スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鬼退治 地獄篇7 よしなお 一目惚れすること

アントニオと名乗る鬼の青年の後に続きながら、よしなお達は山の岩肌にぽっかりと空いた大きな洞窟へと入っていきます。

突達はどうやら別のルートで見学をするようで、船着き場で別れました。

洞窟は天井が高く、幅は2間ほどもあるでしょうか。左右の岩壁に松明で火が灯っていて冷え冷えとしています。

先頭を行くアントニオは後ろを確かめながらゆっくりと進んでいきます。

「ここは自然にできた洞窟なんです。この島は四方を断崖が囲んでいますから、島中央にいくにはこの洞窟とアンドローが案内する滝の登り口からしか行けないんですよ」

丁寧に説明する口調もさまになっています。
青年は案内人としても優秀なようですが、よしなおは気を抜きません。


お互いがひたひたと影を踏みながら歩いていくと、眩しい光りとともに出口が見えました。

洞窟を抜けると、アントニオがいきなり向き直って神妙な顔をしています。

「む…」

よしなおは咄嗟に身構えました。

刀の柄に手がかかるほど腰を低くしています。

アントニオはにっこりと満面の笑みをうかべて大きく両手を広げました。


「ようこそ!鬼ヶ島へ」

目の前には黄金色の麦畑が広がり、咲き誇った花々や見たことの無い果実の木が実っていました。
川には清流が流れ、貯水をしてある池に水車も見えます。
一本道にレンガ造りの家々が立ち並び、鬼達は笑顔でせっせと仕事をしています。
その先に村と思われる集落が見えています。
とても平和で豊かな生活をしていることは、一目瞭然です。

鬼達をみると肌の色はぞれぞれですが、みな若く美しい娘達でした。


それを見てマソが生唾を飲み込んでいます。

「ゴクリ…」

娘達は肌もあらわに、申し訳ていどの布で身体を包んでいます。
そのしなやかで見事な姿体に見とれていました。

藤井とよしなおも同様に見とれています。

今度はふぇいが面白くありません。腕を組みながら、鼻を慣らしてツンとしています。

よしなおが、アントニオを見上げながら問います。


「おい、あんた。アントニオと言ったか」

アントニオは軽く微笑んで笑顔で答えます。
白い健康的な歯がキラッと光ります。

どこまでも爽やかな若大将みたいな青年です。

「トニーでいいですよ」

「じゃあ聞くがトニー、なんで働いてるのが若い女しかいないのだ?」

よしなおにそう問われると、トニーは一瞬表情を曇らせました。

「男達は昼間は漁や見張り番をしているんです。老人や子どもは村の中にいます。畑仕事は若い娘達の仕事なんですよ」

そう言って笑いながら、ほらあそこの水車が…と話題を変えました。

よしなおはトニーの目が笑っていないことに気がついています。
しかし、ここは「なるほど」と気づかないふりをしました。

<油断できん>

よしなおは、ますます警戒心を高めます。

村に入ると、古いレンガ造りの家屋が目につきます。
老人や子ども達が餅を食べたり遊んだりしていました。

よしなお一行をじろじろと見ることもなく、きにかける風でもありません。
外来の客はめずらしくもないのでしょう。

村の中央に行くと、白い大理石で造られた立派な像が建っていました。


「我々の始祖 酒呑童子様です」

アントニオが像の前で手を合わせて軽く会釈をしました。
何やら一行は神妙な面持ちになりました。


通りのはずれから、お〜〜いと声がします。
見ると若い娘が手を振って走ってきています。

それにアントニオが手を振って答えました。


「サヤ」

「トニー、宴の準備ができたわよ」

娘はまだ二十歳を出ていないように見えて、もの言いに跳ねるようなリズムがありました。
一行はあることに気がつきます。

娘は栗色の髪に翡翠色の瞳をしていましたが、角がなく肌は日焼けした小麦色で人とほとんど変わりません。

「はて?これは…」

藤井が訝しむ目で娘をジロジロと眺めます。
人の娘と変わらない背丈に身体の起伏は見事な曲線を描き、カモシカのようなすらりと伸びた足。
輝くばかりの美しさです。

娘は思わず身をすくめて顔を赤らめました。


「はは…。皆さんお気づきでしょうが、サヤは純粋な鬼族ではありません。人と鬼との混血なんです」

「混血?人と鬼が交わったのか!」

「ここでは珍しくもありません。それに異種間恋愛で生じる優性遺伝子はお互いの種族にとって有益ですしね」

「ほぉ!道理でな。しかし…たまげるほど皆美しいものだな…」

藤井はうなずきながら、娘を品定めするかのごとく目で舐め回しています。


「おい犬。そのへんにしておけ」

「おっと、すまんな。しかし鬼の女がペッピンぞろいとは驚いた」


よしなおは、娘にぺこりと頭を下げて謝りました。

「申し訳ない。なにぶん我ら山禍の山出しのもの故、礼儀を知らぬ。どうか連れの非礼を許して欲しい」

「ちぇっ。おりゃこれでも褒めてるんだぜ」

いつもより、慇懃な物言いでかしこまるよしなおを見て、藤井は面白くなさそうに言いました。


<ここは、こいつらの機嫌を損ねてはならん。従順な羊を演じて狼に転じる機を狙うしか無い>

鬼に対して頭を下げるなど、よしなおには屈辱でしたが、こと目的完遂において徹底的な合理主義者でもあります。あとは下げるだけの頭なら金もかからんと、関西人のような狡猾さも旅をする間に身についていました。
でんがな、まんがな。



頭を下げるよしなおを見て娘がよしなおに微笑みます。

「いいえ。お気になさらずに」

向日葵のようなその笑顔を見た瞬間、よしなおに強烈な衝撃が走りました。

耳たぶまで赤く染まってゆでダコのようになっています。


「サヤ。お客さまたちを迎賓館に案内してくれ。僕はちょっと長老に連絡をしてくるから」

「あい」

アントニオは、じゃ後でとお辞儀をして村の奥に消えていきました。

娘は怯えた目で藤井を一瞥しましたが、気を取り直したように改めて挨拶をしました。

「サヤと申します。ささやかですが、歓迎の義を御用意しております。こちらへ…」

よしなおは、ぼぅとサヤを見つめています。
いわゆる一目惚れでした。

よしなおは、故郷の村で後家や村娘を相手にくんずほぐれつを繰り返し、いっぱしに女を知った気になっていましたが、本当の恋愛をしたことはありませんでした。


藤井、マソ、ふぇいの三人はすぐに、よしなおがこの娘にイカれたことに気がつきます。


「すっかり目がハートだな」

「まるで天女様のような娘っ子でやんす」

「ふふ。初々しいもんだねぇ。あたしもあんな頃があったよ」


「……;」

ふぇいの最後の言葉に藤井とマソは無言でうつむきました。
つっこもうにも言葉がでてこないのでした。

「くっ…、ぶっ殺すよ!あんたたち」

先ほどまでの可愛げもどこへやら。すっかり元通りのふぇいに戻っています。

よしなおは、娘の隣に並んで何やら熱っぽく語っています。
それを聞いて娘は、てを叩きながらほめそやして笑っています。

「ったく…いい雰囲気じゃないの」

ふぇいがそう言うと、藤井が心配そうにぼやきます。

「色ぼけして本来の目的を忘れなけりゃいいんだがな…」

「しかし…こいつら本当に村を荒し回った鬼でやんすかねぇ…。どうにもそうは見えネェンですが…」

「ばぁ〜か猿」

「むっ、馬鹿とは何ですかいいきなり」

「こいつらが村を襲ったかどうかは問題じゃねえんだよ。鬼は悪者なんだ、討たなきゃいけねえのさ」

藤井は表情を変えずに加えた楊枝をゆらしています。

「鬼は討つもの討たれるもの…よ。下手に情けをかけりゃこっちが寝首を掻かれるぜ。いくら大人しくても鬼は鬼だ」

「へぇ…」

マソはそれっきり無言になってしまいました。
ふぇいもそのやり取りを聞きながら、何か思案をしている顔で口を開きません。

後ろの三人の微妙な空気など知らずに、よしなおは破顔で娘に話しかけています。
旅に出てからは、こんな楽しそうなよしなおは見たことがありません。

<こりゃ、やばいなぁ>

娘がいちいち笑いかけるたびに、よしなおの心は弾みます。
よしなお自身も頭ではわかっていますが、恋はカルビー。
やめられない止まらない。

惚れてしまったものはしかたがありません。

この恋のトリガーが、運命の悪戯なのか天の気まぐれか。
よしなおの運命を大きく変えていくのでした。


同じ頃、突達の一行。

いち早く島の反対側の採掘場や鉄鋼場などを見学して、すでに迎賓館へと到着していました。

長いテーブルに大量の食事と酒が用意され、美しい鬼娘達がうす絹の衣をまとって、半裸に近い姿で踊ります。

突と案内人のアンドロー梅田はすっかり意気投合をしてまるで旧知の友人のように酒を酌み交わしています。

「いっやぁ、梅ちゃんよぉ!酒はうまいし女は美人。ここは浮世を忘れた寂光浄土のようだ」

「突っあんもここに住んだらいいべさ!そしたら、めんこい嫁こさもらって、毎晩ちょめちょめのうはうはだんべ!」

「毎晩ちょめちょめ!そいつはいい!!いいね!俺もうここにすんじゃおっかな〜」

「んだんだ!住め住めぁ」

そう言いながら、二人で馬鹿笑いをして酒を酌み交わしています。
日頃の鍛練はこの日のためかとばかりに、酔っぱらってました。

アンドロー梅田の口調もすっかり地の訛りが出ています。
顔はアントニオを同じく秀麗なのにギャップがありまくりでした。

かずははとにかくガツガツムシャムシャと目の前の料理を平らげていきます。
ガン食いしながら、幸せそうに身体を震わせていました。

「おいっしぃい〜〜;もう最高!」

みさおは静かに酒を呑んでいます。食べラーと化したかずはの食いっぷりを見てお腹一杯のようでした。

ツカはと言えば、寝ているのかと思いきやこれまた無言で酒をがぶがぶと呑んでいます。
酒はマッコリという白濁の強い酒でした。


「あの…ツカさん大丈夫ですか?」

隣にいたみさおはツカのペースが早いので心配になりました。

「うん…。まだ…まだだね…」

静かにそう言うと、無言で手酌をします。
真っ赤な顔で何か思い詰めたような表情でした。


アンドロー梅田が、突に写真を見せました。

「ほんれどうだぁ、これ、オラんとこの嫁っこと娘だぁ。どっちもめんこいべぇ」

普段なら他人の嫁、子ども自慢なぞ残飯ぐらいのいきおいで拒絶する突でしたが、酔っぱらっていい気分なのと、実際、写真の嫁と娘はえらい別嬪です。

「ほほ、こりゃ娘も奥さんに似て別嬪だな。まだ一緒に風呂は入っているのかい」

「そんなん毎日だべよ。とっちゃ〜とかいって抱きついてきよる。めんこくて生きてるのがつらいべさ」

そう言って、梅田はがはははと豪快に笑いました。


ドォン!!


いきなり、けたたましくテーブルを叩く音がしました。

ツカが酒の椀をテーブルに叩き付けたのです。

「うぃっ」

ツカの糸のような目が開いてギラギラ光っています。

「おい!梅ぇ!!」

「へ、へぇ?」

梅田がツカの威勢に驚いてひるんでいます。

「てんめぇ〜〜!娘と一緒に風呂入って何してやがんだ!この変態ロリコン野郎!!!」

「ああ?いや、まだ娘は8歳だべ…。それにオラの娘だぁよ…」

「だまれ、この金色夜叉!!」

ツカはものすごい剣幕で梅田を責め立てます。

「えっええ〜;いきなりなんだべさこの人;おっかねぇ…」


見かねて突が声をかけます。

「おい、ツカさんよ…どうしたよ一体」

ツカは立ち上がって、梅田の襟をしめあげます。

「ぐぐ…ぐるしぃ…お客さん落ちつくだ…」

「この野郎!!こんな可愛い娘と一緒に毎日風呂?あまつさえ嫁さんは美人でナイスバディで勝ち組きどりか?あ?勝ち組なのか?勝ち組ってかぁ!?俺はなぁ…俺は…」

ツカは梅田を締めながら、身体をふるわせて慟哭していました。

「げっ…なんだべ…:」


「お前になりたい……;;」

さすがに皆ずっこけました。


ツカは頭を抱えて部屋の隅に踞って泣いています。

「人生ってなんだ!;;」


「お前がなんだ」

「寝ろ」

突とみさおが呆れてつっこみました。

梅田はゲホゲホと喉を抑えて転がっています。


その騒動が無かったかの如く、かずは食い続けています。

「すみませぇん!これおかわりぃ!」

「おかわりぃ!」

「おかわりぃ!」

あっという間にテーブルの上の料理が、丸い物体に吸収されていきます。
まるでブラックホールです。

その様子をみて厨房の料理人が、「ク、クレイジーガール…;;」とつぶやきました。

かずはの食いっぷりを眺めていた給仕長が真剣な顔で言います。

「我々は今、人間の胃袋の進化の場に立ち会っているのかも知れないな…」

もちろん、

そんなわけはないのでありました。

【続く】


スポンサーサイト

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇6 よしなお 鬼ヶ島上陸せしこと

日はとっぷりと暮れて町のはずれの河原で小さな灯りが見えています。
火が炊かれている周りに人がいます。

昼にうどん屋で騒いでいた徒党でした。

かずはと呼ばれた女は、すやすやと猫のように丸くなって寝ています。
まるっと太った鶏のようでした。

「むにゃ…。イベリコ豚追加…」

夢の中でもまだ食べているようです。
幸せそうな顔で爆睡していました。

その横で、みさおという女が薪をくべています。
青白い顔が火に照らされて生気をかろうじて保っているように見えました。

髭面の突は無言で火をぼーっと眺めていました。

ぽつりと突が口を開きました。


「…なぁ、みさおさんよ」

「なんでしょう」

「実は気になってることがあるんだよ」

「気になってることですか…。あたしにもありますね」

「多分、同じかもな。それ」

「同じでしょうね。たぶん」


かずはが丸まって寝ている横で、無防備に大の字になって寝ているツカという男が寝返りをうちます。


「聞いたろ?いま各地で一揆の動きありってことを」

「ええ…。凶作続きだというのに更に重い年貢を課して…。ある村では、木の皮を這いで飢えをしのいでるそうですね」

「もう百姓達も限界の底まできている。それでも税率をさげず、あまつさえあげるなんざ…」

「とんでもない馬鹿野郎ですね。中央はもうどうしようもなく腐れきった蜜柑箱と化していますね」

「そこへ来て、この鬼達のテロめいた行動だが…おかしいのは鬼が暴れた村はことごとく一揆の蜂起の噂が起きたところばかりだ」

「中央としては願ったりな展開すぎてドン引きですよ。一揆の目は潰せ、民の憎しみは鬼へと向かう。中央は凶作と鬼の暴動のために財政逼迫の言い訳もしやすい…」

「まさによ。鬼と人間は古来より共存共栄をしてきたはずだ。鬼達が伝える農法や治水によって人の生活が格段に進歩したのは誰しも知っている。第一、鬼が暴動を起こすメリットがまるでない。事実、ここでは鬼と人との友好的な関係がいまだに維持されている…」

