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行き行きて戦国

神主の周防玄徳は問う。
「タツヲが晒された!何故だ!?」

俺は答える。
「僧兵だからさ」

アキヤマンは嘆く。
「ちゃっちゃ。戦国はげにまっこと恐ろしい世界ぜよ。堪るか」

休止引退繰り返し、それでも未練を残しさすらう魂。
弔うは戦場。流すは蒼き猛る晒し。


【戦国道中膝栗毛 壱】

太閤秀吉が北条を攻め入るのに20万近くの兵団を集め、小田原を攻め落とさんとしている最中、
藤井駿河守は川で釣りをして遊んでいた。

北条は滅びる。
藤井はそう確信している。

西国、九州、越前、越後などの諸大名を束ね、北条を潰し奥州を切り取る。
秀吉はこの機に思い上がった田舎大名の北条を徹底的に叩くだろう。

勝ちの見えた戦もつまらないが、決定的に負けと決まっている戦もまたつまらないものはない。
悪戯に神経だけすり減らし高揚感もなく、ただひたすら敵の攻撃を耐え忍ぶ闘いは兵士の心を折る。

そもそも織田軍団を踏襲した豊臣軍団は、戦闘に特化し専従するだけの兵で組織されている。
いわば戦のプロ集団である。戦場での戦ぶりにおのずと大きな違いができるのは当然であった。

藤井は北条方に組みして約2年。
そもそも、武田側に隷属していた今川に飽いて北条へ客将として出向いたのだが、
もともとの理由は生産の材料だけのことだったのである。

「ふはぁ…」

欠伸をひとつしながら、閉じそうになる瞼を抑えている。
土手に腰掛けながら、釣り竿を垂れているが一向に釣れた様子はない。

「もう合戦もめんどいな…。そろそろ潮時かのぅ」

足掛け9年も同じことをやっていれば飽くのも当然である。
小さかった甥や姪もでかくなる。相反して己の精力はひましに減退していき、
さらにはことに及んで勃たなくなる。
それでいいのか駿河守。それでいいのか民主党。

藤井は流れる川の行方を追いながら、そんな人生の無常を感じていた。


ふと見上げると、真っ青な空に一切れの雲が流れている。

「雲はいいなぁ」

ここでロートルのアニオタなら「あら、だったらハイジになればいいじゃない?」と言ったもんだが、
さすがに戦国の世でそれでは風情がないよなヨロレイヒー。
やはりCR花の慶次の「雲の彼方に」を口ずさむべきだろう。

日も傾きかけた頃、そろそろ帰るかと腰をあげたところに、浅井のふぇいふぇいが現れた。

「あっ、藤井さんじゃん」

「ふぇいたん!こんなところで会うとは奇遇だね」

古い馴染みなのだが、お互い顔をあわせることは極端に少ない。

「こんなところで釣りとは暢気なもんだ」

「こう見えても忙しいのよ俺」

「秀吉の北条討伐に加わるのかい?」

「まっさかぁ。戦国自衛隊とケンシロウでも連れて来なけりゃ勝てない勝てない」

「総勢22万の大軍隊だからねぇ。氏直ちゃんはとにかく見込みが甘いよ。責め立てられて篭城で抵抗するぐらいがいいとこでしょう」

「向こうは家康っちも先鋒になったし、同盟の正宗くんは芦名義広と争っていて動けないだろうし、ぬるぽすぎる」

「いずれにせよ、一世紀のあいだ覇権を唱えてきた北条も終わりだねぇ」

「それも運命だからしかたないにょ。あっ、〜にょとか流行るかもこれ!」

「流行んねーよ」

ふぇいは、そうぴしゃりと言うと、じゃ用事があるからと足早に去っていった。

日は暮れて行く。太陽が真っ赤に燃え上がりながら大地に落ちて行く様は、若き日に駆け巡った戦場の落日に似て哀しかった。

藤井は薄暮に沈む足下を確かめながらとぼとぼと歩く。
釣果のない魚籠を見つめながらこれからの事を考えていた。

沈痛な面持ちで顔を下に向けながら4刻半も歩くとようやく家の帳が見えて来た。

そういえば、知人の凸が去年の連休に木乃に会いに京都に行ったことをふと思い出した。

「そうだ、京都に行こう!」

意を決したように口に出した言葉は、JRのキャッチコピーだった。
もう迷わない。

藤井の耳にはコルトレーンの優しく乾いたサックスの音色が何度もリフレインしていた。

でもAKB48のフライングゲットも好きな藤井であった。
その後、藤井が京都に行ったかどうかはさだかではない

【おしまい】





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テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

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にょにょ?

いっぱぃおっぱーぃ!!!!

No title

>凸子
お前は兄者が何人いるんだw

にょ!

タツヲ兄さんの中身が美人OL…あるあ…あるにょ!!!

No title

>藤井さん
山ふぇいふぇいワラタw

>アキヤマン
タツヲはジャンプしても晒されるしなw

>林檎ちゃん
元気でよかった!京都は豆腐専門の居酒屋行ったけど美味かったよ!
比叡山はとにかく歩きまくりでだるかったw

>ほくとんさん
いつのまにか駄洒落仏門になってる><;
さぁ行こう京都へ!

No title

京都ぉ~ おお払う 三千円。 さ さむい。
京都 うまい金平糖屋さんを思い出した
名前は思い出せない!

No title

京都!私も大好きです!金閣寺の茶菓子はどの寺よりも美味いと思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は元気です(○ ⚈ ◡ ⚈ ○)

実はタツヲさんの中の人はリア美なOLさんで嫉妬から晒されているんですよ。

No title

賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの

ふぇいふぇいの水 ふぇいふぇいの賽 山ふぇいふぇい

伊豆は平安から流罪の地だったのでかなり京都周辺の地名とか知名に一文字付け加えたような地名が一杯!
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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