にいわされる。ボスケテ;守護月天!」

待てど願えど、苦しい時の神頼みなど、たとえ神がいたとしても助けるわけがない。
日頃、信仰心の無いマソに降臨する神などいない。

そんなマソの懊悩をよそに列強なる武将達は、端女の運んできた酒を飲み出した。

「しかし…すごいなこの顔ぶれ」

そう言ったのは、後に歴戦の将として大坂城五人衆の数えられる後藤又兵衛である。
又兵衛ほどの豪壮な武将を唸らせるほど顔ぶれはすごい。

マソがびびるのも当然であった。

「これだけいれば天下がとれるぞ」

「天下か…」

楽しげに華やぐ武将達の声にも何とも言えぬ華がある。
漢は声でわかると誰かが言ったが、まさにその通りであった。

「そうだなぁ。10年あれば天下とれたかもしれんなぁ」

そう言って幸村が盃を満たしながらはしゃぐ。
幸村は真田家の次男として小田原攻めに参陣するもまだ戦の経験は浅く、ここにいる武将達にくらべれば若輩者であった。

それを聞いて正宗は盃に満たされた酒に己の隻眼を映し、柔らかく微笑む。

「10年…。いや20年あれば天下は取れた」


マソはこのやり取りを聞きながら、えらい場面に出くわしたもんだと畏怖した。
「えらいこっちゃなんのこっちゃ、ちゃちゃちゃぐーぐーがんもだぜ;」
頭の中でわけのわからない唄が鳴り響いたが、それはまぁどうでもよかった。

逃げなきゃこの場から。一刻も早く…。
そう思うのだが、体が動く事を拒絶する。今にも腰が抜けそうな状態なのだ。

「誰か客が来たようだな」

前田慶次がそう言うと、湯気の中から小柄ながら戦人と見て分かる屈強な体をした老骨が現れた。

「げぇっ!!」

そこにいる武将達はほとんど悲鳴に似た声をあげた。

「か、関白殿…!?」

なんと関白太政大臣 豊臣秀吉である。
その天下人が好々爺の笑みをしたためて湯に入って来る。

「お主ら天下が欲しいのか?う〜〜ん?」

あたりを見回しながらニタニタした笑顔を武将達に向けた。


「ひ、ひ、秀吉ぃ〜〜!?なんだってそんな天下人がこんなとこにくんだよぉ;;」

マソはもう既に生きた心地はしない。ラスボスまで現れるとかまさにバイキルト状態だ。
藤井に教わった般若心経を唱えながら、何事も起こりませんようにと願うばかりである。

「10年で天下がとれるかぁ?のぅ幸村よ」

「い、いやその…」

秀吉は幸村の頭を撫でながら、悪戯っぽい目で鋭く睨む。
さすがに幸村もしどろもどろで返答に困っている。

空気が重くなりつつあったその時、前田慶次が言葉を発した。

「で、天下はどうやって取るのかねご老体」

なんとも涼やかなバリトンを効かせて問う。
そこには天下人へに畏れも何もない。ただ一緒に湯に浸かっている漢としての問いだった。

秀吉はニタリと笑って、人差し指を天へかざした。

「天下人は天が決める!」

そう力強く言い放った。

「俺は信長公に憧れそして命賭けで信長公を追いかけた。そして、信長公が亡くなった。その時、周りを見渡せば俺より力の有る者がいなかった。だからお主らが10年遅れて生まれて来たのも天が決めた事よ」

周りの武将達はあっけにとられながら、秀吉の姿に天下人たる所以を感じていた。

ただ一人慶次のみが何事もなく酒をただ飲んでいるばかりである。

「おい!その岩場に隠れてる者。復活の呪文を唱えておらんでお主もこっちゃ来い!風呂で何を遠慮することがある」

マソは体が凍り付いた。ば、ばれてる…;。しかもこんな漢達に囲まれて一体どうすりゃいいのかわからない。

しかし、天下人の秀吉の直々の命だ。誰がこれを断れよう。
ゆっくり岩場から顔をだし、吹き払われた湯気に遮られることのない顔ぶれをしっかりと見る事ができた。

「ぬくぅ…」

間近で見ると、やはりすげぇメンツだ。ポコティンもさすが萎えて来る。
マソは秀吉に睥睨されるかのごとく促され、静かに漢達の輪の中に加わった。

「知っておるぞ。お主の顔」

秀吉からそう言われ、マソは頭の中が真っ白になった。
ま、まさか…、それほど俺の悪名が広まっているのかいな。
そりゃ晒しを一時期にぎわせたことはあったし、上覧ではセクハラ発言をしまくったけど…。
豊臣側に仇を成したことはないはずだ。