「鬼が荒らしまわったという噂も、村人の話ではなく中央の役人の御触れによるものでしょう。この町が鬼に襲われないのも、鬼の子供達を人質として囲ってるからだと言ってはいますが…そんな風には思えませんね」

「だのう…。となると、荒し回っている鬼の正体は…鬼の仮面を被った人ということになる。ていのいいスケープゴートに使われた鬼の一族…奴らにとってはいい迷惑だな」

「推論としてはそうなりますが…さてどうでしょうね」

「中央の政権を裏で牛耳ってるのは、偽りの救世主とよばれる左大臣の三浦だ。あいつがこの腐った幻想の元凶なのは間違いない。今の上様は奴の傀儡にすぎない」

「やはり…三浦殿がこの絵図を描いたとみるのが適切でしょうね」

「ともかく、我々の任務は現地調査による裏付けだ。三浦の野郎、アミバみてぇな顔しやがって。何が俺は天才だぁ〜〜!だ。まさに民を苦しめる天災だあいつは。真実をさらけ出して絶対潰してやる」

「中央の腐敗を打破してくださるあのお方もためにも…真実を暴くしかありませんか」


突はうむとうなずきながら、目を細くして消えそうになる火を薪を足して焚き付けます。

どうやら、突と呼ばれる男たちの一行は、よしなお達と同じ目的でここに来たわけではないようです。



「もう一つ、気になってることがある」

「奇遇ですね。あたしもです」


「…こいつらは…」

突とみさおは、幸せそうに寝息を寝ているかずはとツカを見ながら目を合わせました。


「こいつらは…この状況でなんでこうも心安らかに寝ていられるんだろうな」

「ええ…。まったく不思議でなりません…。あっ、そうそう突さん」

「ん?」

「ナミナミ改って人からラブレターを預かってますよぅ。うぷぷ」

みさおはそう言うと、懐から取り出した文をにこにこしながら手渡しました。

「えっ…なんだ一体」

お;おい;ぴょ

「……」

文を読むと、突は無言で火にくべてしまいました。



突はごまかすように摩天楼ブルースを歌い始めました。

すると…

「ぴしゅぅ〜きゅるきゅるきゅる…」

いきなり、かずはが不思議な寝息をたてて寝返りをうちました。

突はびくっと身をすくめました。

そこで、突がぶちきれですよ。

寝ているかずはをけたぐって叩き起こしました。

「ぴしゅぅ〜きゅるきゅるきゅる〜じゃねぇ!!!!」


突の怒号とともに、かずはが跳ね起きましたが、まだ寝ぼけています。

目をこすって目を覚ました途端、こめかみを左右から固いものが挟みます。

それは突の拳でした。必殺、梅干拳です。軍学に実装予定だった新技能です。
かずはのこめかみを挟んでぐりぐりとねじります。

「てんめぇ〜〜!こんなところで野宿する羽目になったのは誰のせいだと思ってんだ!!くぬっ!くぬっ!おまけにナミの野郎から返済の催促まできやがったしぃ!!」

「いやぁあああ;;痛い痛い痛い〜〜><;やめてぇ、にぃに〜;」

かずはは叫び声をあげて泣きわめきます。

ぱっと拳を離すと、かずはは頭をおさえて泣きべそをかいています。

「はぁはぁ;この野郎。お前の暴飲暴食のおかげで明日の渡し賃しか残ってねーんだぞ。これじゃ土産も買えねーじゃねーか!」

「うぅ、いたたた……。だってしょうがないじゃない…あたしもアホやから…」

「和田アキ子の古い歌なんざ、誰もしらねーんだよ。てめーは当分昼飯抜きだ!」

「知ってるじゃない…」
みさおが小さく突っ込みましたが、突は聞こえないふりをしています。


ツカは何事もなくすやすやと寝ています。

「えええ!!」

かずはは失神するかと思うくらい驚きました。
よろめきながら、ふらふらと立ち上がると、背筋を伸ばしてぴーんと直立不動の姿勢になりました。

「はっ!やばっ!!」

突が咄嗟に叫びました。かずはは普段はおとぼけの天然キャラなのですが、極度にストレスを与えると阿羅漢モードに変化するのです。

身体全体から気が充満していきます。こうなるとかずはを止められるものは誰もいませんでした。

かずはが呼気をひとつ吐くと、恐るべきフットワークで突の背後にまわりました。

「うわっ!ちょっ…」

「はぁはあ〜〜、意地悪なにぃにはご飯の仇ぃ!!死ねぇ!ほぁたたたたたたたたたたたた!!!!!!!!」

かずはの必殺技、無双百烈拳。あまりの早さに残像で拳が百にも見える必殺拳です。
これをかわしきれる者はいません。

「うぉあたたたたたたたたたたたたたたぁ!!!!!」

突の身体を恐るべき早さで正確に打ち抜いていきます。
拳の勢いはいささかも衰えません。

バキッ、ドカッ、グシャッ、ボキィ

骨を砕き肉を削ぐ嫌な音が聞こえてきます。

「あべぇべえ、てればび…ぎょっ……!!」


「メメタァア!!!!」

かずはが最後の拳を打ち込むと突は5間ほど吹っ飛んで転がりました。


「ぐぅううう;;」

突の身体はボロボロです。ズタズタのぼろ雑巾のようになって瀕死で呻いています。

かずはが、夜空の星を指差しながら言いました。

cbvfdgnfmf


「にぃに、あなたにも見えるだろう!あの死兆星が!!」

突は夜空を見上げながら思いました。

<あれガセが多いんだよなぁ…>

そうつぶやくと、突はがっくりと気を失いました。

また星がひとつ流れて消えていきます。
みさおはその星に願いをこめました。

「明日も晴れますように^^」

かずはは阿羅漢モードが解けて我に返ると、「眠い…」とつぶやいてその場にへたりこみました。
そして、そのまま寝てしまいました。

ツカはやはり何事もなく寝ています。



──同時刻 大黒屋。


よしなおとマソは目の前で起こっていることに驚愕していました。


「ほら、キジ。もっと呑めよ」

「いやぁん。あたしもう呑めないよ…。あんたが呑んでぇ」

「しかたねぇなあ。ほれ、貸しな、おっとっとっと…」

「きゃぁ、どこさわってんのよぅ。えっちぃ♡」


「…………」

よしなおとマソは無言でその様子を見ています。

<なんだこりゃ…。半刻の間にこいつらに何があったんだ一体>

よしなおとマソは、目の前で起こっている不思議な事象に言葉もありません。


ふぇいと藤井はそんな目をはばかることなく、付き合い始めたバカップルのようにイチャイチャしています。


「あたし怖いのよぅ。もしかしたら明日死んじゃうかもしれないし…」

「まーかせとけって。俺が守ってやるさ。なんだ、震えてんのかぃ。へっへっ…可愛いなおめぇ」

「あたしを心配してくれるのぉ?嬉しい」

「あたりまえだろぉ、心配だよぉっ。安心しろって」


よしなおとマソはこのやりとり見て何かの悪い冗談かと目を疑います。

dfgsdebga
↑こんなイメージ


事後だな…。こ、こいつらやりやがった…やっちまいやがった。

よしなおとマソはそう確信しました。


「おい猿。こいつら…」

「ええ、間違いありやせん…。姐さんは兄貴にやられちまったんでやんしょう;クキーッ」

「しかし…どうやって組み伏せたんだろうなぁ…。ふぇいみたいな殺人マシーンを」

「あっしと兄貴とどこが違うんでやんすかねぇ;摩羅ならあっしのほうがでかいのに;」

「う〜〜ん、生き様かなぁ…」

ふぇいは妙に艶っぽくなり、荒っぽい言葉使いも影を潜めています。
犬は終始上機嫌でふぇいにべたべたとさわりまくっていました。
ふぇいのはだけた浴衣の隙間にてを差込んでみたりもしています。

よしなおは、まぁ二人ともガキでもないし恋愛は自由だしなと思い、あえて何も言いませんでした。
仲が悪いのは困りますが、良いのは別に結構なことだからです。

マソはもう辛抱堪らずにキキーッと泣きながら、ふぇいに飛びかかっていきました。

「あ、姐さーーん!兄貴だけじゃなくあっしにもおっぱいをー;;」

しかし、その瞬間ふぇいの目がきらりと光り、マソのタックルをひょいと避けて腰のあたりをぽんと突きます。

「あぐぇえ!!」

マソは奇声を発してその場で硬直しました。


「埋蹴(まいける)という経絡秘孔を突いた。猿、あんたはしばらくそこでムーンウォークをし続ける」

「ぽうっ!」

マソはマソケル・Jになってしまいました。

マソはマイケル・Jの如く戸口の側でムーンウォークを踊り出しました。
時々「ぽうっ!」とか「あぉっ!」とか叫び声をあげています。


「またお前か」

マソを見ながらそう言うと、よしなおは、なんだか馬鹿馬鹿しくなり席を立ちました。


「ん?なんだ大将。厠かい」

藤井がそう言うと、よしなおはかぶりを振ってもう寝るよと言いました。


ふぇいは相変わらず、藤井にべったりくっついて女房のように盃に酒を注いでいます。
一心不乱にムーンウォークを続けるマソを見ながら、哀れな…と思いましたが、懲りない奴だなとも思いました。

「まぁ…ごゆっくり。明日は早いぞ」

「あいよ。いい夢をな」

「大将〜ん。明日はよろしくねぇ〜ん」

ふぇいの甘ったるい媚びた声がどうにも耳ざわりでしたが、態度には出さないで静かに廊下を歩きだしました。
短時間の間に、気味の悪いほど豹変した二人の関係に、どうもしっくりいかないよしなおですが、欺瞞のしこりは消えていきました。

