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ジョジョ立ち

戦国レシピ #5

bar05


私は甲府でバー「SENGOKU」を営業しているマスター凸。
今日も今日とて、信onに取り憑かれたノブラー達は浮世を忘れて戦国の世を謳歌する。

私は朝からある予感がしていた。
今日はいい女が来る。それもとびっきりの美女だ。

朝の直感というものは大事だ。私はそれを信じて行動する。
それによって今日という一日が、宝石になるのか、それとも泥になるのかが別れる。

私は火をつけたばかりのフィリップス・モリスをくわえて、ブラインドの隙間から漏れる朝の光をのぞく。

今日も雨か…。

春の暖かい雨は嫌いではないが、こう雨が続くと太陽の光が懐かしくなる。

今日は何かが起こりそうだ。
私はそんな予感がしていた。



私は軽くなった空気を感じながら、めずらしく朝から店に向かった。

私はすこし胸が騒いでいた。
朝の直感を信じるなら素晴らしい出会いがあるはずだ。
あるだろう。あるんじゃないかな。なければ困るぞ。

とにかく客ならば出会いを求めて、目についた店の扉を叩けばいいのだが、哀しいかな店のマスターは待つしかない。
それがもどかしく感じるときも当然ある。
しかし私はプロだ。プロは己の仕事に矮小な貴賎や疑問を感じたりしない。
ただ、きた客に美味い酒を出す。それだけだ。しかしマスターとは言え一人の男だ。
たまには美女との出会いに心をときめかせても罰は当たらないだろう。

店内のチリを掃き、丁寧にグラスを磨き、テーブルを隅々まで拭く。
素敵な出会いに一点の曇りがあってはならない。
特にいい女との出会いはシチュエーションを完璧にするのがマナーだ。

BGMは…そうだな。マーヴィン・ゲイのWhat's Going Onにしよう。
レイパーカー.Jrでもいいが、春の暖かい雨の日にはマーヴィンの優しくソウルフルな声が合う。

そして美女にすすめるのは、マンハッタンかマルガリータがいいな。
私は妄想の中で来るとも知れぬ美女との逢瀬を楽しんでいた。


AM:11:30


まだ午前中だというのに柄にもなくワクワクしている自分に驚く。


電話がなる。

もしや?と思って受話器をとってみる。

私は年甲斐もなくまじかよヒャッハー!的な展開を期待した。

KURO


「…はい。バーSENGOKUです」


「すみません~。天ぷらうどん2人前お願いします」


「……。ここは蕎麦屋じゃありません」



チン!!

もはや、骨董品となった黒電話の受話器を荒々しく下ろした。


私はカウンターの客席のスツールに腰掛けてラム・ショットを流しこんだ。
胃に流れ込む強烈なアルコールが気分を高揚させていく。

RUM



今日は何かが起こりそうだ。




また電話がなった。

今度こそと思い受話器をとる。



「…もしもし」

「あ、玉乃屋さん?盛り蕎麦4人前出前よろしく~」

「……どこにかけている」

「え?おたく玉乃屋さんじゃないの」


私はモデルガンのM9ドルフィンを受話器に近づけて20連フルでファイヤした。

M9


「うわっつ!!!」


受話器の向こうで豚の鳴き声が聞こえた。

バカが。私をなめるんじゃない。

硝煙臭くなった店内を見渡して悦に入っていた私はふと我に返った。

何をやっているんだ私は。

何かがおかしい。

どこかで歯車が噛み合わせが狂っているような…。
時計仕掛けのオレンジならぬ、時計仕掛けの俺んちだ。



AM:12:00

またまた電話がなった。

さすがに今度は恐る恐る受話器をとった。



「…もしもし」

「凸さん,お昼だよ!ペペロンチンコ!!」


ガチャン!!


