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陰我消滅

戦国レシピ#12

bar05


私は甲府でBAR「SENGOKU」を営業している地獄突という軍学侍。
読まないと風穴開けるわよっ!



<先週からの続き>


黄金騎士と名乗る男が現れ、ふぇいをホラーだと言う。
ホラーを狩るのが黄金騎士の仕事らしい。
ふぇいは3年前にホラーの血を浴びて、ホラー化したという。

まさかそんな…。特攻一番槍で毒を吐きまくり人を晒して傷つけて。
濁世に綽成す業の花。いっぺん、死んでみる?でもちょっと晒されたい蹴られたい。

って、感じのF様はホラー化した以降のふぇいだったのか。
となるとそれ以前のふぇいが本物ということになる。

まぁそれはどうでもいい。とにかくこの場を何とかしないと。

ふぇい絶体絶命のピンチに私はどうする?
どうすればいい?

ここまで28杪かかって考えた。


私はとにかくふぇいに問いただしてみる。

「ふぇい、この男の話は本当か?お前はほんとにホラーか?」

「じょ、冗談じゃないよ!ネラーってんならわかるけどホラーなんて知らないよ。そもそもこいつは3年前に私が晒した忍者の弟さ。いまだに根に持って私をつけ回してるのさ!」

「兄の悪口を言うなぁ!!兄はお前に晒された後、傷心のあまりモンハンにいっちまったんだぞ!今では毎日モンスターの肉を回してるだけの廃人だ」

「はっ!!んなこと知らないね!なんだい、忍者のくせに晒されたぐらいでそのへたれな末路は。それに武将で看破も痺れもしないで、延々と吹き矢しているようなぽっぽは晒されて当然さね」

「くっ……。おのれそれ以上の愚弄は許さん。ゆるさんぞぉーーーーー!!!」


だめだこりゃ。
お互いヒートアップしすぎて私が仲裁に入る隙間がない。


水でもぶっかけて頭を冷やさせるか。
そう思ってたところいきなり黄金騎士の右手から妙な電子音にも似た声が発せられた。

「鋼牙、どうやら本物のホラーが現れたようだぜ」

あ、ザルバか。
こいつはザルバ(友)と言われている奴で黄金騎士のパートナーでホラーを指輪に閉じ込めた妙な生命体だ。
牙狼を見ている人なら知ってるだろう。

まぁ骸骨の形をした指輪の化物だと思えばいい。魔導輪とも呼ばれている。
黄金騎士は、右手の指に嵌められたザルバに頷いた。

「わかった。しかしこいつを斬ってからだ」

「人間同士の付き合いってのは面倒なんだな」

化物のくせにわかった風な口を聞いてやがる。生意気だな。

とにかく、ふぇいを斬らないと気が済まないらしい。
さっきのふぇいの言葉を信じるなら、ただの怨恨の復讐か。

兄貴が晒されて廃人になったのを恨んでつけ狙っていたというわけだな。
しょぼい話だ。
これ以上この腐ったシナリオに付き合わされるのはごめんだ。

「あ~~~、わかったわかった。ちょっと待て待て」

「邪魔するならアンタも斬る!」

「ちょっとぉ!かよわい丸腰の女をたたっきるつもり?それでもあんた黄金騎士?正義の味方?まったく…あの兄貴にしてこの弟ありだね!」

「戯言はもう聞き飽きた。ふぇい!お前の陰我、 俺が解き放つ!

そう叫ぶと男はふぇいに斬り掛かっていった。

その刹那、私はキレた。

だ~~~~!!!!!!!やめろ!!