<ま、所詮一皮むきゃ男と女か>

などと、ガキのくせにいっちょまえな事を思ってみたりもします。

しかし、これで態勢は整いました。明日はいよいよ鬼ヶ島です。
布団に入りながら、はるか故郷のジジイとババアを想います。


「やるぞ、やるぞ、やるぞ。オーシツクツクオーシツクツク…」

よしなおの子どもの頃からの緊張した時のおまじないです。

いつしか、よしなおは深い眠りについてしまいました。

マソはと言うと、まだムーンウォークをしながら泡を拭いています。
マソのあげる奇声は明け方までやむことはありませんでした。


明朝、よしなお達は宿を払い、港へ向かいました。

渡し場のところに数名の人影が見えます。


「あっ、あいつら…」

渡し場には昨日うどん屋に入ってきた突の徒党がいたのです。

特務の現地調査で来た突たちのことなど、よしなおは知る由もありません。

<鬼退治の手柄も早いもの勝ちってわけだなあ>

よしなおは、突を見ると険しい顔で睨みましたが、突はその視線にはきづかないのかさっさと船に乗り込みます。
見ると、どうしたことか突の姿はボロボロになっていました。

船は10人ぐらいでいっぱいになる小さなものでした。

<呉越同舟とはよく言ったもの>

よしなおは、ぷいと横を向いて海面を眺めています。
馴れ合ったら、手柄を横取りされてしまうかもしれないと考えていたのです。

しかし、よしなお以外の3名は、気さくに突達と打ち解けています。

「いやぁ、いい日和でよかったでやんすねぇ」

マソがそう言うと、みさおがそれを受けて応えます。

「ほんに。陽の光が心地よくて…あら?あなた何やら相当お疲れのようですが」

「ああ、いやぁ。昨日はちょっと寝れなくて寝不足なんでやんす」

目が落窪み、げっそりと頬がこけたマソは自嘲気味に笑い返しました。


かずはが、キャッキャッとはしゃいでいます。ふぇいと藤井は、カップルの如く肩を組合ながらニコニコ笑っていました。

ツカは相変わらず寝てました。まるで猫のように一日中眠っている男です。

ゔぇsbdrtykむyl
画面はイメージです



船頭が声をあげます。


「見えたよお客さんら。あれが鬼ヶ島だぁよ」


「おおっ!」

みんなが一斉に声を上げます。

うっすら霧にかすむ島を前に、否応無しによしなおの気持ちは昂ってきます。


<天よ。願わくば我に御加護を与えたまえ!>


波に揺れる船上で、一人拳を固めるよしなおでしたが、他のメンツは観光気分です。

<こいつら…。まじでやる気あるのか。俺たちはこれから戦場へ赴くんだぞ>

よしなおは、この緩い空気に憤怒すら覚えましたが、上陸してみればそんな気分もふっとぶだろうと我慢をしました。


船が渡し場に着くと、2名の大きな身体の男が出迎えています。


「はいはい。ご苦労さんです。本日は二組様のご案内〜」

「ようこそ!鬼ヶ島へ」


2名の男は鬼でした。一方が蒼い肌をして、一方が赤い肌をしています。
しかし、恰好は普通に着物をきて普通の村人のような恰好です。

これを見てよしなおは驚きました。

思っていた鬼とはイメージが大分異っていたのです。
角は小さく出ているのですが、顔かたちは尋常に整い、すらっとした体躯です。それどころかかなりの美形でした。


船から降りると、逞しい蒼い肌をした鬼が進み出てきて慇懃に挨拶をしました。

「初めまして。僕は観光案内人のアントニオ言います。トニーとお呼びください」

もう一方の赤い鬼も進み出てきて頭をさげて挨拶をします。

「よろしくです。同じく観光案内人のアンドロー梅田と申します。よろしくお願いします」


よしなおと突の一行は、このイケメンの鬼達に案内されることになりました。

かずはは、わぁい筋肉筋肉!とイケメン鬼に飛びついていきました。

みさおやふぇいもうっとりとして「鬼の若い衆っていい男なんだねぇ」と見とれています。
それを見た藤井とマソはぶすっとした顔でくさしています。

「なんでぇ…。鬼のくせにとっぽい野郎どもだ」

藤井はそう吐き捨てると、行こうぜとふぇいを抱き寄せました。

「ちょっとぉ、痛いよあんた」

藤井は、そう言ってもがくふぇいの身体を強引に引き寄せます。
藤井のあきらかな嫉妬に、ふぇいも身体の力を抜いて身を預けました。

よしなおは、警戒しながら鬼の後をついて行きます。
鬼達の背丈はよしなおよりあり、鍛えられた鋼のような肉体を有していることは、着物の上からもわかりました。

<ふむ…。こいつらかなりできるな>

よしなおは、この鬼達がただの案内人でないことを悟っています。

突のほうは辺りを確認しながら、三人に目配せをしています。
明らかにみさお、かずは、ツカの顔つきが変わりました。
特務調査隊として潜入捜査の開始です。


果たして鬼ヶ島の真実は。

物語の破滅へ向かう終焉の歯車は、まさに今、回り始めたのでありました。



【続く】

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇5 よしなお 疑心暗鬼に陥ること

二人はうどんを平らげるとお茶を啜りながら一息いれました。

よしなおは身を乗り出して小声でふぇいに耳打ちします。


「おい、なんだって童とはいえ、こんな堂々と鬼がいるんだ」

「あたしに聞いたって知らないよ。娘に聞いてみたらいいじゃない」

ふぇいはそう言うと、引っ込んでしまった鬼っ娘がまた姿を見せないかと目を光らせています。

すると、新規に客が入ってきました。

「ごめんよー」

入ってきた途端、店の空気が固くなりました。
あきらかに、しつらえの良い装備に身を包んだもの達です。

この徒党もよしなお達と同じ鬼退治の一行に間違いありませんでした。
男がニ人、女がニ人で女は艶やかな鎧を纏っています。

中年の男は蓬髪垢面であご髭をたくわえてニヤニヤと笑っていました。
もう一人の男はまだ若くカミソリのような細い目に針金のような細身で無言です。

ひとりの女は、髪を後ろで結い上げて背中に垂らし静かに目をつむっています。
もう一方はふくよかで丸くきゃっきゃと騒いでいます。

その徒党は、よしなお達の座っている机台の隣に陣取ると、「おい!注文」と髭面の男が大きな声で言いました。

よしなおとふぇいは、緊張して様子を伺っています。

<こいつらも、鬼退治ってわけか>



奥からするすると、お盆にお茶を乗せて先ほどの鬼っ娘が出てきました。

「はぁい、いらっしゃいませぇ」

転がるような声で挨拶をして注文を取ります。

「まず酒だ。4合ぬる燗だぞ」

髭面の男は、鬼っ娘の頭をぐりぐりしながら酒を注文しています。

「ふぅむ。鬼の童というものは初めてみるが、人間のガキよりめんこいな。どうだ娘、おじさんの子にならんか?ん?」

そう言って悪戯っぽい目で笑いかけています。

娘はいやいやしながら、半べそをかいて怯えています。

「にぃに!怖がってるよ」

丸い女が髭男をたしなめます。


「そうですよ。突さんは若けりゃ見境がないというか、節操がないというかロリコンというか…」

髪が長い女も続いて責めます。

突と呼ばれた男は頭を掻きながら、鬼っ娘に謝りました。

「わりぃ、ジョークだよ、ジョーク。アメリカンジョークさ」

注文取りを済ませると、鬼っ娘はまたしてもささっと奥に消えていきました。

突と呼ばれた髭面は、照れたように笑ってごまかします。

「はは、すっかり怖がらせちまった」

髪の長い女がいい加減にしろとばかりに呆れています。

「当たり前ですよ。こんな汚い中年に子どもにならんかとかいきなり言われて…。罰ゲームにもほどがありますよ。ある意味死ぬより辛いでしょうに」

「おいおい…相変わらず超毒舌だな、みさおさん。さすがのアイアンハートもじわじわくるぜ…。あんただって織田では、歩くオニオンスライスとか言われてるくせによ」

一瞬、みさおと呼ばれた髪の長い女の額にピキッと血管が浮かび上がりましたが、肩を震わせて堪えているようです。にっこりと微笑みを浮かべて湯呑みに手をのばしました。

「ふふ…。わたしのどこがオニオンスライスかは置いといて…そろそろ真面目に作戦を立てましょうか」

ガシャァン!

みさおはそう言うと、握っていた湯呑みを粉々に砕いてしまいました。

突は髭を震わせて、びびっています。

「そ、そうだね…。そろそろ真面目にやらんとね。ははは」

「みさおさん、怒ってるぅ〜。こぇ〜〜!にぃにの骨はかずはが拾うょ!」

丸い女はキャッキャッとはしゃいでいます。
まるで白痴のようでした。


「かずは…。お前とことんやのぅ」

突にかずはと呼ばれた丸い女は、テヘッと舌を出しておどけます。

「あたし、肉うどん大盛り追加しようかな!」

「なっ…!まぁだ食うのかお前は。さっき甘味屋でぜんざいくったばっかだろ!星のカービィみたいな体型をしやがって」

「カービィ可愛いよ可愛い!」

「あれは可愛いけど、かずは!お前はだめだ!!」

「やだっ!あたしは自分の胃袋に正直に生きるんだぉ」

「だぉじゃねえよ…。ツカさんよぉ。さっきから黙りこくってるけど何か言ってやってくれよ、この丸い物体に」


ツカと呼ばれた男は、奥をちらりと見ながら

「幼女か……。いい!」

そう言って頬をぽっと赤らめて頷いています。


「だめだこいつ……。おい!もぅお茶のおかわりだ!」

突はもういいやとばかりに、お茶のおかわりを求めて、破砕された湯呑みの欠片を片付け始めました。

鬼っ娘が奥から酒とおかわりのお茶を運んできます。
先ほどよりは警戒心を解いているようです。

かずはが、鬼っ娘のほっぺたを人差し指で押してからかうと、鬼っ娘も笑ってはしゃぎます。


よしなおとふぇいは、徒党の様子を伺いながらさらに小声で話します。

「何ともふざけた奴らだな。鬼退治というのにのんびりしすぎだろう」

「あたしらも人のこと言えたもんじゃないけどね」


よしなお達は、鬼ヶ島の情報を得るチャンスだとばかりにさらに聞き耳を立てています。


料理が運ばれてくると、その徒党は雑談をしながら作戦らしきもの話し合っています。

「でさ………でよ」

「だから……でしょう」

「そこで……で、どうだ」


さすがに、あけすけに作戦を大声では語るわけがありません。
ところどころ聞き取れず、情報は断片的にしか得ることはできませんでした。

しばらくして、徒党は勘定を払って出て行きました。

突という髭面は、レシートを見てかずはの首を絞めながら、「この胃拡張のバキュームカーがぁ!いい加減にしろ!」と泣きながら喚いていました。


よしなおは、溜息をつきながら舌打ちします。

「くそっ。さすがに声が小さくて聞き取れんかったなぁ」

「犬の馬鹿とかこんな時にいやがらないんだから使えないね!耳と鼻だけはいいはずなのにさ」


ともあれ、よしなおとふぇいが確認できたのは3つほどです。

①鬼ヶ島に行くには2名以上であること

②現地では鬼の案内人をひとり雇うこと

③現地の鬼娘には手を出さないこと


これが必須とのことです。まるでレジャーランドの規則のようでした。


「うんむ。まるで観光地だなこりゃあ。退治をしに行った奴らは、歓楽で骨抜きにしされて戦闘力を削がれてから殺されたのだろうか」

「ありうるね。なにせ相手は鬼だしね」

「気を許したら、後ろからばっさりといかれるってわけか」


「それだけどさ…」

ふぇいは、少し考え込むポーズをとって口ごもりました。

「なんだいキジよ」

よしなおがそう聞くと、ふぇいはう〜ンと唸って首をのばします。


「なんだよ、言いたいことがあるならハッキリ言え」

「あのさ…。犬の奴のことなんだけど」

「犬?ああ、また愚痴かよ」

「そうじゃないよ。どうもあいつ怪しくないかい?」

「怪しいって…犬が?なんでまた」

「アンタ達と10日ほど一緒にいたけど…どうも犬の素行が妙なのさ。気がつかないかい」


よしなおは、首をひねって考えましたが思い当たる節はありません。


「そりゃね。気に入らないけどあいつのスキルは認めちゃいるよ。大将が頼りにしているってのもわかる。でも、あいつの目は平気で人を裏切る目だよ。あたしにはわかる。それにあいつホモくさいし」

「おいおい、何が言いたいんだキジ。いくら仲が悪いからって仲間だぜ。これから鬼退治をしようってんだ。さすがにそりゃ言い過ぎだろう。つーかホモとか関係ねーし」

よしなおは怒っています。

よしなおは、今まで一番長く犬と旅をしてきました。お互いが背中を預けながらの戦闘、そして弱輩のよしなおに対する様々な知識や教示を与えてくれた朋友とも言うべき存在です。

よしなおは純粋に犬を信じていました。
だから、犬を誹謗するふぇいに対して怒りが込み上げてきたのです。


ふぇいはその様子をみてやれやれと肩をすくめて笑いました。

「はぁ…。あんたもまだ世間を知らないボンボンだろうからねえ。邪教にはまりやすい典型だ」

「ば、馬鹿にするな!下の毛もぼーぼーに生えてるし童貞でもないぞ!!」

「落ち着いて聞きなよバカチン。あたしは見たんだ。旅の途中で犬が何やら風体のよくない男と密談をしているのを」

「密談?」

「あたし達がねちまった後にね。たまたま、あたしは寝付けなくて外に出てみると犬が男に何かを渡していたんだよ」

「何かってなんだ?」

「そこまではわからなかったよ。夜で暗かったし…」

「ふうむ…。だからといって犬を疑うのはな。何か情報を得ていたんとかじゃないか?」

「そんな風じゃなかったよ。明らかに後ろ暗いことがあるのさ。とにかく犬には…」


ふぇいは言葉をきると、猿が暖簾を潜って入ってきました。


「おっと、いたいた。大将も姐さんもこんなところで逢い引きでやんすかい。ずるいでやんすぅ;キッキッー」

猿が声をあげると藤井も後に続いて入ってきました。

「よぅ。とりあえずあらかたの情報を仕入れてきたぜ」


犬が得意げにそう言うと、罰が悪そうにふぇいはそっぽを向いて黙り込みました。

「あ…ああ。ご苦労さん。猿も宿はとれたか?」

「ばっちりでやんす!キッ」


藤井はよしなおの様子に何かを感じ取ったようですが、その場は流し一行は宿へ向かいました。


宿はこの町一番の大きな旅籠でした。

「大黒屋」と大きな看板を掲げています。


「いい宿だが高そうだなぁ」

よしなおがそう言うと、藤井は、なぁに明日には俺たちゃ大金持ちさと嘯きます。

ふぇいは終始無言でしたが、猿がその様子を見て心配そうに言います。

「姉さん、どうしたんでやんすか。えらい大人しいっすねえ。まぁそんな姐さんも色っぽいんでやんすけど」

ふぇいは猿の軽口には答えず、ただうっすら微笑むだけでした。
よしなおは、さきほどのふぇいの言葉が頭に残っています。


番頭に促されて、よしなおが草蛙をぬごうとすると、藤井はちょっと迷った風でふぇいに言いました。


「おい、キジよ。ちょいと話があるんだが、つきあってくれねえか」

「!?」

よしなおは、ぎくっとしました。

ふぇいは、「いいよ」と静かに頷きました。


「あれ?あれあれあれ?今度は兄貴と姐さんで逢い引きでやんすか?どうなっちまってるんでやんすか」

「馬鹿、そんなんじゃねえよ。ここいらでわだかまりをとっとかねえと、明日の仕事に差障るだろう」

藤井はそういって猿を叱ります。


「犬よ、ほんとにそれだけか?」

よしなおがふぇいをみながらそう聞くと、藤井は笑いながら肩をぽんぽん叩きました。

「心配するなって大将。喧嘩するわけじゃねえ。精神的なスキンシップでわかりあおうってんだ。互いにいがみあってたら成功するもんも成功しないだろう?」

「まぁ…そりゃそうだが…別に二人っきりじゃなくてもいいんじゃないか?」

藤井の明るい表情とは対照的に、ふぇいの不安そうな顔色が気になります。


「4人いると話もぶれちまうよ。まぁ時間もかからねえよ。まかせなって」

「うむ…。まぁ犬がそう言うなら」

よしなおの不安は消えませんが、犬の提案は至極もっともな話でもあります。
鬼退治はチームワークが整っていなければ成り立たちません。

よしなおは、雑踏に消えていく藤井とふぇいの背中を見送ると、宿には入っていきました。


座敷に通されると、広くて立派な部屋でした。

こりゃあ、是が非でも鬼退治を成功させなきゃ離散だなと、必要経費の費用対効果によしなおの顔が青くなります。

「ささ大将、先にローフーいきやしょう。ローフー!」

「普通に風呂って言え」

「上がったら、シーメっすね。で、シャーゲイよびやすか!シャーゲイ!キキッキーッ!」

「だから逆さまに言うなっての!」


二人は蒸し風呂で汗をかき、垢かき女に髪や身体を洗ってもらいました。
洗ってもらいながら、よしなおは猿に話しかけます。

「なぁ猿よ」

「なんでやんしょ」

「お前、犬をどう思う?」

「犬の兄貴でやんすか?う〜ん…腕はたつし物知りでやんすね。ちっとお固いところがありやすが」

「それだけか?」

「へぇ。他に何があるでやんす?」

「……いや」

猿は特別、犬には気もかけていないようでした。

しかし、年嵩でいったら、犬やふぇいと同じくよしなおと猿も20年以上もへだたりがあります。
これは猿なりの処世術で、猫をかぶっているのかもしれません。
実際、マソは仲間になるまでは盗賊団のリーダだった男です。それが従順なパシリの如く使えているのですから、これもまた訝しいところです。
世の中というものを知り尽くしているマソが、よしなおのような世間知らずの子どもを、欺きあしらうぐらいはお手のものでしょう。

よしなおは、あえて本当の歳を三人には伝えていません。見た目では二十歳ぐらいではあるのですが、所詮14歳の田舎の少年でした。
旅をするうちに、様々な経験を得て、物事を深く考えるということができるようになったのです。
今までは、考えなかった、疑わなかったことも知識や経験の介入によって頭に渦巻いてきています。

先ほどのふぇいの言葉がずっしりと胸に溜っています。

必ず裏切るよ!

