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ヌキヤマレジェンド

戦国レシピ#18

私は甲府でBAR「SENGOKU」を営業している地獄突という軍学侍。
謎の食物パップラドンカルメを探して20年。港のヨーコも探しています。昔の名前で出ています。

誰にでも伝説のあの人が存在する。
そう。あなたも私もふーちゃんも。
どいつもこいつもイタリアも。お前のかーちゃんでべそ。

自分の道を一歩先ゆくプレイヤー。

あのプレイヤーに憧れて。
あのプレイヤーに近づきたくて、肩を並べて戦いたくて。

それこそが、戦闘が主体のMMORPGの最大の醍醐味じゃないかと私は思っている。

昼下がりの店内。
昔の戦国アルバムを開きながら、うららかな春の日差しを感じている。

懐かしい。
武田に生まれて戦友達とともに駆け巡ったあの戦場。

そこに思いで深い一人のプレイヤーがいる。
その男は侍。

秋山左京太夫という武士道だ。

通称アキヤマン。

強い奴、巧い奴、統率力がある奴、廃装備の侍なんざ腐るほどいた。
しかし、それだけじゃオーラは纏えない。ネタにもできないしつまらない。

アキヤマンの存在感はすごかった。

2CHで晒されまくり、アキヤマン→ヌルヤマン→ソラヤマン→イソヤマン→ヌキヤマンと変貌を遂げていった。
最後のヌキヤマンの蔑称は大阪オフでソープをハシゴしてオケラになった伝説からきている。
とにかくリアルも豪快な男だった。