私は返答もせず電話を切った。

相手は藤井さんだった。


額に嫌な汗が浮いていた。
これは誰かの罠か?まさか…。


私は隣の喫茶店に出向いて昼食をとることにした。

昼時だけあってそこそこ混んでいる。
可愛いらしい女薬師の新人バイトがはいっている。

バイトの娘を呼んで注文を取る。

「お待たせしましたぁ」

「ランチBで頼む」

「はぁーい。ランチBひとつ~」


舌足らずの声が可愛らしいし愛想もいい。
黒髪のポニーテールもよく似合っている。
うちにも忙しい時にバイトにきてくれないだろうか。

そんなことを考えながら置いてある新聞を取って広げた。


「お待ちどうさまでしたぁ」

おっと早いな。
ここのBランチは安くて絶品だ。今日のメニューはヒレカツだったな。

私は新聞をたたみ早速昼飯にありつこうとすると、目の前に置かれているモノに目を疑った。


「えっ?」


PEPERON



目の前にあるのはペペロンチーノだった。

私はバイトの彼女にすかさず問いただした。


「君これ…間違ってるよ。私が頼んだのはランチBなんだが…」

「ええ。ランチBは本日のパスタでペペロンチーノですよwてへぺろ(・ω<)」


屈託のない笑いでメニューを見せられると、

表にはBランチ→ヒレカツ定食

裏にはランチB→ペペロンチーノ
とあった。
その後の()書きで小さく 美味しいよ!てへぺろ(・ω<)と書いてある。


「……」

私は赤面した。何という失態だ。
いや、それ以前にランチが前と後ろでメニューが違うなんてありえないだろう。
つーか意味わかんねえ。てへぺろ(・ω<)とか舐めているのか。


「い、いや私の勘違いだったようだ。すまないね」

「いえいえ。ではごゆっくり~」



何者かが私を陥れようとしている…。

この店のパスタはお世辞にもほめられたものではない。
ペペロンチーノはやはり糞まずかった。


店に戻ると、また電話が鳴っている。


どこかの一門が私を消しにきているのか?
まさか…。

あきらめたように受話器を取る。


「もしもし…」

「あ、長寿庵さん?忍者の桜こももですけど、さっき注文した出前まだですか?もう30分も待ってるんですけど…」


私はもう怒りで全身が震えてヤケクソになった。

「こぅこはぁぼばやじゃあびまべん。ふぉぉーっつっふぉふぉーふぉぉーっつっふぉふぉ」

受話器に口を近づけてバルタン星人の真似で答えてやる。

こももと名乗った相手は「うわぁっ!何か変だぞこの電話;」と狼狽していた。
ざまあみろ。こっちだってやられっぱなしじゃないんだ。



PM:6:00

開店時間だ。

何かが…起こりそうだ…。


いきなりドアがばぁ~~んと開いた。

入ってくるなり、何やら変なポーズ立っている巫女がいる。

巫女は妙なポーズをつけて「バァ~~~~ン」と自分で効果音を叫んでいた。

これは…確か…。

JOJODACHI


伝説のジョジョ立ちだーーー!(どーーーん!;効果音)

巫女は葵雪月花という、これまた馴染みの古神巫女だった。コロッケの愛称で呼ばれている不思議ちゃんだ。
しかもこいつはかなりの「ジョジョの奇妙な冒険のフリーク」である。

一時期はマクロスFのシェリル・ノームの熱烈なファンでもあった。


しかし…美女…ジョジョ…とびっきりの…。
朝から感じていたのはこれか…;


コロッケは、半ば放心状態の私を見てこう言った。


「凸さん、ダイアモンド クレバス/射手座☆午後九時 Don't be lateランカ風のカクテル作って!」


私はニッコリと微笑んで、M9ドルフィンを手に取り、静かにコロッケに照準を合わせて引金を引いた。

その後、コロッケを甲府で見かけたものはいない。

私はというと蕎麦屋に転職しようかと3日間真剣に考えていた。



私は甲府でBAR【SENGOKU】を営むマスター凸。

ネタ考えるのも疲れてきたぞ。念のため。

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非公開コメント

黒髪ポニテで愛想も良くて可愛いうちが
テヘペロ(・ω<)彡☆

No title

>藤井さん
確かに謎w
今年こそ、前に藤井さんが連れてってくれたあの蕎麦屋にいきたいよー

No title

蕎麦屋の名前は長寿庵が多いのは何故だろうw
プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

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