<まさかな>

犬に限ってそんなことはあるまいと、確信に近い信頼をよせてはいたのですが、何やら不安定に揺らいできています。

鬼退治を成功させれば、国の英雄、地位も財産も思うがままでしょう。

だが、もし…それを独り占めしようと考えたら…。
単純に四人で分けるとどれくらいになるのかはわかりません。

<そろそろ決めとく必要があるかもな。お宝の分配方法を…>

そう思いながら、よしなおは垢かき女の緩やかな手の動きに、わずかばかりの愉悦に浸っていました。

しかし、ふぇいの言葉はしこりとなっていつまでも残っているのでした。



次はいよいよ鬼ヶ島上陸です。

ではまた明日!


【続く】



テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇4 よしなお  鬼っ子に出会うこと

よしなおは、犬、猿、キジの3人を従えて鬼ヶ島へと向かいます。

讃岐の高松港から、鬼ヶ島への渡し船が出ているとのことで、一行は港を目指していました。

穏やかな瀬戸内を眺めていると、何やら心が洗われるようです。
村を出てからもう3月経ちました。

よしなおは海を眺めながら、遥か故郷に想いをよせています。

「思えば遠くへ来たもんだ。じっさま、ばっさまは元気でやっとるだろうか…」

よしなおは、村で待っているジジイとババアを思い決意を固くしています。
道の途中に小さな祠があったので願をかけていきます。

さすがのよしなおも、鬼ヶ島が近づくにつれて緊張感が増しているようです。

噂では、鬼は身の丈七尺(約2M)を超え、頭には角がはえ、口にはするどい牙をもち、かいな力は10人力と言います。そんな化物の巣窟に行くわけですから、よしなおといえど緊張するのは当然でありました。


「大将」

藤井がポンと肩を叩きました。

「深刻な顔をしてるがどしたい?腹でも痛むのか」

「い、いや。ちょっと考え事をな」

「ははぁん。さすがにちっと臆したかよ。結構、結構。敵の強さを認めてこそ強者だ。だが、なーんも心配いらねえよ。なーんもな」

「うん?心配ないとはどーいうことだ」

「ま、行けばわかるさ。行けばな」


何やら藤井の思わせぶりな物言いに、よしなおは首をかしげました。
そもそも、藤井はかなり用心深い男で、物事を楽観視はしない男です。

しかし、のんびりした風雅な情景を見ているとそんな険しい気持ちを掻き消えて、たぶん何か良い策があるのだろうなと思い、それもそうだなと思い直しました。


「ま、それもそうだな。行けばわかるさ迷わずいけよと誰かも言ってるしな」

「うむ。だから楽しくいこうぜ大将」

藤井はよしなおの肩を抱きながら、ニヤリと笑いました。


「ちょっとぉ!お二人さんってそーいう関係かい」


後ろを歩いていたふぇいは呆れた声を上げています。
二人の仲のよさに辟易したのか呆れたのか。何やら勘違いをしたようです。

藤井が振り返って勝ち誇ったように鼻を鳴らして答えます。


「へん、俺たちはな、艱難辛苦を潜ってきた兄弟みてぇなもんさ。一心同体ってやつよ。男の世界はお前さんみたいなズベにはわからねぇだろうがな」

「ズベェ?もう一度言ってみなよ、このCRワンワンパラダイスが!」

「うるせぇー!俺は地獄少女しかうたねぇんだよ!いっぺん死んでみるかブス!!」


「はぁ、まぁた始まった…」

ふぇいの隣を歩く猿がうんざりしてぼやきます。

ふぇいが加わってからというもの、藤井とふぇいはささいなことでいがみあっています。

本来なら、犬猿の仲の藤井とマソが仲違いをするはずですが、どうにもこの二人は馬が合わないのか、ことあるごとに衝突しています。


その度に、よしなおがまぁまぁと仲裁に入るのですが、これから鬼退治をするというのにチームワークが整いません。

ここはマソが仲裁に入りました。

「まぁまぁ、キジの姉さんも、犬の兄貴も。俺たちゃ仲間じゃねえすか。これから大仕事をしようっていうのに、喧嘩ばっかりしていてどうなるんです」


「…キジの奴が何かにつけ、つっかかってくるからよ。ふん、嫌な女だ」

「こっちの台詞さ。厭味に聞こえるのは自分に何かやましいことがあるんだろう。犬風情が偉そうに」

「なにをぉ!」

「やるかい!」


やれやれ。二人の間には先の勝負の禍根が残っているようです。

よしなおは、もう放っとく事にしました。
<とにかく事にかかれば、いがみあっている暇もあるまい。それに喧嘩はしているがお互いの腕は認め合っているはずだ>


「やめてくだせぇよ。キジの姉さんも眉間に皺をよせてちゃせっかくの美巨乳が台無しでやんすよ。キッキッ」

マソがおどけてそう言うと、ふぇいがマソをじっと見て言いました。

「猿」

「え?ハンサム?」

「いってねーし。あんたよく見るとさぁ…」

「へへ…。いい男でやんしょ。照れるでやんす。キキッ」

「マジンガーZに似てるね」

         ∧_∧
.   | ̄ ̄| (´~` )|  ̄ ̄ ̄|
.   |――\¶¶⊂ /――-/
    \___|三Z/_____/
.   _|\_|  /__/  ||__
  <  _|_l__|__/_l_|/(__>
     ̄| 「 「 「 「 「 「 |l l/
     | L L L L L L|/|
___   ̄| ̄ ̄ ̄ |  |   ___
\   \―L_____」―/   /



「俺の股間にパイルダーオン!」


猿は、マジンガーZなどリアルタイムで見てはいませんが、真マジンガーは知っていたので咄嗟にネタで切り返しました。
さすがは猿。機転の効かせかたは最高です。

思わずよしなおと藤井は大笑いをしています。
ふぇいもマソの返しを聞いて思わず吹き出しました。

どうやら険悪な空気はマソのおかげで緩和されたようでした。

ふぇいはにっこりと優しく笑ってマソの頭をなでました。

「悪かったよ猿。とりあえず大人しくしとくよ。ありがとね」

「あ、姉さーーん!そんじゃあおっぱいをー」

感極まったマソは涙ぐみながらふぇいに抱きつこうとしましたが、ふぇいはするりとかわして、マソの首のつけねの経絡秘孔を突きました。

「キヒィッ!!」

僧兵という経絡秘孔を突いた。当分、あんたは僧兵になっている」


するとマソは顔つきも変わり、静かにぶつぶつ歩き念仏を唱え始めました。
歩きながら小さな声で「実はわたしも僧兵でね…」と呪を唱えています。
マソは僧兵になってしまいました。
当分はマソの軽口も聞かなくて済むでしょう。


それを見たよしなおと藤井は思いました。

<なんて…おっかねぇ技なんだ:>


「まったく…。この猿の発情癖は何とかならないもんかねえ。女好きにも程がある」

ふぇいがうんざりしてため息をつきます。


「いやキジよ。猿は女が好きなわけじゃないぞ」

よしなおが真面目な顔をしてふぇいに言いました。

「え?じゃあ何なの」

「おっぱいさ。おっぱいが好きなんだ猿は。性別は副産物さ」

「…逆だろ普通」

「まぁ腕は確かだしな。それにな…。猿には我々にはない才覚がある。小回りもきくし商才豊かなんだ」

「確かに細かいところによく気がつくねえ」

「我々が快適に旅ができるのも猿のおかげさ。普段は冷静で思慮深いのだが、おっぱいだけが弱点だ」

藤井はそのやり取りを聞きながら、面白くもなさそうに爪楊枝をくわえてゆらしています。
ぷっと楊枝を吐き捨てて、よしなおに向かって言いました。

「おっぱいはともかく、高松まであと少しだろう。そこに一泊して作戦を練って上陸だな」

「うむ。そうしよう」

よしなおはうなずくと、次第に実態を帯びてくる鬼の姿に気を引き締めます。

マソは、ぶつぶつと下を向きながら僧兵の歌を歌っています。
身も心も僧兵になっています。
僧兵は物欲はありません。性欲もありません。
あるのは、ただ僧兵としての気概だけでした。
僧兵は同性愛者が多いと言われています。
煩悩即菩提。煩悩すら成仏へ至る過程となると言います。
僧兵にとっては闘いで勝利を望む事すら煩悩なのです。
純粋にただ闘い、その結果が勝利ならばそれは天から与えられたものであると僧兵は考えています。


よしなおは、マソに話しかけてみました。

「おい、猿よ…」

すると、マソは目を見開いて噛み付かんばかりに怒号します。

「すまないが、僧兵以外は帰ってくれないか!!」

そう言ってまた下を向いてぶつぶつと呪を唱えています。

話しかけても無駄なようです。これが僧兵なのですから。
高松に着くまではマソは僧兵でいることでしょう。
心配なのは、マソが僧兵エキスによってゲイなどの違うステージに目覚めなければ良いのですが…。


