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バカジ

戦国レシピ#20

BAR07


私は甲府でBAR「SENGOKU」を営業している地獄突という軍学侍。
また寒くなってる…。いい加減に白いクマー。花見もできねー。めんどくせー。


バカがいる。

馬鹿ではない。
バカだ。カタカナで書くバカが店にいる。

私はグラスを磨きながら無言だ。
とにかくこいつの顔を見ないようにしている。
見たら負けかなと思っている。

こいつは馬鹿馬鹿しいバカさ加減ではなくつきぬけたバカだ。
バカボンのようなバカだ。

行動が不条理なのである。
言動が痛すぎるのである。
そして晒されているのである。

そんなバカだ。
そこまでのバカっていったい誰か。

カタヤキソバという鍛冶をしているバカだ。
さっきから無言で私の顔を凝視している。

私も無言でチラッとカタヤキの顔を見る。

「………」

いきなり無言で入って来て席についたはいいが、そのままダンマリ決めて私を凝視。

そろそろ、耐えきれずに私は口火を切った。


「ソバ…」

「……」

「おい、ソバよ」

軽く怒気こめた口調にカタソバはようやく口を開く。

「はい」

「お前なにしてんの」

私はぶっきらぼうにカタソバに聞く。
いい加減こいつのペースに合わせるのは痺れがきれた。

「何って……七変化ですやん」


カタソバはカラーコンタクトを入れて目を見開いている。
まるでダディクール。

  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::: \
| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < やるじゃん
|   ト‐=‐ァ'   .::::|    \_____
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\


ガキ使の板尾の真似だ。
入って来た瞬間に不覚にもちょっと吹き出してしまった。


「で…その七変化が何だ」

「笑ったよね。入って来た時」

「笑うてないよ」

「笑ったよ!ぶはぁーって吹いて笑ったよ!」

「いや笑うてない」

「とにかくお金ください。貫でもいいよ」

「は?何で金あげないといかんの」

「だって笑ったし」

「いいからもう帰れよお前」

金!くれよぅ!パチスロで負けて信の課金代もねーんだよ!!

「知るかバカ」

「しかたない。じゃビール一杯でいいや」

「ったく。うぜーガキだ」


私はとりあえず吹いてしまった負い目もあるのでビールを驕ってやることにした。

左右青い目のカラーコンタクトをしたカタソバの一挙一動を見ていると、さらに吹き出したくなる。
とにかく動きがコミカルなのだ。

ここで吹いたらまた調子に乗るだろうからとにかく耐えて平常心だ。


私が敬愛する赤塚不二夫の「天才バカボン」のタイトル名はバガボンド=放浪者からきているのではと漫画評論に書かれていたことがあったが、結局はバカなボンボンという単純な意味だったらしい。

真実はわからないが、そういったこじつけの解釈がされるほど
赤塚不二夫が実はかなりの博識だったことが伺われる。

真のバカは自由だ。
開放されていると言ってもいい。

故に一般人は真のバカにはなりきれない。
ゲームの仮想空間ですら人は真の開放者にはなりきれない。

真のバカは天才である。

太宰治が友人か浴衣を送られて、それを着るために夏までは生きていようと思ったとする逸話は有名である。
太宰もカタカナのバカだと思う。
しかし精神の開放はできなかったのだろう。
その上に真がつくようなら自殺なんざするわけもない。

馬と鹿ではない。馬鹿はバカとは同じ蔑称にしてもニュアンスがかなり異なる。
愛すべきバカはリアルでも人に迷惑をかけまくるが何故か妙に憎めない。

カタソバがそんな真のバカかどうかは置いといて、
私自身は中途半端なバカなので、些末な娑婆の枷に抑圧されている。
こうやって人は老いていくのだ。


船焼き捨てし

船長は

泳ぐかな



高柳重信の句だが、社会人としての立場をかなぐり捨ててただ泳ぐ。
そういった心境に達したいと思うことがほどなくある。

カタソバは見る限り自由でバカだが、本当に自由なのかはわからない。
もしかしたら人間として生を受けた時点で真の自由なんてないのかもしれない。


私がそんな想いをぐるぐるめぐらせているとカタソバは奢りのビールを飲み干していた。

するとカタソバはいきなりマザーグースの童謡の一節を詠いはじめた。


いびつな男がおりました

彼はいびつな道を行きました

いびつな階段のところで6ペンス銀貨を見つけました

彼はいびつな猫を買いました

猫はいびつなねずみを捕らえました

そしてみんなといっしょに いびつな家に住みました



私はそれを聞いて大笑いをした。
大笑いをしながらもう一杯驕ってやるか算段をめぐらせていた。



それではよき週末を。
またのご来店で会いましょう。




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No title

>林檎さん
一度ブログで絵文字でふんだんに使った物語を作ってみて!
Σ((( つ•̀ω•́)つ←可愛いw

>ツカさん
G太ちゃんがドンマイ^^って言ってたぜw

>アキヤマン
紅葉の肩掛けなんざもう持ってねーw

>御堂筋さん
昨晩タツヲと飲んだんだけど、御堂筋のコメント見てまったくオボエテネーwと言ってました
そこは「チンコタツヲです!キャハ」と返しとけよと言ったら
「ねーよ」と一蹴されました。タツヲは昔から固いんですよねw
以上

>藤井さん
「閻魔いれてるよ!」と叫んでたよw


No title

タツオさんは回復しない真の僧兵と聞きました!

No title

数年前、狩り徒党で龍尾さんと一緒になったことを思い出しました。
 
その時、武田のおそらく中身も女性だと思われるキャラから
「わぁ タツオさんがいるっ よろしくお願いしますぅ キャハ」と挨拶をされた龍尾さんは、
 
「ちがいます」
 
とだけ発言。
 
20秒間沈黙が続き、冷たい空気が流れたあと、
 
「リュウビです」
 
 
私なら「いやあ、ミドでもスージーでもいいよっ これからもよろしくっ」というところですが、硬派だなあと思いました。
 
以上

あ?

趙高が鹿でも連れてきたのかい?
久し振りの合戦で援軍が上杉家や浅井家なんて…休止前で考えられんなぁ…まるで南北朝時代だわな。
今日も元気に敵ソロには紅葉の肩掛けで御仕置よ!

No title

久しぶりに見て見たらエロサイトでウホッじゃねえよおおおおw
by寝落ち神主

No title

馬鹿(バロク)の古い角が、脱落した後に新生する幼角を乾燥させたものは、漢方薬の鹿茸(ロクジョウ)として珍重されている by wikipedia ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
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