アキヤマンは、ソロが防衛で叩いてくると

「あん?」

と、いつも口癖のように言っていた。

全盛期の木曽川のころは、徒党で戦うとき反撃実装をしていて武芸などに、
後の先で反撃をくらわして「馬鹿が!」と言いながらヌッ殺しまくっていた。


私は【烈風木曽川の想い出】と名付けてあるアルバムを閉じてコーヒーを炒れた。

アキヤマン…。いついなくなったのか。
どこで何をしているのだろうか。

空クエで雫を取りまくっていたソラヤマン。
イソノックでえらそうに死んでいたソラヤマン。
ボーナスが少ないのに腹をたてソープで豪快に散財したヌキヤマン。

どれも全てアキヤマンだ。
いつかまた会える日がくるのだろうか。
あんなにネタでいじれる男はいなかった。

もう会えないかもな。
死んだのかもしれん。

私はなんとなくそう思った。
豪壮な男ほどコロッと逝くという。
便りがないのはそーいうことかもしれん。

私は焙煎のカフィを啜りながら、なんとなくそう思った。

カラリン。

う?まだ開店前だが…。

ドア鈴が鳴り、開けたドアから春の芳香が匂ってくる。
優しく暖かい匂いだ。

その瞬間目を疑った。そして思わず声をあげた。

「ぁあ!!!」

春の芳香とともに入って来たのは…


「あ…あきやま…ん?」

「よぅよぅ凸さん。久しぶり」


信じられん。

あのアキヤマンがそこに立っている。
28年ぶりのアキヤマンがそこにいた。

すまん、冗談だ。3年ぶりくらいだろうか。
懐かしい笑顔で微笑んでいる。

あの頃とちっとも変わっちゃいない。

「生きてたか!この野郎!!」

「おいおい(笑)。まぁしぶとく生きとったですよ」

「久しぶりだな。とにかく…まず座れよ」

突然の来訪者におだやかだった空気が揺れる。
人間ビッグバンと言われたあの男が帰ってきた。

武士道妖怪アキヤマン。
あ、要塞だった。

「よくわかったなここ」

「こももに聞いての~。あいつも相変わらずがんばっとるようだのう」

「他にもまだ結構残ってるのがいるぜ」

「ふむ。とにかく喉が乾いた。ビールでももらえますか」

「あいよう」

冷やしたビールグラスにギネスをなみなみと注ぐ。
ビールを注ぐ時は泡をグラスの淵ぎりぎりにコーティングするのが楽しい。

GINESS

アキヤマンは出されたビールをぐっぐっと喉を鳴らしながら飲み干していく。

半分以上飲み干すと

「うまし!」

と言ってニカッと笑った。


「しかし…今までどうしてたんだ。いきなり消えやがって…結婚でもしたのかい」

「フィリピン人と結婚した」

「げぇっ!!まじかよ!?」

「冗談だよ~~ん。テヘペロ(・ω<)」

「……お前な」

「すまん冗談だ。休止していたのはさ。実は…」


そこへドアを開けてけたたましく入って来たものがいた。

狐の面を被った女侍…ということは…。

女武芸の霧島清音だった。

「凸さん、凸さん、トツさーん!」

「ぴぽねか。なんだいったい…。やかましい」

「そこでアキヤマンをみかけたょ!あのアキヤマンだょ!」

「うっるせーなぁ。アキヤマンならほれ、ここにいるよ」

「あっ!!」


清音はアキヤマンを見ると、一瞬驚いたがぺこりと頭をさげて

「おひさしゅうございます」と慇懃に挨拶をした。こーいうところは律儀な奴である。

「キヨネつんか。ひさしぶりだの~」

「こーん!」

「相変わらず武芸をやっとるようだの~。武芸は今は優遇されとるのかの~」

「武芸じゃないょ!双剣士だょ!!」


やれやれ。
やっかいな珍入者で休止していた理由を聞きそびれたな。

まあいいか。

「ところで清音」

「うに?」

「城下町はどんな塩梅だ」

「めんどくさーい。城友は増えたよ!」

「だろうな」

「休んでる間に仕様がかなり変わったようだなぉ。復帰してもついていけるかのぉ」


アキヤマンが心配そうにぼやく。
大丈夫さ。

私は声に出さずにそう思った。

いつだってアキヤマンは辛酸をなめてきた。

伊勢屋敷で反撃実装しながらソロ狩りを延々と繰り返したり、
越後で氷穴虎をソロしてみたり。
虎臭いと指刺されながらも、歯を食いしばって耐えて来た漢。

それが武士道要塞アキヤマンだ。

清音にオレンジキュラソーを作ってやり、アキヤマンにはもう一杯ギネスのおかわりを出してやる。
清音といえば、いつもじゃれてるコロッケ巫女の葵雪月花だが、最近見ないな。

sdvfsdnbdrnkjjkkk

このぐらい仲がいいコンビだ。

「おいコロッケはどうしてる」

と清音に聞いてみる。キュラソーをちびちび舐めるように飲んでいる。
狐そっくりだなこいつ。

「葵さんー?たしか海外協力援助隊でプノンペンに行くとかなんとか」

「ほぅ。あいつもグローバルになってきたな」

「それがほんとかどうかは知らないー。ふふふ」

「ふふふじゃねえよ」

私は呆れてかまうのをやめた。マイペースなのはあいもかわらず。
こいつもちっとも変わっちゃいない。


「しらなーい。ふふふ」

アキヤマンがふざけて清音の真似をする。

「きめぇからよせ」

「コロッケも懐かしいのう」

「ちょっとした浦島太郎だなアキヤマン」

「しかしまだ精力は絶倫だぜ。強壮丹持ち込みで八輪車もいけるぜよ!」


さすが烈風屈指の豪傑だな。
私もちょっと復帰してこの男のゆくすえを見守ってみるか。
アキヤマンは私をそんな思いにさせる男だ。

そんなアキヤマンに言葉を贈ろうと思う。

「アキヤマン」

「なんじゃらほい」

「八輪車もいけるぜよ!じゃねえよ(笑)」

「…そうか」



アキヤマンの伝説の二幕がいままた始まる。


…かもしれない。

それではまたのご来店を。
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No title

>源
最初からクライマックスだな。さすがアキヤマン!

>アキヤマン
覚醒上げの狩りが眠くてだるくて辛すぎるw

こらこら(笑)

過去の晒しの紹介じゃないかw
アキヤマン、春風の如く颯爽と帰参しました。
先ずはレベルと覚醒上げだわなぁ…
PS3の信オン画面は綺麗じゃのぉ~

No title

あいつ復帰して早々に義元倒してたw おれも倒したことないw というかあんまし興味ないだけなんだがwww
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凸

Author:凸
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生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
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