そんな一行を、薮の中からじっと見つめるふたつの光がありました。

「また鬼退治の奴らか…しようことのない…」

薮の中でそうつぶやくと二つの光はすっと消えていきました。
不気味な余韻だけを残して。



一行はようやく高松の港に到着しました。


「やあっと着いたなあ」

よしなおはめずらしく興奮しています。
気持ちが昂っているのでしょう。

藤井はちょっと情報収集にそこらを回ってみるといい、着くなり別行動になりました。

「どれ」

ふぇいがマソの首を指で軽く突きました。

「キッ!?」

僧兵モードは解除されました。

マソはキョロキョロと辺りを見回しています。


「あれっ?ここは一体…」

「高松だよ。鬼ヶ島は目と鼻の先だ」

「なっ!するってぇと…また姐さんのあの技であっしは無意識に…。うう…」

「なんだい。おかげでいい夢がみれただろ?」

「地獄でやんしたよ;;永遠に炭山で炭を掘らされて…」

「自業自得さ。あたしのおっぱいは安くないんだからね」

「わかりやした、わかりやしたよ」


マソはもうこりごりと言わんばかり、万歳をしました。
そうとう懲りたようです。


「猿、すまないが今夜の宿の手配をしてくれ。一泊して明朝に鬼ヶ島へ出発だ」

「あ、へい。ではささっと行ってきやす」

猿ははしっこく往来の通りに消えていきました。

軽く岡場所なども冷やかしてくるつもりなのでしょう。

しかし、明日はどうなるかわからない命。鋭気を養う意味でも、よしなおは固い事は言うまいと思いました。

<あとで俺も行こうっと>

ひそかにそう思ったりもしていました。

残ったよしなおとふぇいは、犬と同じく情報収集するべく町を見て回る事にしました。


町の中には、鬼を象ったものがたくさん売られています。
さすがに鬼ヶ島と唯一の往来のある港です。

鬼の面なども売っていました。
肌は赤黒く、目はつり上がり頭に角と口に牙。まさに邪悪の象徴のような面相です。

しかし、あるところでは魔除けのウダツに使用されていたり、店の欄間の飾りに使われていたりと悪い印象ばかりのものではありません。


「鬼達はなんで急にあんな悪さをするようになったんだろう?」

「う〜ん。あたしが聞いたところでは、鬼が荒し回るようになったのは各地で凶作が相次いでいた時分だそうだけど…」

「ふむ…」

「どうやら、この港町は鬼に荒らされてはないようだけど…。でも鬼を怖がってるようにも見えないね」

「人を喰らう鬼だぞ。怖がらないわけがない」


よしなおとふぇいは、訝しみながらも散策を続けます。
小腹が減ったので、飯でも食うかと、うどん屋に入りました。

てっとり早く情報を収集するには地元の食物屋が一番なのです。

暖簾をくぐると、そこそこ広い店内でした。
客は3名ほどいます。

席について「うどんふたつ」と頼むと、奥から小さな娘が出てきました。

「えっ!?」

二人は仰天しました。

なんとでてきたのは小さい鬼でした。

赤銅色の肌に光る大きい目。頭の毛は黄金色で頭から小さい角が生えています。

「いらっしゃいませぇ」

愛想良くニコニコしながら、お茶を運んできました。

よおく見ると、小娘の鬼でした。恐ろしい形相どころか、とても愛らしく着物もよく似合っています。
10歳にもならない小さい鬼娘です。

「あらぁ、可愛いわね。あなたいくつ?」

ふぇいはニコニコしながら鬼娘の頭をなでています。

「かぞえで十一ですよぅ。子どもじゃありません!」

ぷぅと頬を膨らませて、すねてみせる。

それがまた何とも可愛らしく、ふぇいは、たまらないといった風で娘をなでています。

「もぉ〜;お客さんやめてぇ;」

鬼娘はふぇいから逃げるように奥に引っ込んでしまいました。


よしなおは、その様子を黙ってみていましたが、わなわなと震え出しました。


「た、大将?ちょっとどうしたのさ」

よしなの様子にふぇいがあわてています。拳を握りしめて、机を叩き割らんばかりにドンと振り下ろしました。


「許せん!」

「えっ、どうしたのよ大将。あの鬼っ娘すごく可愛いじゃない」

「鬼っ娘…鬼っ娘といったら」


よしなおは、咆哮にも似た雄叫びで叫びます。


「虎皮ビキニだろぉおおお!!!!!」

ふぇいは、よしなおを見ながら、だめだこりゃと思いました。


さてさて、どうなるどうなのどうなんだい。

物語はいよいよ佳境に入ります。


鬼がいきなり暴れ出した理由、薮の中の不気味な声、鬼と共存する町…。

謎がいっぱい夢おっぱい。安心できないピ〜ひゃらら。

よしなおの鬼退治。果たして無事に果たせるのでしょうか。

それはまた続きの講釈にて。


【続く】

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇3

鬼退治 地獄篇3 よしなお、キジを得ること

3人となったよしなお一行は阿波の国に入りました。
海岸線を北上しながら、讃岐国を目指します。

「なぁ大将」

「なんだ犬」

「阿波にはいい女が多いと聞くぜ」

藤井は下卑た笑いをへばりつかせながらよしなおに話しかけました。

よしなおは、苦虫を噛み潰したような顔をして何やら思い出しています。

「そういや山城はひどかったなぁ…。みんな顔がおてもやんだったし。6回チェンジしたもんな」

「大将はまだいいさ。俺なんざジェームス・Bみたいな女が来たよ。まさにゲロッパ!だぜ」

「そりゃまさにSEXマシーンだな。あっはっはっは!」


豪快に笑いながら歩いていく二人のあとを、マソがつまらなさそうに歩いていきます。
マソはまだ山城では仲間になっていないので、このような会話に加われません。

それにしても、のんびりとした旅でマソは呆れています。
宿泊先の村では必ず宴会を催し、酒と女浸りです。各地周遊しているだけのような気分になってきました。


「こいつら、まるでピクニック気分だが…本当に大丈夫かしら?」

意外とマソは真面目でした。猿顔なのに真面目でした。猿顔なのにロジカルな思考と冷静な判断力を持っていたのです。

「どうした猿。元気ないじゃんか!」

大人しいマソが気になったのか、藤井がそう言うとマソはあわてて笑顔を取り繕って答えます。


「い、いや別にね。ちょっと小腹が減ったなぁと思いやして。キッ!」

「そういやもう昼時か。よしちょいとあの岩あたりで飯にするか」


よしなおはそう言って、海岸に面した前方の大きな岩を指差しました。


巨大な岩は、何やら形が陰茎に似ていました。


fbfsdnmxs


「こりゃあ自然にできたものだろうかな?」

藤井が感心するように眺めます。

岩はそそり立つように天に向かって屹立していました。
高さは十間以上はあるでしょう。


「それにしては、形が立派すぎやすねぇ。女子が見たら卒倒するでやんす。ウキッ」

マソはまるで己のものと比較して賛美をしています。


よしのぶは裏に回ってみました。
太さは大の大人が手を繋いで5人分ほどあります。


「こりゃ見事なものだなぁ。ん?」

よしなおが根元を見ると、何やら文字が書いてあります。

<摩羅岩 鬼阿狸>と書かれてあります。

「むむ。なんとこれは鬼の摩羅か!」

よしなおが驚嘆の叫びをあげると、藤井とマソも大変驚きました。

「すっげえ!鬼の奴らはこんなビッグディックを…」

「こりゃあ…確かに一筋縄ではいかない奴らでやんすねえ」


物見遊山の気分がいっぺんに吹っ飛び緊張感で身が引き締まります。

「こりゃ相当締めていかんと返り討ちにあうな」

よしのぶは、敵の強大さに初めて警戒心を抱きました。



「そういや大将よ。ここに来るまでに気になってたことがあるんだが…」

「なんだ犬よ」

「すれ違う人々の身体の大きさよ。阿波に入ってから男も女もやたらに体格がいい」

「そう言われてみれば…」

「確かにそうでやんすねぇ…。しかも、やたらに浅黒くて筋肉質だ」

「阿波は鬼ヶ島との往来がある唯一の場所だ。しかるに鬼の子孫が住まう土地なのかもしれん」

「むむ…」


3人は昼飯を済ませると、先に見える漁村で情報を収集することに決めました。
敵を知り己を知れば百戦危うからずと言います。


漁村の入口まで来ると、何やら若い男達が4〜5人で固まって喚いています。

見ると、若い娘を囲んで手込めにしようとしている風でした。


「野郎…。女一人によってたかって。ふてぇ奴らだ!」


マソはいきりたって、刀を抜こうとしましたが、よしなおはそれを制して抑えました。

「まて猿。ちょっと様子を見てみよう」

よしなおがそう言うと、マソは仕方なく抜きかけた刀を鞘に戻しました。

女を囲んでいる男達は、どれも屈強な身体をしています。
おそらく地元の漁師ずれでしょう。腕には自信がありそうなならずもののようでした。

女は派手な袷の着物を着ていますが、ここいらでは似つかわしくない格好をしています。
うつむいているので顔はよく見えませんが、割と大柄で細身の女でした。


「おい、ねえちゃん。俺はつぇえよ」

男達の頭と見える男が、女の腕をとって身体を寄せています。

「だからやらせろ」

そう言って腰をカックンカックンと女の腰に擦り付けています。

まるで恐喝のような軟派でした。

周りの男達は女を囲んで逃げられないようにしています。


「おい、何とか言えよ。どうせ食うにも困って真っ昼間から夜鷹の相手でも探してんだろう?そんなボロ着てるより素っ裸のほうがましってもんだぜ」

頭の男がそう言うと、男達はどっと大笑いして腹を抱えています。
それを聞いていたマソは真っ赤にして激怒しています。


「あ、あのガキどもぉ!!もう我慢できんねぇでやんす、ぶった斬るでやんすぅ!キーッキイイ!」


よしなおの制止を振り切ってマソが駆け出そうとした瞬間、頭の男が身体をふたつに折って苦悶しはじめました。

「あぐぅえ…」

頭の男は股間を抑えて踞りました。


「お、おい。源の字!?どうしたんだよ」

周りの男の一人が問いかけると、源の字と呼ばれた男は、涙を流して笑ったような顔をして涎をたらしていました。心なしか満足そうな顔をしています。


「い、いっちゃった…」

そう言うと頭から前につんのめって倒れてしまいました。

女は静かな口調で右手を握りしめながら薄く笑っています。


「て、てめぇ〜〜、源の字に何しやがった!?」

「このアマ!なめくさりやがって」


他の男達は、お決まりの雑言を投げかけると、ヤッパを手に持って身構えました。
凶悪な相が顔に浮かび上がります。


よしなおはそれを見て唸りました。

「ぬぅ、あれはまさか…伝説の」



女は顔を上げて黒い髪をかきあげて、驚くほど澄んだ声で言いました。


「セックスの経絡秘孔、推拿(すいな)を突いた。あんたはすでに射精(だして)いる」


「なっ…経絡秘孔だとぉ!ざけんなぁ、このあばずれがぁ!!」


言うが早いか4人の男が女に飛びかかっていきます。

「馬鹿は不能にならなきゃわからないようだね」

そう言うと女は、ゆったりとした動きで手を前にだして誘うようなポーズを取りました。


「やろっ!」

男達は怒気を発して、ヤッパを腰におっつけて身体ごとぶつかるように女に向かっていきます。

女は最小限の動きでそれ交わし、男達の陰部へ掌底や蹴りを放ちました。
するどい呼気を発して流れるような動きです。


「ほぁたぁ!!」

「あたぁ!」



男達は一瞬何をされたのかわかりませんでした。

すると、数秒後に陰部から尻にかけて恐るべき快楽が電流のように走りました。


「うっ!!」

「ながっ!!」

「いへぇえ!」


4人が一斉に身体を折って苦悶しています。股間を抑えて涙を流しながら呻いています。
まるで地獄をさまよっているような呻き声で泣いています。


女は微笑みながらその様子を見ています。

「下扶突という経絡秘孔を突いた。死にゃしないが当分、痛くて悪さはできないよ」


女は踵を返すと、頭陀袋を肩に担いで立ち去ろうとしましたが、それをよしなおが呼び止めます。


「おい姉さん、ちょっと待ってくれ」


呼び止められて、女はよしなおのほうに向き直りました。


「ん?」


3人は拍手をして女の技を讃えました。まずは警戒心を解くためです。


「見事な技だな。あんた、この国のもじゃないだろう?」

犬がそう言うと、女は冷たい口調でにべもなく返します。

「…それがどうしたんだい」


女の警戒心はまだ解けません。威容に殺気がみなぎっています。

よしなおは、穏やかな口調で女の顔色を伺います。

「まぁまぁ、俺たちは怪しいものじゃない。鬼ヶ島へ鬼退治に行く途中なんだ」

「鬼ヶ島?ああ、御ふれのアレかい」

「うむ。そこで腕の立つ手練を募集中なのだ。姉さんの腕を見込んで相談があるんだが、どうだ?ひとつ我々と組まないか?」

「組む?」

「仲間にならんかということさ」

犬が後押しをするように言いました。


よしなおは女を仲間に勧誘しましたが、それは単純に戦闘能力の部分だけでした。

藤井の目論見は、女の腕だけを見込んでのことではありません。
女はボロは着ていても、よく見るとなかなかに別嬪でありました。
胸もどーん!と出ていて、スタイルも良く女の最大の武器も使えそうです。

女が仲間に加われば、戦略にも幅ができると考えたのです。

マソは女を見ながら、胸と尻ばかりを見ていまにも発射しそうです。
別な目論見が顔にわかりやすく出ていました。


「お断り!」


女はぴしゃりと言い放ちました。


「む。それはまた何故に?」

よしなおが問うと、女は蔑んだ目で3人をじろじろと眺めます。


「鬼ヶ島へ鬼退治に行った奴らは数えきれないほどいるけど、誰一人帰ってきた試しはないっていうじゃないか。それにあんたら見てると、とても鬼退治できるような器量があるとは思えないしねぇ」

女は鼻で笑いながらそう言うと、くるりと背を向けて歩き出します。


「ま、あたしより強いイケメンじゃなくちゃ付き合う気にはなれないね。じゃ!」

「……」

3人は無言で立ち去ろうとする女の背中を眺めながら、それぞれの思惑を思いめぐらしています。

よしなおは「欲しい!あの戦闘力は是が非でも必要だ」

藤井は「あの、おっぱいと尻で敵を籠絡できたら…」

マソは「チ、チッスしたいチッス。キキッ」


とにかく、このまま行かせてはせっかくの希有な人材を得ることができません。


すると、マソがいきなり後ろから飛びかかっていきました。

「ウキャーッ!女はやっちまえばこっちのものだーー!」

後ろから襲いかかろうとした瞬間、女がすっと身を交わしてマソの下腹部に人差し指を打ち込みました。

「キヒィッ!!」

マソが悲鳴をあげました。

「駒根知という秘孔を突いた。あんたはしばらくコマネチをし続ける」

「キッ!?」


マソは目をむいて、押されたツボを抑えると、身体が勝手に海に向いていきます。
そして「コマネチ!コマネチ!」と発しながら股を開いて両手を斜めに股間に差込み始めました。


「ま、マソォ!!」


よしなおと藤井はマソを見ながら叫びました。
秘孔を突かれて、マソはコマネチマシーンと化しています。

なんという恐ろしい技でしょう。


「わかったかい?わたしに手をだそうなんざ20年と3ヶ月早いんだよ」

「くっ、こやつ…」

藤井が堪らず刀抜いて詰め寄ります。


「おい、犬!手荒な真似はよせ」

「いいや、大将とめねぇでくれ!こんな調子づいた女にはセックスによる体罰が必要だ!」


言ってることはめちゃくちゃですが、何となく意味はわかります。
よしなおが制しますが、藤井はもう止まりません。

「いいぇぇええいい!!!」

気合いとともに、刀を振り下ろします。

女の見切りで交わしながら、小太刀で応戦します。

鍔迫り合いをしながら、藤井が女の腹を蹴りましたが、それをひらりと交わして裏券のようなカウンターをくり出します。

藤井の肩がきれました。

しかし女も回転した拍子に、足をすくわれてバランスを失います。

「がっ!!」

「ぬぅっ!」

一瞬の隙を見逃さず藤井の太刀が弧を描きます。

藤井の必殺技のひとつ、弧円剣です。

切っ先が通り過ぎたかと思うと、逆を返して跳ね上がりました。
刃の軌道が予測できないので、大概の敵は切り下げられてしまいます。

女は見事な体術と見切りで寸でよけましたが、着物が切れてこぼれ落ちそうな胸がはだけました。


「きゃっ」


女は可愛らしい声を出して胸元を抑えます。
顔を紅くして踞りました。

さすがに藤井の俊速の剣は、さきほどまでのゴロツキとはわけが違います。


藤井は女の様子を見て前屈みになりました。

「うほっ!」

いい目の保養です。こんな新鮮な肉が目の前にあったら男は誰でも飛びつくでしょう。
ギリギリの戦闘の中で藤井はもう頭がいってました。

目もギラギラと妖しく光っています。

「ぐへへへ…。吸って揉んで吸って揉んで…」

ハッツハッツと息を荒げる様子はまるでパブロフの犬のようです。

藤井は完全に我を忘れていました。
女は踞りながら藤井を睨んでいます。

緊迫した空気の中で、マソはまだ海に向かってコマネチをしています。
そろそろ体力の限界でしょう。


藤井が女の襟を掴んで、引き倒そうとした瞬間、よしなおの手が女の右手を抑えました。


「よしなよ姉さん」

女は右手の甲をがっしり抑えられて。自由が効きません。
女の右手には鋭いかぎ爪のような暗器が握られていました。

「くっ;」

「それを出したら犬も本気であんたをやらなくちゃならんよ」


藤井もそれをわかっていたらしく、やれやれという顔で刀を納めます。

「ふぅ、さすがに本気をださなきゃ、こっちがやられてるからな」

そう言って呵々を笑いますが、実際、勝負は紙一重でした。

よしなおは着ていた羽織を女にかけてやりました。

女はあきらめたように、力を抜いて座り込みました。


「やるじゃないか…。あたしの負けだよ」

上目遣いによしなおを見る顔は、険がとれて何とも可愛らしく見えました。


「仲間に入るよ。アンタ達とだったらやれるかもしれない」

「よろしく。俺はよしなおというものだ。そっちはワンの藤井。犬と呼んでいる」


握手をしながら、女は名を語りました。


「よろしく。あたしは琉球の出なんだ。通り名はキジムナーのふぇい。キジって呼んでおくれ」

それを聞くと藤井は納得したようにうなずきました。

「なるほど道理で。あれは唐の拳法か」

「ああ。小林唐手っていう武術さ」

「恐ろしいものだな」


ふぇいと名乗る女は立ち上がると、まだコマネチを続けている猿の方に向かって行きました。

コマネチを続ける猿の背中を親指で突くと、ようやく動作をやめてぶっ倒れました。

「あばばばばばばばばっつ……」

マソは泡を吹いて目を白黒させています。かなりの拷問だったようです。

よしなおが満足そうな笑顔でその様子を眺めています。

「おっと、そいつはマソってんだ。猿と呼んでいる」

「犬と猿とキジとはねぇ。面白い組み合わせだね。悪かったね猿ちゃん、辛かったろう」

ふぇいはマソを抱き起こしながら謝りました。

「これからよろしくね」

そう言って片目をつむって、抱きかかえています。

猿は朦朧としながらも、おっぱいの感触に桃源郷を感じています。

あっちもビンビンになってきたので、「チ、チッス、チッスを…」と調子に乗って言い出すと、ふぇいはにっこり笑って「調子こいてると今度は潰すぞエテ吉」と怖い声で言いました。

「キャキャーッ!!!」

マソは真っ青になって悲鳴をあげて逃げ出します。
それを見て、よしなおと藤井が笑い転げました。

よしなおは、同じくキビダンゴを印としてふぇいに与えました。

cxbdfrmndsr


これでようやく役者が揃いました。いよいよ、鬼ヶ島に上陸です。

しかし…
そこには驚愕の結末が待っていることを、よしなお達はまだ知りません。

果たして結末は!?