マソの危急の時の頭の回転の早さは通常の3倍になる。
駆け巡る記憶の中で、失念した無礼がないか検索していた。

「関白殿、からかっては可哀想でござる」

慶次がそう言うと

「わっははは。許せ許せ、戯れが過ぎたわい」

マソはどっと流れる汗を感じながら、はぁとしか言えなかった。

「で、お主なかなかいい面構えをしておるが、戦人かよ」

「…マソと申します。字はタッチャ。僭越ながら前田様と同じく傾いておりまする」

「傾奇者かよ。ふ〜〜む。どうじゃ、これでワシのことろに来ぬか?」

親指を1本差し出して秀吉はニヤリと笑った。

それを見ていた武将達は唸った。

「ほぉ。一介の傾奇者に1万石とは…。さすがに…天下人」


マソをジロリと睨みながら続けて言う。

「ふぇいふぇいでは不足だと言うのか」

武将達はさらに唸リ声のような一声をあげた。

「な、なんだってーー!!」

マソはそれを聞いて、それまでのおどおどした態度を消した。
背筋をシャンとのばして顔をざぶざぶと洗う。

今までの卑屈な笑みを浮かべていた男は消え、傾奇者の漢の顔がそこにはあった。

「人は日に畳 一畳 ふぇいふぇいはブログが有れば十分。…そんな事より、一献くれまいか?」


「す、すげぇな…。この男は」

そこにいる当代きっての武将達が、マソを畏敬のまなざしで見ている。

「ふっはっはっはっはっはっは!この強情ものめ」

秀吉は愉快に笑いながら、マソの持つ盃に酒を流し込んだ。

「心して飲め。特攻一番槍の酒ぞ!」

「特攻一番槍の酒に乾杯!」

酒を飲み干しながら、あれ?なんかチガクね?とマソは思った。
が、まぁいいかどうせ地球も滅びるし。

数年後、戦場で出会ったふぇいふぇいに、ぼこられて泣きべそをかくマソをこの時はまだ誰も予見できはしない。

そんなこたぁ、藤井さんでもわかるかってんだい、べらぼうめ。

【完】


ではまた明日!



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No title

定番の藤井さん〆 おつかれさまですw

No title

>凸子
てへっじゃねえw

にょ!

最近マソたんに振り逃げされる!

決めた!
マソおにぃちゃん!!て呼ぶ。これで兄上五人目!!てへっ

No title

>マソ君
頑張る君にアリナミンA!

>ふぇい
お前らほんと仲いいなw

>藤井さん
山ふぇいふぇい流行るかもw

>源
接待営業は1年ほどやったが、酒は当分飲みたくなくなるのぉ

>アキヤマン
俺の秀吉イメージは猿しかないので人類ではできないw
ちなみに秀吉が多指症で指が6本あったらしいのぉ

おぉっ!?

見事な逸物じゃ!
さて歴代大河ドラマで一番貫禄があった秀吉は伊達政宗の勝新秀吉かな?
でも花の慶次では勝新家康だからなぁ…
凸っあんはどの秀吉が好きかな?

No title

最近昼間眠いんだよまじで。
久しぶりに凸と飲みたいぜ。来週東京なんだけど、毎日接待;;;;

そろそろまたここをおれの日記ブログにしようかしら。



【始】源の日々【始】2012年5月30日

今日も眠い。そして暑い。

【終】


No title

山ふぇいふぇいがまた寺領の要求を;w;

No title

不足だと申すかーーーーー!!!!



マソでは不足です!w

No title

クソ輪ロスwwwwww
昼間っからぽこてぃんの切っ先がおへそに何度も後頭部を叩きつけながら、その反動でお腹が痛いwwww

ふぇいたんちゅきちゅき(>_<)
さぁ午後から頑張る象ぉぱぉ〜ん
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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