ありったけの大声で私は吼えた。
もう限界だ。

私は黄金騎士にひとつの提案をした。
その提案を受けないと、今後一切、牙狼のパチは打たないし映画も観に行かないぞと脅した。

初めは渋っていたが、さすがに視聴率とメディアミックスに影響がでるのは困るようだ。
黄金騎士も霞を食っていきてるわけではないからな。
共産主義者も結局は人間だ。泣きいれてけつまくりゃ同じってことだ。

「ふぇい、それでいいよな?」

「しつこくつけまわされるぐらいなら、それでいいよ」

ふぇいはあきらめたように頷いた。
よし交渉成立だ。


ま、何はともあれ水に流して酒をふるまうことにする。
和解の酒か…。ふむ。

ここは日本酒だな。宮城の酒、伯楽星を出してやろう。
sake



アルコール度 16%
日本酒度 +4
蔵の華 55%精米

日本酒好きなら喉を鳴らすほどの逸品だ。

choko



復讐の旅は終わった。
もう名前で呼んでもいいだろう。

鋼牙は猪口をぐいっと傾け、何とも言えない清々しい顔をした。

「美味い…。爽やかでいて豊潤な味わいだ。なんだか憑き物がおちたような気分だ」

「ホラーは心の闇につけこんで憑依する」

「ザルバ…。お前も酒が飲めたらな」

「運命とは皮肉なものだな」


そんなやりとりを聞きながら、ふぇいは手酌でチビリと猪口のフチを舐めている。
ほおづえをつくような仕草で独り言のようにぼやいた。

「文字や言葉って恐ろしいもんだねぇ。あらぬ誤解が誤解を生み、妄想の怪物を脳内で育てちまう奴もいるんだから…」

「だな。しかしこれからの世界はもっとそんなトラブルが生じてくるだろうな。しかし…結局は方法や手段が変わろうと人間の本質はかわらんさ。

「なんだい、その人間の本質って」

「そりゃあお前…」


いい台詞は間が大事だ。


「愛だろ。愛」


「…………っ」


ふぇいが一瞬、下を向いて堪えきれず大爆笑をした。それこそ腹がよじれんばかりに。

おっかしいな。この台詞はかなりかっこよかったはずなんだが、どうやらはずしたようだ。
鋼牙はふぇいの馬鹿笑いをポカーンとして眺めている。

ま、私のリハビリにはちょうどよかったのかもしれん。今週からは通常営業だ。

ふぇいが馬鹿笑いをしてる間に藤井さんから恒例の電話がかかってきた。

「こんばんわん!僕アキヤマン!!」

ガチャリ!!と電話を即座に切る。こんばんわんじゃねえ。

ふぇいの奴はまぁだ笑ってやがる。


ふぇいの笑い声は、しばらくBGMをかきけすくらいに響き渡っていた。
本当に楽しそうに何度も何度も身をよじりながら。


後日、私の提案したものをふぇいが持って来た。
柄にもなく照れくさそうに「よろしく」とだけ言って帰っていった。
それを鋼牙に送ってやることになっている

ぶっちゃけ提案とは謝罪文を書けというだけのものだった。
といっても、ふぇいにとっては十分な屈辱であることは間違いない。

どれ……どんな謝罪文を書いたんだあいつは。
そう思って封筒から手紙を出してみる。

MOUSHIMASEN

っぱねぇ…。
これであいつの陰我が消滅するのだろうか。
ま、いっか。いいよな。


私は甲府でBAR【SENGOKU】を営むマスター凸。
やっと通常業務にもどりまちた。つかれまちた。念のため。
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No title

>アキヤマン
あれ高井戸じゃねえよww
いつかまた遊びにこいよな

>藤井さん
藤井さんがザルバ化してる!

>林檎さん
林檎さん、飲みにきてもらうのでよろしく!

>レッズ
そりゃ小料理屋だろ;

No title

緑川の本醸造にほたるいかの沖漬けでどうでしょう?w

レッズ万歳!!!!!!!!!

No title

牙狼放り込んでくるとは!さすが師匠!(勝手に弟子発言w)
おもろかった(〃^ิ艸^ิ〃)~

No title

ホラー化わらたw

おいおいw

オレオレ俺だよ。アキヤマンだよ?
最後に凸っあんやタツヲさんツカさんとで高井戸の雀荘で負けたのが悔しいぜ。
稲川さんとは月いちペースで飯を食いに行き、この前信オンの話が出て、このブログを見つけた訳よ。全く懐かしいのぉ~。
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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