【続く】


テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇2

鬼退治 地獄篇2 【よしなお 猿と出会うこと】


よしなおと藤井は鬼ヶ島を目指して旅を続けます。

人づてに聞くと、鬼ヶ島は讃岐国(今の香川県)より沖合にあると聞きました。


二人は河の土手に腰を降ろして、一息いれることにしました。

日本一の旗登りを背に目だつ格好をしていたよしなおは、ゆく先々で鬼退治する勇者として歓待を受けています。

昨晩も村の長者の家で、上をあげてのどんちゃん騒ぎ。呑めや歌えやのらんちき騒ぎで盛り上がりました。


「ふぅ…。昨晩は飲み過ぎたな大将。60年代でもあるまいに」

二日酔い気味の藤井はこめかみを揉みながら、ため息まじりに笑いました。

「ああ…。ちょっと羽目を外しすぎたなぁ。まぁだ酒が残ってやがる…」

「女に注がれた酒は断れんから始末が悪いな」

藤井がそう言うと、ふたりは顔を見合わせて大笑いをしました。

よしなおも酒と女は大好きなので、出された据膳食わぬが恥とばかりに片っ端から平らげました。

藤井は満足そうに大の字に身体をひろげると大きく伸びをします。


「おまけに金子もかなりもらったしな。まぁこれで路銀の心配はなさそうだぜ」

「うむ。ありがたいことだ。こうなったら是が非でも鬼どもを討ち果たしてやらんとな」

決意を固めるよしなおの言葉に、藤井は答えず軽くうなずいだだけでした。


「山城を過ぎて…淡路はもうすぐだろう。さて行こうか大将」

「うむ、いこう」


淡路から阿波に至り、海岸から北へ向かえば鬼ヶ島への渡し船があるそうな。

二人はしっかりした足取りで歩を進めます。


淡路の手前で、追いはぎの集団と遭遇しました。

二人の腕ならと、タカをくくっていると、これが妙に組織立って統制のとれた攻撃をしてきます。

頭領と見える男も相当の手練で、たかが野盗風情がこれほどの腕があることに二人は驚きました。


キィン!と甲高い金属音が何度も鳴り、剣閃に火花が散ります。

藤井は手下の対応に忙しく、よしなおは頭領と長時間闘っています。

「強い!こやつ相当なものだ」

よしなおは、頭領の変幻自在の剣技に舌を巻きました。

身体を折り曲げ、回転させながらくり出す乱剣に決定打をくり出せないでいます。

しかし、頭領もよしなおほどの使い手はめずらしいらしく、はぁはぁと肩で息をしていました。


「大将!!」

藤井は声をあげて叫びました。


「なんだぁ!犬」

「呼んだだけだ!(笑)」

「そうか!死ねよ(笑)」


切羽詰まった時こそ冗談を言い合うというのが、この二人の流儀です。

頭領は舐められたと思ったのか、顔を真っ赤にして斬り掛かってきました。

そこにわずかな隙が生じます。

「きぃええええええ!!!!!」


雷鳴のような気合いとともに、よしなおの剣閃は頭領の胴体をなぎ払いました。

「ぐっはっ…」

断末魔のうめき声と共に頭領はばったりと倒れます。

手下はそれを見て、さすがに敵わんと逃げ出していきました。


「はぁはぁ…。手強い奴だった」


よしなおは片膝をつきながら、呼吸を整えます。


「大将、さすがだな。こっちは雑魚とは言え3人しか殺れなかったぜ。大した盗人どもだったな」

「多分、もとはどこかのモノノフかもしれんな。そこいらの山出しの腕じゃない」

「ああ、確かにこいつらの型はしっかりしていた。一朝一夕でできるもんじゃねえ」

「おそらく…食い詰めて野盗に堕ちたんだろうよ。哀れな」

「世の中は広いってこったなぁ。しかしよ…」

「うん?」

「こんな奴らに手こずっているようじゃあ、とても鬼ヶ島を落とすなんざできないぜ。奴らの力はこんなもんじゃねえと聞く」

「う、む…。最低あと2名ほどの手練は必要か…」

「うむ。仲間を増やさないと、さすがに俺たちだけじゃあちと辛い」

「ふむ」



よしなおは、少し考え込むと、横たわる頭領の男を抱き起こしました。


「おい、大将?何してるんだ」


訝しむ藤井には答えず、男の背中にぐっと力を込めました。いわゆる喝をいれたのです。


「う…ぐ…」

男は、ゲホゲホと咳をして息を吹き返しました。


「みねうちか…」

藤井がそう言うと、よしなおは、うむとうなずきます。

「苦戦していたのは、どうやってこの男を殺さずにすむかを考えていたからさ」

そう言ってにやりと笑いましたが。藤井は呆れています。

「あんな状態でよくまぁそんな余裕があったもんだぁな。まったく…」

「これほどの武技を使える男。勿体なくてな」


そのやり取りを聞いていた、頭領の男は涙を流しながら嗚咽しています。

「きっ…ひっく;ちくしょう、ちくしょう…」


「こりゃ、何故に泣く」

よしなおがそう問うと、男は泣きじゃくりながら大の字になって喚きました。


「悔しいからよ!負けて情けをかけられるなんてな。俺が、この俺様が…キッツキッキー!!」

男は顔をまっかにして猿のようにわめいています。

cxvbfdgnmfg
お、奥さん!?ちょっと待ってくださいよ!

よく見ると久保田利伸のような猿顔でした。



「なかなか気骨のある奴だな」

二人は顔を見合わせて、うなずきました。


「おい、名は何と言う」

藤井がそう聞くと、男はぷいっと横を向いて知らん顔をしました。

「俺の名前だと?だったら先にそっちから名乗るのが筋だ」

「こいつ…。やられたくせに生意気な!」

刀を鼻先に向けて威嚇しても横を向いたままだんまりを決め込んでいます。

「こやつ…。ネジリン棒を尻につっこんでヒィヒィいわしてやろうか」

「まぁ待て犬よ。確かにこの猿の言うこと、道理だ」

「しかしよ大将…」

「おい、おれはよしなおという者だ。鬼ヶ島へ鬼退治にいく道中だが、どうだ?仲間に加わらんか」


それを聞いた、猿顔の男は目を丸くして飛び起きました。

「鬼ヶ島!?まじっすか!」

「まじよ、まじまじ。おおまじだ」

「まじかよヒャッハー!!そーいうことならつきあうぜ。俺も鬼退治に興味があったんだよ〜〜ん(笑)」


「よ〜〜ん(笑)」

「じゃねえ」


藤井はさっきまでのふてくされた様子からころっと態度を変えるケツの軽さに呆れています。
しかし、同時にどことなく憎めない挙動がおかしくて、堪らずに吹き出しました。



猿が仲間に加わりました。

猿はバク転をしてひざまずくと、渡世人のような口上をきり出します。


「おっと、自己紹介がまだでやんしたね。あっしはマソ。人呼んでハンサムのマソってケチなもんでさぁ。以後御見知りおきを。ウキッ!」

「ハンサル?半猿?ああ…半分猿だな確かに」

「へへへ…」

そう言われるとマソは照れたように鼻を人差し指でこすっています。

「いや褒めてねーし」

よしなおは誓いの印にマソにキビダンゴを与えました。

よしなおはさらに強力なパートナーを手に入れることができたのです。

425873867


よしなおは気持ちが昂ってきました。

しかし下半身も昂ってきたので、とりあえず3人で山向こうの村の風俗店へ行きました。


「あーすっきりした」

よしなおの顔は晴れやかです。

もちろん、犬と猿の顔もすっきりと爽やかでした。


「よぉし!行くぞぉ鬼退治!」

「おーっ!!」


fdbfdfnfsbnjmkkk


朝日を前に掛け声を合わせる3人の勇者の手には、早朝割引券が握られていました。

さてさて。鬼ヶ島到着まであと少しです。


果たしてよしなおの運命は如何に。



【月曜に続く】



テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

鬼退治 地獄篇1

真紅鯖 武芸 徳川義直氏に捧ぐ。


鬼退治 地獄篇1


あるところに、ジジイとババアが住んでいました。

ジジイは山へ芝刈りに、ババアは川に洗濯に出かけました。

ババアが川で洗濯をしていると、上流からどんぶらこどんぶらこと、大きな桃が流れてきます。

「こりゃ、たまげた。でっかい桃じゃあ」

驚いたババアは桃を川から拾いあげて家に持って帰りました。

ババアのくせに身の丈ほどもある桃を担ぎ上げて、矍鑠(かくしゃく)とした足取りです。

実はこのババア、若い頃はあの希代のモンスター、吉田サオリンと引き分けたことがあり、カレリンと呼ばれていたのです。
とんでもない怪力の持ち主でありました。

ジジイは桃を見ると驚いて早速割ってみようと包丁を取り出しました。

「ふふふ。ワシの秘蔵のゾリーゲンが唸る時がきたようじゃなぁ」

このジジイは若い頃、ジッポの収集家だったのです。
…だから何?と言われてもそれだけです。ジジイはジッポを居酒屋にいつも忘れてきてしまうので、100円ライターにしたということです。

ジジイは掛け声とともに桃のてっぺんから包丁を振り下ろしました。


すぱっ!桃が左右に割れると目もくらむ眩しい光が輝きます。


「う…」

ジジイとババアが目を開けると、なんと桃の中には可愛らしい赤ん坊がおりました。

fdbvrdんrtyrtn
※画像はイメージ…いやなんでもない 愛知県犬山市 桃太郎神社にて


おぎゃあおぎゃあと泣いています。というか桃の中は空洞になっていて、包丁を当てただけで自然に切れていったのです。

でなければ、赤ん坊はまっぷたつに切り裂かれていた事でしょう。あなおそろしや。

「おお、なんとめんこい赤子じゃろう」

ババアは赤子をやさしく抱くと、何やら一枚の紙がはらりと落ちました。

白い紙に何やら書いてあります。


名は桃から生まれた

「よしなお」でよろ



ジジイとババアは声をあわせて驚きました。

「桃太郎じゃねぇのかよ!」


見事なつっこみを理解したのか、赤子は泣き止んでニコッと笑いました。

ともあれ、赤子は紙に書いてあった通りに「よしなお」と名づけられ、大切に可愛がられてすくすくと育ちました。


よしなおは、子どもの頃から大変力が強く、近所のガキ大将どもも一目置くぐらいでした。

よしなおは、あまりに可愛がられたせいか徐々に性根に歪みが生じてきます。

12歳になっても、寺子屋にもいかず畑仕事もせず、毎日悪たれどもを連れて悪さばかりをするようになってしまいました。

14歳になると、身体も大人並みになりいよいよ手がつけられません。

飲む打つ買うは当たり前。夜になると後家さんの閨に忍び込んで、くんずほぐれつと性戯を尽くします。

村長はたまらずジジイとババアに文句を言いに家に行きました。

しかし盲愛しているジジババは、謝るどころか怒り出して村長を追い返してしまいました。

村長は顔を真っ赤にして怒り、村八分にしてやると喚いて帰っていきました。

ジジババは悪態をつきながら玄関に塩をまきました。

「あのハゲが!やれるもんならやってみぃ。あの子はほんに誤解されやすいからのう。ワシらが守ってやらにゃ」

「ほんに。言いたい奴には言わせておけば良いさ。よしなおはワシらの宝じゃて」


子どもも子どもなら親も親。こうなると救いようがありません。

その三日後、村長は村のはずれの川で土左衛門となって死んでいました。
その時から、誰もよしなおの事を悪く言うものはいなくなったのです。


ある日、よしなおがいつもの如く村の娘を犯して帰ってくるとごろりと囲炉裏の前に転がりました。


「あ〜〜あ。面白くねぇな。酒も女も喧嘩もあきた。つまらん村だ」

よしなおは、14歳でいっぱしのヤクザものになっていました。
ここいらのごろつきは、全員よしなおの子分です。

天井を見上げながら、梁の木目を数えます。

ひいふうみい…。

「こんなしょっぱい村で一生おわりたかねぇなあ。渋谷にでも出て一世風靡にでも入ろうか」

いつの時代の頭なのでしょう。よしなおは、いわゆる“カッぺ”でした。それも超ド級の。

いまだに、ディスコとトムトム・クラブが流行っていると信じていましたし、TDKのカセットテープのマークを集めていました。それを送って景品をもらうのが楽しみでした。
FMから流れてくる曲を録音することをエア・チェックといまだに呼んでいます。

畳の上にカタツムリがはっていました。

そんなカッぺが、都に出て一旗揚げるのは無理よ無理無理かたつむりと言われている気がしました。

「しょうがねぇ。オナニーでもするか」

よしなおは、深く考え込むと自慰行為に耽ります。一休さんがトンチを利かせるときに集中させるアレのようなものです。

フンドシに手を突っ込ん、行為を始めようとしたら、ジジイとババアが帰ってきました。


「うおっ!」

よしなおは跳び上がってフンドシを直します。

オナニー最中に母親に見つかった気まずさは男子誰しもあることでしょう。


ババアは「ははーん」と目を光らせましたが、そこは老獪なババアです。何も言わずにスルーしながら台所に向かいます。

ジジイもジジイで、ただいまと言いながら土間で土を払っています。

よしなおも、ジジイとババアには素直で従順でした。

「おかえり、じっさん、ばっさん」


照れ隠しで囲炉裏に灯をくべながら、労います。


ジジイが囲炉裏に寄ってきて、ゆっくりと胡座をかきました。


「よしなお」

「ん?なんだい、じっさま」


よしなおがそう聞くと、ジジイは何やら書き付けを懐から取り出しました。


「実は最近、各地に鬼がでて人を襲っては喰らうとるそうじゃ」

「ほぇ」

「城の殿様から、このようにお伏れが出ておる」

「ふむふむ?最近、鬼ヶ島より鬼が来りてをケツを拭く。作物を荒らし、人を襲い金品を強奪せり。これを退治せしもの莫大な褒美をとらす。集え勇者!…か」


よしなおは、流暢にお伏れを読み上げると、跳び上がって頭を叩いて小躍りを始めました。


「これや!ワイはこれを待ってたんや!!」

「鬼が暴れ回るおかげで、国の財政も逼迫しておるそうだ。殿様の顔は蒼くなりっぱなしだそうじゃ」

「殿様の顔色なんざどうでもいいが、オイラ男さ、よしなおさ。愛なき時代に生きてるわけじゃない!」

「行くのか?鬼退治に」

「いくいくいく!いっちゃう〜!もういきそう!」

それを聞いていたババアはふるふると震えだしました。


「えらい!!」

「うわっ!!びっくりした!」


いきなり耳元でババアがどでかい声を出しました。

驚いたよしなおはひっくり返りました。


「えらいぞ、よしなお!こうなったら、ばっさまが腕によりをかけたキビダンゴを作ってやるぞなもしかして」


耳をおさえながら、よしなおはドキドキしています。

まだ耳がキーンとしていますが、よしなおは素直に喜びました。


「あ、ああ…。ばっさま、ありがとな」



ジジイは蔵の中から、鎧や刀などの装備一式を出してよしなおに与えました。

「まあ旧時代のオパーツじゃが、ある程度は遣えるじゃろうて。ほっほっほっ」

「こいつはいい。装備なんざ借りパクすりゃどうとでもなるが、一世一代の晴れ舞台だからなぁ。盗んだバイクで走り出してもつまらねえ」

「おお、男ぶりがあがったのう」

ジジイとババアはほれぼれしながら、身支度したよしなおを見上げます。
袋を担いで、いざ出発しようとしたら、何やら袋の中のものが背中に当たります。

気になったよしなおは袋の中を調べてみました。

「ん…?これはなんだ?」

袋の中に何やらぶよぶよしたものがありました。

取り出してみると、何やらキノコの形をした透明な膜でできています。


「やっ!しもうた。それはワシの大事な宝じゃ。返せ!」

ジジイはそれをあわてて、よしなおから奪い返すと裏山に走っていきました。

ババアはニコニコしながらその様子を見ていましたが、強烈なオーラが身体全体から沸き出しています。


「さ、さぁ〜てと…。んじゃちょっくらちょいと行ってくるわ」

fvbdfgngfmn
※画像はイメージです


よしなおは、ジジイのこれからを思うとちょっと気の毒になりましたが自業自得です。


「ああ。気ぃつけてなぁ。無事に帰ってきてミスターおくれ」


ババアはつまらないジョークをかましながらも、目にたまった涙を拭きながら手を振って見送りました。

fghgfhmxhx



いよいよ、よしなおの鬼退治の始まりです。


古来より鬼は恐ろしいものとされています。
鬼は邪の象徴です。鬼は討たねばなりません。
人は鬼と闘って邪を払い悪を退けなければなりません。


「人の国を荒し回りやがって。鬼どもめ、まったくひでぇ奴らだぜ」


実は、よしなおは表では悪童の顔を被っていましたが、性根はとても優しい好漢でありました。

悪たれどもをまとめあげて、押込みなどを働くものを懲らしめて、若い娘や後家をならずものから守っていたのです。

娘たちは優しく強いよしなおに犯されて喜んでいたのです。
若い娘が全員よしなおに惚れてしまうので、振られた男達が腹いせに村長に悪い噂を流していました。

娘達から真実を聞いた村長は、その男達を呼びつけて問いただしました。
男達はこのままではやばいと思い、結託して村長を殺してしまったのです。

醜い怨嫉のせいで、よしなおは濡れ衣を着せられましたが、よしなおは気にもしていませんでした。
人を恨むということをまったく知らないのです。

歪んでいたのは、一見普通に見える村人だったのです。

ただ、めんどくさがりやで女好きというだけでした。
あと仕事と勉強は嫌いでした。

よしなおの心は清水のように澄んでいたのです。
まさにヒーローとなるべく生まれてきた男、よしなお。

鬼退治にこれほどうてつけの人材はいませんでした。


鼻歌を歌いながら歩いていくと、村もすでに遠くに見えています。

聞くところによると、鬼ヶ島は西方の国より海を渡るべしとあります。


よしなおは西へ西へと歩いていきます。

いくつもの山を越え、川を渡り一月が経ちました。

その間に、山賊や怪しなどにも襲われましたが、ものともせずに撃退しています。


山道を歩いていると、編み笠をかぶった男がいました。

木に寄りかかって腕を組んで立っています。

通り過ぎようとすると、いきなり斬りつけられました。


「ぬぅっ!」

よしなおは、すんでのところでこれをかわして身構えます。


男は編み笠を取ってみると、まるで犬のような面相をしていました。

「あぶなかったな…」

爪楊枝を口に加えて、上下にゆらしています。


「あ?」

「ほれ」

そう言って刀で地面を指すと、一匹のでかい蜂の死骸がありました。
まっぷたつに斬れています。


「あんた、装備をみたところ鬼ヶ島にいくんだろ?あそこはあんただけじゃ無理だぜ」


爪楊枝をプッと口から吐き出すと、爪楊枝は木に刺ささりました。その先にはなんともう一匹の蜂が貫かれていました。

<できる!!>


よしなおは、傭兵としてこの犬顔の男を雇いました。報酬は出来高制で当面はキビダンゴで手をうちました。

「俺は単発(ワン)の藤井ってんだ。よろしくな大将」


dsvdsfdsfghzsd
↑絵にするとこんな感じ

頼もしい仲間ができました。

よしなおの旅は続きます。

無事に鬼退治を果たして帰ってくる事ができるのでしょうか。

それは誰にもわからないのでした。ちゃんちゃん。




【明日に続く】

テーマ : オンラインゲーム
ジャンル : オンラインゲーム

凸子ランデブー

vせbrgrsbsr


これは凸子より送られてきた写メである。


日頃から節操がない凸子だがいよいよ藤井さんにまで手を出した。
というか藤井さんが復帰してるとは、お昼だよペペロンチンコ!と同じくらいびっくりこキーノ。

身体のバランスがなんかおかしくねーかこれ。
藤井さんはデブに見えるし、凸子はやたら小さくて小人みたいだし。

しかし、アクティブに人と関ろうとする凸子のバイタリティにはほとほと感心する。
凸子と俺が同一人物だと思われがちだが違います。というかインしてねえし俺。

凸子はよく泣く。くすんくすんめそめそ。

男なんざアホウだから、その姿にみんな騙される。
思わず守ってあげたい。

So, you don't have to worry worry,
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
Cause I love you, 守ってあげたい


とユーミンの歌が聞こえてくるようなキャラに男は弱い。


凸子がそんなキャラを演じるなんざお手もの。
狡猾であざとく周到なのだ。
そのくせどっか抜けている。エシディシのような奴だ。


「にいに〜!」

「なんだ、凸子か」

「ねー、装備新調したの。薔薇色乙女だぉ〜、似合う?」

そう言って娘のようにはしゃぐ凸子。
装備がどこもかしこもはちきれそうにパンパンやん。
まるで女子プロレスラーのようなグラだ。

俺はすかさず凸子の鼻の穴に指を突っ込んで動きを止める。

「そんなごつい乙女がいるか、ぼけ!」

「ううぅ…ひ、ひどい…ほげぇ」


という会話があったかどうかは知らないが、藤井と凸子がラビリンス。

真紅で凸子というキャラを見かけたら手を振ってあげてください。
エッチな人でも全然おkなので問題なし。

しかし、信オンも人がガンオンに行っちまってますます過疎ってるのかね。
そろそろ目先を変更して、もう一人で千人ぐらい叩き殺せるようなゲームにしちゃえよな。

一騎当千。それこそ漢のカタルシス。


(*´∀`)「それ戦国無双だよ」

(*゚∋゚)「あっ…」




テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

横浜 信オンブルース

以前のことだが横浜の居酒屋で呑んだ。

メンツはいつも通りだが、紅一点のみさおさんが参加した。
とりあえず、横浜はツカさんの庭なので案内してもらう。

店に入ると懇談を交えながら食う呑む話す。

日本酒になってくると、とりあえずなんだか盛り上がってくる。

ほどよく酔って、そろそろ終電を気にする時間である。


「お?そろそろ時間だな。行くか」


俺がそう促すと、みさおさんが下を向きながら猪口をダンッ!と叩きつけるようにテーブルに置く。

そういや、さっきから静かだったなこの人。なんか怖い。

「ちぃ〜っと、待ったれや地獄のぉ!」


「じ、地獄のぉ?」


みさおさんは俺をギロッと睨みながら、ドスを聞かせた声色をきかせる。

目が座っとる…。

タツヲ、ツカ、牛、凱の4人が息をのむ。

俺はそのド迫力の胆にちびりそうになった。


「このままハケる気かえ。そりゃぁお天道様に申し訳が立たへんやろっ!うぃっ!!」

よ、酔っとる。めちゃくちゃ泥酔しとるがな。


「みさおさん、でも終電がさ…」

タツヲがそう言うと、みさおさんは銚子に残った酒を注ぎ足してぐいっと流し込む。

「あ〜〜〜ん?終電!?オンドレ酒飲むときはいつも終電気にしとんのかい!!ワレそれでも僧兵かい!極楽改もっとんのかい!」

むちゃくちゃだ。
完全に虎になっとる。

ツカさんが、そそくさと帰り支度をしているが、それをめざとく見つけて首を締め上げる。

「オンドリャア、大の男がこれしきの酒で何ばっくれようとしとるんじゃぁ!!いわすぞダボが!!古神は誘われたらノー!とは言えんのがデフォやろがぁ!!」

ツカさんは恫喝され、締められながら涙目で消え入りそうな声を出す。

「く、狂ってる……タチケテ;」


いよいよやゔぁい。超やゔぁい。
やゔぁいやゔぁいよ、みさおがやゔぁい。

そんな、みさおさんと呑んでる俺らとか超えらい。

って、そんなことを言ってる場合ではない。
とにかく、このクリーチャーと化したみさおを何とかしなければ。

牛と凱さんはつきあってられんとばかりに店外へ避難。

き、きたねぇ…。あいつら俺たちの屍を乗り越えて生き残るつもりだぜ!


「おらぁ!もう50件いくぞぉ!ぼんくらども!!」

いよいよ、壊れっぷりが半端ない。
酒乱というより、モンスターだ。

モンハンだったら確実に狩られるレベル。

横浜の繁華街に響き渡る獣の蒼い唸り。
闇を切り裂く涅槃の呪。

俺は叫んだ。

moririr

唯一、みさおさんを浄化できるのは、白夜の森さんだけである。

しかし泣いても叫んでも森さんは現れない。


凱と牛は横浜駅方面に逃げやがった。

残されたのは、俺とツカさんとタツオ。


呆然と立ち尽くす俺たちの背後から、鬼の咆哮が聞こえる。

「帰るなよぉ…ちょっとでも帰ろうとすれば…」
vdfghfdnds

俺は蛇に睨まれた蛙になっていた。

「ぴぎゃぁあああ!!!」と悲鳴をあげながら、タツヲは踊り念仏を使って逃げる。

ツカさんは行進を使って「アラホラサッサー!」と走って逃げた。


すると俺の後ろに、帰ったはずの凱さんと牛がきまり悪そうに立っていた。

牛がニコリと笑って「カラオケいこうか」と言った。

みさおさんが「きしゃー!」と叫ぶ。


横浜の夜は更けていく。

その夜、徹夜カラオケで久しぶりの地獄を味わった。
家がこんなに恋しいのは初めてだった。

案の定、風邪を引いた。後悔と絶望のニポポ。

タツヲが次の日「計画通り」とニヤッと笑った。

わかるかなぁ。わっかねぇだろうなぁ。





テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

林檎ちゃんにカラオケを歌わせると…



毒林檎街
ブログ友人の林檎ちゃんの歌を無理矢理作ってみる。
彼がカラオケやるかは知らないけど。


ああカラオケ戦隊 林檎ちゃん

成田賢・こおろぎ'73
作詞:小池一夫
作曲:渡辺宙明

(りん りんごちゃん  りん りんごちゃん……)

誰かがカラオケ 求めてる
どこかで誰かが 歌ってる

急げ りんごちゃん りんご追分だー
右手にきらめく マイマイク

※(りん りんごちゃん  りん りんごちゃん……)

裏声のサビは エコーでけせー けせー
初めての歌は ノリでいけー アーッ!

その場の空気を 守るため
愛と笑いの 喉を燃やす
りんご りんご りんご りんご
オー!りんごちゃーん※


(りん りんごちゃん  りん りんごちゃん……)

誰かが延長 求めてる
どこかで誰かが 笑ってる
歌え りんごちゃんー りんご追分だー 
不敵なポーズは 照れ隠し

(りん りんごちゃん  りん りんごちゃん……)

高音のキーは 腹でだせー だせー
支払いの金は ツケでやれ アーッ!
明日の出社を 守るため
終わりの時間を 初めに決める
りんご りんご りんご りんご
オー!りんごちゃーん※

(※くり返し)


デンジマンってさりげなくかっこいい曲だったなぁ。
内容はほとんど見てないから知らんけど。
というわけで林檎ちゃんは元気しとるかな。
カラオケで是非デンジマンを歌ってくれたまえ。


バトルフィーバーの初代ミスアメリカが美人だったなー。
しかし、あの格好で歩いてたら絶対捕まる。
ちょっと調べたら、ミス・アメリカってことでネーミングで版権問題等色々あって大変だったようだが。

さてさて。
では3連休。
皆良き週末を。

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

そいつは、まぎれもなく…

cobraxcvsdfv.jpg

司馬遼太郎の著書に「城をとる話」というものがある。

いきあたりばったりで、豪放かと思いきや以外に小心。だが決めたことはやり通す。
作中で、この主人公につきそうヒロインの台詞で印象的なものがあった。

「男ってああいうものだと思うのよ」

これは、司馬遼太郎が女に言わせているセリフで、作者が女だったらまずこんな台詞は出てこない。

女には到底理解できない突飛な思考回路が男にはある。

男は誰しもハードボイルドに憧れる。
男の理想像にはタフでクールなコブラのイメージがぴったりだろう。
ユーモアと知性を兼ね備えた台詞、それでいてどこかセクシーな香りを漂わせる危険な男コブラ。

まさに男ってこーいうものだと思える。
あくまで理想だ。もちろん誰しもコブラになれるわけがない。

しかし理想のタフガイにはなれなくても男にはなれる。

男と云えばエロ。そして藤井さんである。

dfvgdfsbhsw

ちなみに我らが藤井さんの必殺技は「藤井クリスタル」だ。

「俺は男の誘惑には乗らない主義でね。さぁ行こうぜ、後半戦!」
コブラ名言集より

まだ前半戦なんだが、まぁいいか。

3連休は目の前だぜご同輩。
あと一息だ。



テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

疲れてるので他人のネタ

嫁にドッキリされたから仕返したら離婚になったったwwwww
http://gasoku.livedoor.biz/archives/51986075.html

嫁が悪いのか。
それとも、旦那が悪いのか。

少なくとも、主婦の場合は多かれ少なかれ日々の大いなるストレスを抱えている。

どんでんが返しの愛憎劇。

いや〜本当に夫婦って面白いもんですね。
では、またお会いしましょう。


↓そういえばパチ板で藤井さんの書込みを見つけた。
通勤途中に電車の中で吹き出してしまった。
くやしいです。

vgrdsb


テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

糞忙しいときは替え歌でお茶を濁すの巻



懐かしいなぁこれ。



「鋼鉄ジーグ」

昭和50年10月5日
林 春生 作詞
渡辺宙明 作曲
水木一郎、こおろぎ'73
コロムビアゆりかご会 唄


ダンダダダダン ダダンダンダダン
ダンダダダダン ダダンダン

マソがやめたら (バンババン)
だれがやるのか (バンババン)
いまに見ていろ知人一覧 全滅だ

晒し (バンバンババン)
捏造 (バンバンババン)

ふぇいの乳首は 俺より黒い

ビルドアップ バンバンバンバン
ビルドアップ バンバンバンバン
バラバラババンバン
ババンババンバンバンバン ババンバン

タツヲが飛び出す (ババンバン)
みさおが飛び出す (ババンバン)

晒しの威力だ 速レス見てる

ダンダダダダン ダダンダンダダン
ダンダダダダン ダダンダン

藤井見てくれ (バンババン)
晒しのかぎりの (バンババン)
晒しのかぎりの凸の一族 全滅だ

晒せ (バンバンババン)
ふぁびよれ (バンバンババン)

かずはの体重 そろそろやばい

ビルドアップ バンバンバンバン
ビルドアップ バンバンバンバン
バラバラババンバン
ババンババンバンバンバン ババンバン

叩きが入ると (ババンバン)
擁護が飛び出す (ババンバン)
晒しの初級だ 即レスわろす

ダンダダダダン ダダンダンダダン
ダンダダダダン ダダンダン

仕事の状況 (バンババン)
死ぬほど辛い (バンババン)
いまに見ていろ俺の有給 全滅だ

眠い (バンバンババン)
だるい (バンバンババン)

深夜クエスト さすがにきつい

ビルドアップ バンバンバンバン
ビルドアップ バンバンバンバン
バラバラババンバン
ババンババンバンバンバン ババンバン

三浦が飛び出す (ババンバン)
お前が飛び出す (ババンバン)

2chの力だ ニュー速見てる



どうも元気がないと思う人は、この歌を歌って元気になってくれたまえ。

ババンババン!


テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

タツヲよ…

dsvcavfa

実際はタツヲは箱下に堕ちた。
俺もダブル箱くらって堕ちたけど。


日曜は定期的に行なっているリアル麻雀を打つ。
タツヲとツカさんと平社員で渋谷の雀荘で対局だ。

麻雀は本当によくできたゲームだ。
考えた人はまじで尊敬する。

勝負感を掴むのにもちょうどいい。

我々などは本当に下手の横好きの友達麻雀だが、世の中にはまじで人生を賭けた麻雀勝負というものがあるのだろう。一晩で数億動くとかバブル期にはあったんだろうなぁ。


結果から言うと、1位平社員 2位ツカさん 3位俺 4位タツヲ

ちなみに俺はトップを大きく2回とったので最終局含めて何とかいってこいのピンのワン・ツーで-14
タツヲは大きく負けて意気消沈。

一時は、リーチ チートイ ツモ ドラ8とかいう一発がついたら数え役満というわけのわからない手を上がって意気揚々だったのだが。

タツヲがぼやく。

「なんでこんな手しかこねぇーんだよぉ。しかもツモがかぶりまくるし」

いつものことだが、タツヲのオーバーリアクションは見ていて吹き出すくらいユーモラスだ。
特にドラのかぶりとかあると、後ろに反り返って首を長くする。

ペンギンの求愛行為に似てるので「お前は雌ペンギンに求愛でもしてるのか」とからかう。
麻雀やってると、誰しも癖が顕著に出るから怖いものだ。

トップ目の平社員は「ふっ、それは天運というものがあってな…」とクールに言うので、「むきー!」とますます熱くなるタツヲ。

俺もダブル箱とかわけのわからないマイナスをくらったが、でかいトップを2回とったので被害は最小限に食い止める事ができた。

ツカさんは開始こそ調子が悪かったが、後半にその太いツキを活かして、でかい手をあがる。

ゲームの途中に、タツヲの携帯が鳴り、対面のツカさんからリーチがかかる。
何やら込みいった話のようで、なかなか電話が終わらない。

そうこうしてるうちに、当たり牌を引き当てて跳満をくっらった直後のタツヲ。

vfbdsfhnetj

電話が終わってしばし固まるタツヲ。そしてポルナレフモードになる。

「タ、タンピンとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

電話は何故か光ケーブルか何かの業者からの電話だったという。
ある意味全然スルーして構わなかったので、超絶悔しがるタツヲだが、振った牌はもとには戻らない。

「いい雀荘だな〜♪」とツカさんも乗ってきたようでご機嫌になる。
俺とタツヲは心の中で「しね!」と呪う。

麻雀はシビアな闘いなのだ。

負けてる我々は意気消沈モードで必死に牌を討つが、いかんせん天運を持っていないのでなかなか負け戦から脱却できない。

しょうがないので、「ツカさん、歌ってよ」と頼む。

「何を」

「CRウルトラマンタロウ」の大当たりラウンド中の歌「7colors」さ」

ツカさんが歌ってくれなかったので、しかたなく俺が鼻歌で歌った。
しかしスペシウム光線クラスの手牌はまったくこなかったという。



殿(しんがり)こそ戦の華ではござらんかと慶次が言うが、聞いた風な口を聞くなー!と言って上げたい。

セットで8時間やると、場代もえらい安くなるので@30分東風戦をやる。
俺はここで何とか2位を勝ち取り、負けはしたのだが、まぁいってこいの結果に。

終わった瞬間、脱力状態のタツヲ。

タツヲがかもられた!何故だ。

僧兵だからさ。

そんな台詞を胸に抱き、恒例のお疲れ飲み会になだれ込む。


「負けた〜;今日の酒は苦いぜぇ」

タツヲががっくりと意気消沈しているのだが、ネタとしていつものことなのであった。
それをネタにしてタツヲをいじるのが恒例となっている。
俺も最近はちょこちょこ負けてるので、どうにかせんといかんねえ。

俺たちの麻雀はいかに振り込まないかの麻雀であるから、ほんとお気楽麻雀である。
メンツはあと2〜3人いるのだが、麻雀仲間を増やしたいとこだなといつも思う。

そういえば、昔、ドラの東をすでに鳴かれているのに、チートイで東待ちをしていた連れがいた。
「ワイルドだろぅ?」と言うとみんなに「ただのアホやw」と笑われた。

平社員はツボったようで、暫くクスクスと笑っていた。

さて、今年の麻雀は果たして。都内近県在住あたりの新たな雀メンツができると嬉しいものだが。
若者の麻雀離れとかひどいよなぁ今は。

では、月曜日。はりきっていきましょう。









テーマ : 雑記
ジャンル : ゲーム

ひとりじゃないってーすてきなことねー

kokuriko

コクリコ坂のネタバレ4コマが秀逸。


あ───────────。

やぁ。

寒いですね。お元気ですか。俺だよ俺。

眠いわ。昨日も八海山を一本空けちまった。
おかげで喉が乾くしちょーだるい。

そろそろ、控えんとなぁ。


今回のSSは、行き当たりばったりじゃないので最後まで書きとおすだろう。
たまに不定期になるだろうが、ちゃんと完結させるのだ。

のだ。

野田の醤油と高知のカツオ。

ブログでSSを書いてると中抜きにどーでもいいことを書きたくなるのお。

どーでもいいなら書くなよと言われりゃ、そりゃそうなんだが、俺は会社以外でブログは書かない。
実は、他の2つほどの業務ブログを書くことも仕事の内なので、どさくさに紛れて書いてるわけだ。

おうおう、楽でいいのぉと思われる人もいるかもしれない。
が、業務ブログは制約がありすぎて、なかなかに難しいのよこれほんと。ほんとのこと。
藤井憎けりゃ袈裟まで藤井って格言があるしな。それは素敵なアタゴオル。

昨晩、久しく対話していなかった、ふぇいふぇいとだべる。
おしおきだべぇ。

「3垢にしてひきこもったよ!」

ふぇいが熱く語る。
いや別に熱くはなかったか。

そうなのだ。家臣まで組込むともう一人でライトに遊べてしまう。
かといって、募集は難敵、強ボスばかりで軽く遊ぶにゃだるすぎる。

時代の趨勢は老骨達には厳しく冷たいのであった。

面白いもので、とんがってた時のふぇいの口調と、現在の口調は変わりないのに、どことなく丸みを帯びてる感がある。実際、リアル体型も丸くなってることだろう。俺も人のこたぁ言えないが。

ブログで吐いている毒にしても、吐かれるほうはたまったものではなくご愁傷様としか言えないが、どことなくユーモラスな煽りになっている風がある。昔はなんて嫌な野郎だと思ったものだがw

みんな丸くなる。
まぁるくまぁるくお星様。

ぽっかり空いた夜の穴。
明日の天気は流星群。

まんまる肉まん食べたら死んだ。


はっ!思わずわけのわからない詩を作ってしまった。

とにかく俺が「今の信にはエロが足りないよな!なっ!」とふぇいに言うと

「エッチなのはいけないと思います」と言われた。

欲望開放120%で生存戦略しませんかとのたまう我が漆黒のリビドー。

夢見て走れ!とおもいしあの頃。あの日あの時あの場所で。
あの子とこの子がちゅっちゅっちゅっ。


わぁあああああああ!わけわかめ!俺は何を書いてる何を。
頭で考えるより指が勝手に動いてキーを叩く。
まるで指にもう一つの脳があるようだ。やべぇやべぇよレビィ。

これは昨日、一門の森さんと世界の下水道事情について熱く語ったせいであるな。


ちょっとリアル話でも。

現在、隣の席には年末から南京支社より東京に出張で来ているウェブ開発者の劉さんがいる。

朝は「ザォ」と挨拶をして帰りは「シンクゥラ」と挨拶をする。
俺も一応中国語を片言覚えて会話をしているが、かなり発音が難しい。
それに指示を出すとき、まだ英語のほうが通じるから困ったものだ。

そんな彼は、サザンの桑田の唄がお気に入り。まだ20代なのよね。うらやましす。

劉さんの日本語は、日常会話ならまぁなんとか片言だが問題ない。
これが業務になるとなかなか意思疎通に難があった。最近は多少スムーズになってきている。
そんな中国人の劉さん曰く「日本きれいね。住みやすい」と言う。
しかもテレビでの国政情報は偏った中国よりの報道しかされず客観的なものはまったくないので、日本のテレビをみて驚いたとのこと。
奥さんが5月に出産するとのことだが、「奥さんに会いたいかね?」と聞くと、「毎晩スカイプあるからだいじょぶね」と笑っていた。
ほんまかいなそうかいな。

そんな劉さんにある日本語を教えてやった。

「劉さん、日本ではこれを覚えておけば心配ないぜ」

「ナンデスカー?」

「なんでやねん!これ最強」

「おー!ナンデーヤネン!ハハハハハハハハ!」


そして劉さんは最近いちいちつっこみをいれてくるようになった。


「劉さん、ちっとこのFLASHのとこだけどさ…」

「ナンデーヤネーン!」


なんか間違ってるが面白いからまぁいいか。

そう思う俺なのであった。ちなみにこれはマジ話で盛ってません。

さぁ、藤井さんご一緒に。

良き週末を。

テーマ : 信長の野望online-鳳凰の章
ジャンル : オンラインゲーム

プロフィール

凸

Author:凸
カテゴリー:おっさん
生息地:都内在住
生業:印刷・ウェブ制作全般
血液型:B

カレンダー
01 | 2013/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。